カルド、ミッドランド」、ユークリア、B+COMブランドを所有するサインハウスは、ヨーロッパの市場を見据え、組み込み式ヘルメット通信デバイスに対する業界統一のソリューション「ユニバーサル通信ソリューション」を発表しました。
以下、カルド(本社・アメリカ)が発表した内容です。
自動車メーカーやカーステレオメーカーがユニバーサルカーステレオの統一のサイズとマウント(DIN/ダブルDIN規格)を採用したことと同じように、このユニバーサル通信ソリューションが、新しいオートバイ用ヘルメット規格(ECE22.06)に適合する通信システムのサイズと形状を規格化します。
この新しい規格が導入されることで、ヘルメットメーカーは、ECE22.06適合ヘルメットの開発を加速できるだけでなく、開発コストや市場投入までの時間を削減することができます。
また、このユニバーサル通信ソリューションは、フィット感や見た目を損なうことなく、ライダーが自由にインカムを選択、変更、交換できる様にします。
CardoSystemsの事業開発部長であるShachar Harariは、業界を代表して次のようにコメントしています。
「これは、主要なヘルメット・通信機メーカー共同の非常に意義深く重要な取り組みです。この提携により、ヘルメットモデルごとに構造的な変更を行うことなく、様々なオートバイ用ヘルメットブランドに組み付けが可能な、互換性を持った通信システムを提供することができます。私たちは、ヘルメットメーカーに対して、このユニバーサル通信ソリューションの規格を採用する様に呼びかけています」
多くのヘルメットメーカーは、統一された通信ソリューションの需要を感じていましたが、これまで、主要な規格が無く、また通信ソリューションを新たなヘルメットに続けて採用する利点が無いため、通信ソリューションの作成は各ブランドにとって重要な研究開発事項でした。今回のユニバーサル通信ソリューションを使用することで、ユーザーは、ユニットマウントをヘルメット後部の規格化された箇所に取り付けられ、組み込んだスピーカーとマイクに繋げられる好みのブランドのデバイスを選択できる様になります。
また、Shacharは「このアプローチは、ユーザーに選択肢を与え、ライダーが好みのインカムブランドを使用し、必要に応じて他のヘルメットへの取り付けを簡単できる様にします。私たちは、他のブランドも参加して、業界全体にユニバーサル通信ソリューションを採用してもらえる様に努力していきたいと思います」と将来への展望も述べています。
このプロジェクトの詳細と更新情報については、後日発表されるとのことです。
