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ロイヤルエンフィールド スーパーメテオ650試乗「100万円切りでワインディングも楽しい! 軽快&快適ミドルクルーザー」

スーパーメテオ650「650cc空冷並列2気筒を専用シャシーに搭載」

近年、ミドルクラスのカテゴリーにおいて老若男女問わず幅広くライダーから注目され、販売台数も着実に伸びているインドのロイヤルエンフィールド。そんな勢いのあるブランドが満を持して投入したのが、新型ミドルクルーザーのスーパーメテオ650である。ロイヤルエンフィールドにとってクルーザーとは、1950年代半ばに登場し北米市場向けに輸出されたレディッチ・スーパー・メテオに始まり、1996年登場のシティバイク、2002年のサンダーバード、そして2020年にリリースされたメテオ350と、世界中で多くのファンを獲得してきた歴史のある重要な存在でもある。

走りの要となるエンジンは世界的にも評価の高いコンチネンタルGT650やINT650搭載の648cc・270度クランク空冷並列2気筒を、吸排気系の見直しに合わせたECUの設定変更などで専用チューン。ギヤレシオの変更も合わせて低回転から引き出しやすいトルクと滑らかなパワー特性を実現している。

そして、スーパーメテオ650はクラシックな雰囲気とともに、フロントからリヤへと流れるような美しいデザインも魅力だ。それに大きく貢献しているのが、専用設計のシャシーである。
コンチネンタルGT650とINT650がダブルクレードルフレーム採用でエンジンを比較的高い位置に積むのに対し、スーパーメテオ650はイギリスのハリスパフォーマンス社(現在ロイヤルエンフィールド傘下)と共同開発したバックボーンタイプのスチールチューブラー・スパインフレームで、エンジンも低めにマウント。そのうえでシリンダーヘッドにマウントを追加し、剛性バランスも最適化されている。また、スイングアームも専用に新規設計されたものだ。

それらにより低重心化・マスの集中化を果たし、クルーザーには必須と言える高速安定性や取り回しのしやすさを実現。ビギナーからベテランまで、多くのライダーが快適にライディングできるように仕上げられている。
足まわりは、ロイヤルエンフィールドで初採用となる倒立式のフロントフォーク+5段階のプリロード調整機構を持つリヤショック(いずれもショーワ製)の組み合わせで、高い走行安定性、運動性能をねらっている。

ロイヤルエンフィールド スーパーメテオ650 2023年7月26日発売で、価格は97万9000円(アストラルブラック、アストラルブルー)/99万8800円(インターステラグリーン)。

ワインディングも楽しめる素直かつ軽快なハンドリング

バランスよくまとめ上げられたボディにまたがると、リヤアクスルからフロントヘッドライトにかけて上昇していくようなライン、少し手前にセットされたハンドルバー、フロント19/リヤ16インチのタイヤの組み合わせによって、自然とリラックスしたライディングポジションが取れる。シートの座り心地もよく、程よくシェイプされた燃料タンク形状と740mmと低めに設定されたシート高によって足着き性も良好で、小柄なライダーでも安心して車体を支えることができそうだ。

エンジンを掛けるとマフラーは軽快な音色を奏で、スロットルを開けるにつれ力強さを増して心地よい加速が味わえる。高速走行時は優れた安定感でクルージングをこなす一方、装備重量241kgと重めな数値に反して、軽快な印象のハンドリングも魅力。このカテゴリーではやや苦手感のあるワインディングも気持ちよく走れる。強いて言うなら、強めのブレーキングをした際の効き具合がややぎこちなく感じた場面もあったが、兄弟車となるメテオ350(350cc空冷単気筒)と比較すると、高級感はもちろん走りもグレートアップされているのを実感できる。

トルクフルなエンジン特性によって、幅広い速度域で安定した走りが味わえ、日本のさまざまな道路事情にフィットする走りを実現してくれそう。加えて、スタンダードモデルが100万円を切るプライスなのも高評価ポイントだ。スーパーメテオ650は、性能を持て余すことも不足に感じることもなく、街乗りもツーリングもスマートかつ快適に楽しみたいライダーには間違いなくマッチするジェントルなクルーザーモデルとなっている。

648cc空冷並列2気筒エンジンはコンチネンタルGT650やINT650と同系だが、専用のセッティングで低回転域でのトルクが豊かで滑らかな特性に。最高出力47ps/7250rpm、最大トルク5.3kgm/5650rpmの性能を発揮する。
倒立のフロントフォークはショーワ製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグ・ピストン)で、インナーチューブ径43mm、ストローク量120mm。フロントブレーキは320mmディスク+2ピストンキャリパーの組み合わせ。
リヤサスペンションもショーワ製で、プリロードを5段階に調整可能。純正装着タイヤは前後ともチューブレスで、インドメーカーCEATのZOOM CRUZという銘柄。リヤブレーキは300mmディスク+1ピストンキャリパーの組み合わせ。

ロイヤルエンフィールド スーパーメテオ650の足着き&ライディングポジション

アップライトなポジションで、ハンドルバーがやや手前にセットされていることで、リラックスした姿勢でのライディングが可能。シート高はクルーザーらしく低めの740mmで、タンクがシート手前で絞り込まれているためスムーズに足が下ろせる。身長172cmの筆者では、両足裏が余裕で接地した。

グリップ部が程よくライダー側に引かれたハンドルバーは、リラックスした上体姿勢を取れる。
ステップはフォワードタイプのステップで、シーソー式のシフトペダルが採用されている。
前後セパレートタイプのシート。前側はクルーザーらしく幅広でゆったりと座れ、低反発素材の採用で座り心地は良好。後席はボルトオンで脱着でき、純正オプションの「ソロフィニッシャーキット」でシングル仕様にも変更可能。

ロイヤルエンフィールド スーパーメテオ650主要諸元

【エンジン・性能】
種類:空冷4ストローク並列2気筒OHC4バルブ ボア・ストローク:78.0mm×67.8mm  総排気量:648cc 最高出力:34.6kW<47ps>/7250rpm 最大トルク:52.3Nm<5.3kgm>/5650rpm 変速機:6段リターン 

【寸法・重量・容量】
全長:2300 全幅:890 全高:1155 ホイールベース:1500 シート高:740(各mm) キャスター:27.6度 トレール:118.5mm  燃料タンク容量:15.7L 車両重量:241kg(燃料・オイル90%含む) タイヤサイズ:F100/90-19 R150/80B16 

【カラー】
アストラルブラック、アストラルブルー、インターステラグリーン

【価格】
97万9000円(アストラルブラック、アストラルブルー)、99万8000円(インターステラグリーン)

レトロさを演出するヘッドライトとテールライトはLEDを採用。
外周に速度計(km/hとmphを併記)、内側に液晶モニターを組み合わせたメーター。液晶内には燃料計、オド&トリップ、ギヤポジション、時計、気温などを表示。メーター横にあるのはスマートフォンとリンクするロイヤルエンフィールド独自の簡易型ナビ「トリッパー」。
左右グリップはロイヤルエンフィールド社の刻印入りの樽型で、アルミ製スイッチボックスは独自のロータリー式スイッチを継承。レバーはアジャスター付き。

快適な旅仕様「スーパーメテオ650ツアラー」も同時発売

スーパーメテオ650には、ツーリング性能を高めた「ツアラー」も同時にラインアップされる。
防風性を高めるツーリングスクリーンを装備するほか、一体型のデラックスツーリングデュアルシート、パッセンジャー・バックレストを装備し、運転者だけでなく後席ライダーも快適に乗れる仕様となっている。価格は103万9500円で、車体色はセレスティアルブルー、セレスティアルレッドの2種が用意される。

ロイヤルエンフィールド スーパーメテオ650ツアラー。装備の変更により、車重はスタンダードから3kg増の244kg。
前後一体型のデラックスツーリングデュアルシート。ライダーシートの着座面、ダンデムシートのサイド部はエンボス地の表皮となっている。

レポート●安室淳一 写真●澤田和久 編集●上野茂岐

CONTACT

ロイヤルエンフィールド(ピーシーアイ)
https://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp

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