お役立ちノウハウ

最強モデルはどれだ!? 第4弾 航続距離の長い150~250ccマニュアル車ベスト10

【最強モデルはどれだ!?】シリーズは今回で第4弾、そしてひとまずは今回で最後だ。

記念すべきラストを飾るのは、150〜250ccマニュアル車の航続距離ランキングベスト10である。
このクラスは高速道路を走れてなおかつ車検がないために非常に多くのユーザーがいることだろう。
また、車格故に燃料タンクの容量も必然的に増え、さらなる航続距離のアップが予想できる。

今回も1位は驚異的な航続距離を見せてくれるだろう。
※なお、2019年3月14日に発売された「最新バイク図鑑[2019-2020]」からデータを抜粋している。また、WMTC値が公表されていないメーカーの車両は記載していないので注意されたい。

 

 

10位.HONDA CBR250RR ABS

●グランプリレッド(ストライプ)※写真はABS装備車

満タン航続距離373.8km

エッジの効いたスタイリングと高い走行性能を特徴とするホンダ渾身の軽二輪スポーツ。
軽量・コンパクト・高出力を突き詰めフリクションも低減された249cc水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンは、クラストップとなる38馬力の最高出力、ライバルたちと並ぶ2.3kgmの最大トルクを発生。

26.7km/LのWMTCモード燃費と14Lタンクにより370kmオーバーの航続距離も達成している。
クラス初となるスロットルバイワイヤを採用し、3つのライディングモードを搭載する点も見逃せない。

●メーカー希望小売価格:80万6760円(赤、つや消し黒、白)/83万9160円(赤ストライプ)(税込み)

●タンク容量:14L

 

9位.HONDA レブル250 ABS

●マットアーマードシルバーメタリック ※写真はABS装備車

満タン航続距離375.1km

同社のCBR250RRとは正反対と言える、シンプルな造形を採用したコンパクトクルーザー。
249cc水冷単気筒DOHC4バルブエンジンのスペックは26馬力/2.2kgmとおとなしいが、低回転からトルクフルなためシングルらしい鼓動感を楽しみつつのんびりとした旅が楽しめる。

燃料タンクは11Lとやや小さいものの、34.1km/LのWMTCモード燃費によりCBR250RRを超える航続距離を実現。
シート高が690mmと低く足着き性に優れるので、小柄な女性でも安心して扱える。

●メーカー希望小売価格:53万7840円/58万8600円(ABSモデル)(税込み)

●タンク容量:11L

 

8位.SUZUKI GSR250F/SUZUKI GSR250S/SUZUKI GSR250

●GSR250F トリトンブルーメタリック×パールグレッシャーホワイト

●GSR250S パールネブラーブラック

●GSR250 パールグレッシャーホワイトNo.2×パールネブラーブラック

満タン航続距離379.6km

スポーツ性とともに、日常の使いやすさも重視したスズキの軽二輪スポーツ。
ネイキッドのGSR250、ハーフカウルを持つGSR250S、フルカウル仕様のGSR250Fの3タイプをラインアップするが、248cc水冷並列2気筒OHC2バルブのエンジンは同一。

24馬力/2.2kgmという控えめなスペックながら、ロングストローク仕様とすることで低中回転域から豊かなトルクを発生させる。
29.2km/LのWMTCモード燃費、13Lの燃料タンクもシリーズ共通だ。

●メーカー希望小売価格:GSR250F 51万4080円/GSR250S 49万2480円/GSR250 45万6840円(税込み)

●タンク容量:13L

 

7位.YAMAHA YZF-R25 ABS/YAMAHA MT-25/KAWASAKI Z250

●YZF-R25 ディープパープリッシュブルーメタリックC※写真はABS装備車

●MT-25 マットグレーメタリック4

●Z250 キャンディカーディナルレッド×メタリックフラットスパークブラック

満タン航続距離380.8km

<ヤマハ2車>
YZF-R25はヤマハの軽二輪フルカウルスポーツ、MT-25はネイキッドモデルで、両車とも249cc水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。
35馬力/2.3kgmのスペック、27.2km/LのWMTCモード燃費、14Lの燃料タンク容量は共通。
YZF-R25には倒立式フロントフォークやセパレートハンドル、スーパースポーツのYZF-R1やR6と同じM字ダクトを採用しスポーツ性を際立たせている。
一方、バーハンドルを採用するMT-25はアップライトなポジションが特徴だ。

<カワサキ>
カワサキの人気スポーツモデル、ニンジャ250と同じ248cc水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンを積むネイキッドモデル。
37馬力の最高出力と2.3kgmの最大トルクは同じだがこちらの方が2kg軽量で、WMTCモード燃費も1km/Lアップの27.2km/Lとなり、14Lの燃料タンクを持つため航続距離は380kmに達する。
シリーズ共通の「sugomi」デザインを採用し、バックトルクを軽減しクラッチ操作力も軽くなるアシスト&スリッパークラッチやABSも搭載している。

●メーカー希望小売価格:YZF-R25 59万9400円・64万2600円(ABSモデル)/MT-25 53万4600円/Z250 59万7240円(税込み)

●タンク容量:14L

 

6位.KAWASAKI エストレヤ/ファイナルエディション

●キャンディカリビアンブルー×パールクリスタルホワイト

満タン航続距離409.5km

2本サスやスチール製フェンダー、ツインメーター、ビンテージデザインのダウンマフラーなどを採用したクラシカルな車体に、18馬力/1.8kgmを発揮する249cc空冷単気筒OHC2バルブエンジンを搭載。
31.5km/Lの燃費性能と13Lタンクにより400kmオーバーの航続距離を持つ。

ファイナルエディションは名車650RS(W3)を彷彿させる専用カラーをまとう特別仕様だ。
735mmの低いシート高、アップライトなライディングポジション、厚みのあるシートなど快適性も高い。

●メーカー希望小売価格:53万6760円/57万5640円(ファイナルエディション)(税込み)

●タンク容量:13L

 

5位.KTM 250デューク

●オレンジ

満タン航続距離414.1km

日本の軽二輪市場に合わせ、248.8cc水冷単気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。
最高出力は30馬力にとどまるが、2.4kgmの最大トルクは国産スポーツモデルと同等以上。
WMTCモード燃費は30.9km/Lのため、13.4Lの燃料タンクと相まって400kmを優に超える航続距離を達成している。

KTMらしく前後ともWP製サスペンションを採用し、スリッパークラッチも装備。
シリーズ共通イメージのヘッドライトにはデイタイムランニングライトも備わる。

●メーカー希望小売価格:57万5000円(税込み)

●タンク容量:13.4L

 

4位.KAWASAKI ヴェルシス-X 250ツアラー

●メタリックムーンダストグレー×メタリックフラットスパークブラック

満タン航続距離421.6km

33馬力/2.1kgmの性能を持ち、中低回転域のリニアなレスポンスと高回転域でのスムーズさを両立した248cc水冷並列2気筒DOHC4バルブを搭載。
アドベンチャーツアラーということもあり重量が183kgと重くWMTCモード燃費は24.8km/Lにとどまるが、17L容量の燃料タンクにより航続距離は420kmを超える。
大型ウインドスクリーンやリヤキャリヤ、樹脂製パニアケース、車体ガードを標準装備しており、ABSやアシスト&スリッパークラッチも搭載する。

●メーカー希望小売価格:68万9040円(税込み)

●タンク容量:17L

 

3位.SUZUKI GSX250R

●トリトンブルーメタリックNo.2

満タン航続距離487.5km

8位のGSR250シリーズをベースに、よりスポーティなデザインを採用した軽二輪スポーツ。
248cc水冷並列2気筒OHC2バルブエンジンはGSR250シリーズと共通。
24馬力/2.2kgmのスペックも同じだが、軽量化等によりWMTCモード燃費は32.5km/Lに大幅アップ。
燃料タンクも15Lに拡大したため、500kmに迫る航続距離を達成している。

ライディングポジションはやや前傾が強くなっているが、低中回転域の豊かなトルクは継承しているので日常の足としても使いやすい。

●メーカー希望小売価格:53万8920円(税込み)

●タンク容量:15L

 

2位.SUZUKI Vストローム250 ABS

●パールネブラーブラック×ソリッドダズリンクールイエロー※写真はABS装備車

満タン航続距離537.2km

3位のGSX250R同様、GSR250のエンジンやフレームを使い、上位モデルのVストローム650/1000と共通のデザインに仕上げたアドベンチャーモデル。
248cc水冷並列2気筒OHC2バルブエンジンはGSX250Rと同スペックだが、重量が10kg重いこともありWMTCモード燃費は31.6km/Lとなる。

アドベンチャーらしく17Lの大型燃料タンクを採用しており、航続距離は500kmを大きく超える。
なお、ABS仕様は重量が1kg増となるが、その他のスペックに変更はない。

●メーカー希望小売価格:57万240円/60万2640円(ABSモデル)(税込み)

●タンク容量:17L

 

1位.SUZUKI ジクサー

●キャンディソノマレッド×ソニックシルバーメタリック

満タン航続距離612.0km

154cc空冷単気筒OHC2バルブエンジンを積むコンパクトロードスポーツ。
燃料タンクは12Lと小さいが、燃焼効率を高めフリクションロスを低減したSEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)エンジンは51.0km/Lという群を抜く燃費性能を達成し、600kmオーバーのロングラン性能を実現。

排気量が小さい分、最高出力&トルクは14馬力/1.4kgmにとどまるものの、ロングストロークによる中低速トルクを重視した味付けと135kgの軽さによってキビキビとした走りが楽しめる。

●メーカー希望小売価格:32万1840円(税込み)

●タンク容量:12L
 


 

いかがだっただろうか?
カタログ参照ではあるが、驚異的なWMTCモード燃費を実現している車両の数々。
ここでランクインしたモデルが欲しくなった方もいるのではないだろうか?
以前より高額になってはいるものの、150〜250ccクラスであれば手の出しやすい価格のモデルも多い。
税制面でのメリットも多いので、気になった車両があったならばぜひ販売店で実車を見てみて欲しい。

 

★最新バイク図鑑[2019-2020]2019年3月14日より好評発売中!!★

日本車外国車問わずに全メーカーの最新モデルが見られる「最新バイク図鑑[2019-2020]」が現在発売中です。
収録台数はなんと1300代超え! それぞれのモデルの全カラー、排気量やシート高、燃費が一目で分かる内容となっています。
さらに、ライター安住淳一さん(身長172cm、股下82cm)による10点満点の足着き性データも収載。

今から新車を買おうなんて人や、バイクに興味がある人にはピッタリの一冊です。

アマゾンの購入サイトはこちら!!

 

  1. 「Honda E-Clutch店頭体験商談会」が11月30日〜12月8日まで開催、CB650R E-Clutch&CBR650R E-Clutchに試乗できる

  2. Rebel 1100 T <DCT>で母と息子がナイトツーリング。共通して感じたのは乗りやすくて楽しさが伝わってくることだった

  3. CL500はストリートが楽しいバイク。ビギナーからベテランまでを満足させる万能マシンだ!

  4. 『スーパーカブ50』の歴史を辿ってみる。原付だから多くの人に愛された。

  5. 末永く楽しい安全なバイクライフのために「Find YOU SafetySense♪」

  6. CL250はセカンドバイクじゃない。この250ccは『メインの1台』になり得るバイクだ!

  7. ダックス125でボディサーフィンを楽しむ。バイクがあれば遊びはもっと楽しくなる。

  8. Rebel 1100〈DCT〉は旧車を乗り継いできたベテランをも満足させてしまうバイクだった

  9. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  10. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  11. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  12. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  13. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  14. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  15. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  16. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  17. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  18. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  19. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

アバター

モーサイ編集部

投稿者の記事一覧

1951年創刊のモーターサイクル専門誌。新車情報はもちろん、全国のツーリングライダーへ向けた旬な情報をお届けしています!

モーターサイクリストは毎月1日発売!

おすすめ記事

アールエスタイチの「空水冷クーリングウエア」LIQUIDWINDの実物が見られる!「湘南T-SITE」で6月12日〜8月31日まで展示&販売を実施 【ホンダ フォーサイト】実はマジェスティ対抗馬、ブームに乗れなかった悲しき「ビッグスクーター」 超希少車「MFT250試乗レポート」無限MUGENが作ったXR250エンジンの市販ダートトラッカーを覚えているか

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション