富士カブミーティング2019
開催日●19年4月13日(土)
場所●東本通り商店街・吉原商店街(静岡県富士市吉原1丁目)
道端にちょこんと停められたスーパーカブ
手頃な排気量や頑丈なエンジン、さらには愛らしいフォルムから実用車として、あるいは趣味の車両として広く親しまれているので、例えば商店街の歩道の脇にいたとしてもなんら不思議なことはない。が、それが十重二十重、100台規模で並んでいたとすればそれはちょっと異常な光景。
そんな非日常的な様子を楽しめるのが、去る4月13日(土)に開催された富士カブミーティング。
●商店街の歩道に停められた無数のカブたち。写真に写っているのはC125やクロスカブ、60周年記念車など最近のモデルばかりだが、OHVのC100/105ほか昭和のカブたちも参加
「過去に参加したカブミーティングが面白かったので、自分でもやってみたくなったんです」とは主催を務める竹下朋宏さん。
コンクール・デレガンスがあるわけでも、パレードやガレージセールがあるわけでもないシンプルなイベントだが、参加者数は年々増加。気持ちのいい快晴に包まれた今年は300を超える車両が集まった。
●お隣り沼津市が舞台の「ラブライブ! サンシャイン!!」愛がぎっしり詰まった1台。「寿太郎みかん」のリヤボックスはカッティングシートでオリジナルの段ボールを再現した力作
●前カゴに大きなひよこちゃん、リアボックスにもやはりひよこちゃんと、チキンラーメン愛にあふれた55周年記念のリトルカブ。相当な日清ファンないしチキンラーメンファンなのだろう
●「カブ主はステッカーが好き」とはよく聞くがフェンダーからレッグシールド、フレームにリアボックスとほぼ全面にシールがびっちり。シールへの愛(?)がむんむんとただよう1台である
●ビキニカウルにナックルガード、テールカウル、バックステップなど多数のカスタムが施された真っ赤なC50。よく見ると行灯カブである。愛知県から自走参加で、来るまでに電装、部品の脱落など多数トラブルに見舞われたそう
●カスタムカブの王道(?)チョッパー風味が足されたカスタム車両。赤、金、黒のカラーリングからとある平成ライダーが脳裏をよぎったのはここだけの秘密
●おそらくこの日多くの耳目を集めたであろう縦型Vツインエンジンを搭載した1台。性能ではなく、「やってみたかったから」と制作したそうで、完成後ならし運転がてら参加したそう
●シリンダーはC50のノーマルシリンダーだが、クランクとクランクケースはワンオフで制作。それをノーマルクランクケースに入っているベベルギヤで後方に駆動力を伝達している
●「商店街活性化の一助になれば」と今年はホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)が新型車を展示。触ったりまたがったりと、参加者のみささん興味津々
●地元の小学校に協力してもらった「ゆめのカブ塗り絵」もHMJの発案だそうで、そのお陰か若いを通り越した幼い参加者の姿もちらほら。未来のカブ主は生まれたかしら?
●イベントを盛り上げるため、吉原商店街にあるお茶屋さん「富士銘茶くぼた園」さんも出店。水出し冷茶やティーバックを販売
●「水出し緑茶にも最適」とあるティーバックのパッケージには歴代のカブがプリントされている。これはイベント時にしか販売しない限定品
●イベントの最後にはみんなそろって記念撮影。これだけ多くの人に愛されている「富士カブ」が今後もゆるさを残したまま続くことを祈るばかりである
静岡観光のついでにふらっと立ち寄ってみるもよし、趣味人フレンズを作ったり、様々な仕様のカブを眺めたりするのもまた楽しい。
カブ色に染まった街並みを鑑賞しに、足を運んでみてはいかがだろうか?