ヤマハ発動機は2025年2月19日公開の公式YouTube動画で、2基のモーターを搭載したハイブリッド車の開発状況を紹介しました。
まずはミドルクラスのスクーターへの搭載を想定しているとのことですが、コミューターの要素だけでなく、ファンモデルとしてのキャラクターも兼ね備えているようです。
SPHEV(Series Parallel Hybrid Electric Vehicle)とよばれるこのハイブリッドシステムは、エンジンと2基のモーターで構成され、モーターの一つは車輪の駆動、もう一つのモーターはエンジンと直結されていて発電を行うという構造。エンジンは発電(モーターの駆動)と走行(車輪駆動)の二つの役割があります。
その結果、モーターのみの電動走行、エンジン+モーターのハイブリッド走行、エンジンによる走行、3パターンの走行が可能となっています。
駆動をオートで切り替えるモードでは、スタートはモーターのみで駆動するEV⾛⾏で、減速時には回⽣ブレーキによってバッテリーが充電されます。そして走行開始後はバッテリー残量に応じてエンジンが始動して発電。中速・⾼速域では、動⼒をモーターから、効率の良いエンジンに切り替わります。



また、スロットル操作で駆動力を高める「デュアルブースト走行」「トリプルブースト走行」というモードも搭載。
「デュアルブースト」はエンジン+後輪駆動用モーターを組み合わせたモードで、「トリプルブースト」はそこからさらに加速を高めたい場合、発電用モーターも駆動に活用するというモードです。


そしてもうひとつ、大きな注目ポイントはこの「SPHEVシステム」は、従来のエンジン車と同等の車格に搭載することが可能という点。今回公開された開発車両はスクータータイプとなりますが、「従来のエンジン車と同等の車格」という表現にはスポーツバイクへの展開も可能というニュアンスが感じられます。
実際それを示唆するように、フルカウルモデルとネイキッドモデルのシルエットが「電動技術への取り組み」という図の中に描かれています。

まとめ●モーサイ編集部







































