大型連休にいってみたいツーリングルート!蔵王エコーライン編
平成と令和をまたぐ大型連休となれば、もうツーリングにいくしか選択肢はないはずだ。しかも、いつもできる日帰りツーリングなんてこの連休にはかなりもったいない。だったらいこう、遠くまで。東北は、まだ冬と春が一度に楽しめる贅沢な時期だ。桜もピークだし、残雪も残る、寒いと思ってはいけない。どちらも同時に楽しめると前向きに走ろう。今回は東北。連休にお薦めしたいツーリングルートとして蔵王エコーラインをお届けする。
生き生きとした風景に遭遇!蔵王エコーライン
花見と雪見を同時に!
春になり、ここもようやく開通式となる蔵王エコーライン。宮城県側の開通式は、蔵王町すみかわスノーパーク付近の直線路にゲートが設置されている。毎年恒例の開通日の朝は、大勢の人が訪れており、既に15台ほどのクルマが整列していた。開通記念ステッカーの配布は先着10名という特典も魅力的だ。このゲート付近も積雪は見られるのだが、標高を上げるにつれ、路肩の雪は次第にその高さを増し、やがて見事な回廊となっていく。何度もいろいろな場所で見たことのある風景ではあるのだが、ここは遠くに幾重にも連なる山々の姿が特に印象的だ。
刈田峠で分岐する蔵王ハイラインから臨む絶景
エコーラインの最高地点、刈田峠から分岐し、御釜のそば、標高1750m地点まで延びる蔵王ハイラインも外せない。全長は2.5㎞と短いが、終点近くから一望できる雪化粧をした東北の山々の大パノラマは圧巻の一語。二輪通行料金380円(往復)を払う価値は十分あるだろう。
苅田リフト駐車場を過ぎ山形側に入ると、峠付近から見えた山々を縫うように一気に駆け下りていく。風は暖かみを帯び、気がつけば雪もほぼ消え、麓では桜が見頃を迎えていた。春の陽光が注ぎ、完全な冬装備だけに体が汗ばむほど。御釜付近では氷点下だったことがうそのようだ。このダイナミックに変化する風景は、早春の蔵王ならではである。
春と冬の間を一瞬ごとに感じられる、そんなツーリングは今しかできない。
■標高2028mの岩手山を臨む。回廊の高さは約4m
・刈田リフト駐車場で行われる宮城県・山形県合同の開通式。式典が終わるとゲートオープン。先着10名に記念品が渡される
・蔵王の東麓に位置する遠刈田(とおがった)温泉は、こけしの里として知られる
・白石市の観光施設「宮城蔵王キツネ村」。特に外国人観光客に人気だ
・開通日のゲートでは先着10名にステッカーが配布される。これを持って刈田リフト駐車場まで行くと記念品を受け取ることができる
・宮城側ゲート近くの秘湯、青根温泉 湯元不忘閣。約470年前より伊達藩主御用達という歴史ある温泉旅館
・ロープウェイを利用して蔵王山頂付近まで上れば、名物の樹氷が見られることも
・麓では桜が満開だ
※掲載は、モーターサイクリスト4月号を一部内容を変更して更新しています。
※写真の写真は2018年4月の模様となります。
■蔵王エコーライン 冬期閉鎖解除:今年は4月26日(金)11:00に解除される予定。また、開通式は10:30ごろからの開催が予定されているとのことだ。問宮城県大河原土木事務所 0224-53-3197