ヤマハが新たなライダー向けイベントを展開
ライダーが走り出すきっかけ作りやライダー同士の交流の場の提供などに力を入れているヤマハは、今年(2022年)、「ヤマハライダースカフェ」というイベントを立ち上げた。これまでも「ヤマハ 大人のバイクレッスン」などライダーのスキルアップイベントを定期的に行っているが、申込みが殺到し、なかなか希望者全員が参加できない現状もある。
この「ヤマハライダースカフェ」は参加費無料で予約の必要もなく、2022年は全国10都市で開催。目的地まで自走できるライダーであれば気軽に参加できるのだ。一体どんなイベントなのか。第2回目の開催となった5月28日(土)・神奈川県・箱根ターンパイク会場の様子をレポートしよう。
まず驚いたのは、その参加者の多さ。開始となる9時前には早くも多くのライダーが詰めかけ、急遽開場予定時間を早めてのスタートとなった。
入場してくるライダーの約半数はソロでの参加だったが、そこはライダー同士、すぐに隣のバイクの所有者と話を弾ませるなど、なごやかな雰囲気に包まれていた。


■入り口付近のブースでMy YAMAHA Motor Webスマホ会員証を提示すると、コーヒーのドリップパックとステッカーが貰える。登録は自由だが、せっかくオリジナルグッズがもらえるので事前登録することをお薦めする。
コロナ禍での開催ということで、コーヒーは持ち帰って飲むタイプの配布としたのだそう。

■なんといっても目玉はイベント3日前の5月25日に発表されたばかりのXSR900(発売は6月30日)と、2月に発売されたYZF-R7の展示。またがって足着きを確認できるコーナーもあり、開始1時間の時点で500人ものライダーたちが殺到し、次々とまたがってはスタッフに熱心に質問していた。

■現在もXSR900を所有しているという、山梨県在住の片岡広樹さん(37)。新型XSR900に触れてみたいと朝早くから箱根にやってきたそう。「足着きがいいですね」とご満悦。

■30年間の免許歴で所有した9割のバイクはヤマハという、大のヤマハ好き・静岡県在住の大村創一郎さん(60)。「今まで一度もカウルスポーツに乗ったことがなかったのですが、またがってみてこのR7ならば乗れそうだと思いました」と興味津津。

■会場ではヤマハ純正ケミカル「ヤマルーブ」製品の使用方法を説明してもらいながら、実際に自分のヘルメットをクリーンアップするブースも。こちらもライダーたちが代わる代わる訪れていた。


■会場となったアネスト岩田 ターンパイク箱根のスカイラウンジ裏で、ひときわ目立つ一団を発見。XTZ1200スーパーテネレの愛好家サークル「スーパーテネレ・オブ・ジャパン」の皆さんで、5月21日(土)に京都で開催された同イベントにも集合したというツワモノたちだ。以前は企画を立ち上げて定期的に集まっていたが、最近ではヤマハがこういったイベントを開催する際には、自発的に集まるようになったというだけあって、ヤマハのスタッフにもすっかり認知されていた。

■スーパーテネレ・オブ・ジャパン」他称・リーダー(本人は否定)の愛知県在住・鴨下 勝さん(44)は大のパリダカ好きで、10年以上のテネレ歴。純正パニアケースなどフル装備の愛車・XTZ1200スーパーテネレでキャンプツーリングをする際には、総重量が300kgを超えるそうだが、「慣れればシート高も重さもなんてことないですよ」とのこと。

■鴨下さんの愛車。「ファクトリーレーシング」をもじって、ツーリングモデルらしく、知人に「ファクトリーツーリング」とロゴを入れてもらったのがお気に入りで自慢していたら、あるとき別の知人に「ファクトリーツーリングって、ただの工場見学じゃ~ん!」と突っ込まれたそう。
ヤマハ ライダースカフェは残すところ7回開催。直近は6月18日(土)に埼玉県・道の駅ちちぶが会場となる。バイクでアクセスしやすく、ライダーにも人気の会場ばかりなので、近くで開催される際にはぜひ行ってみよう!
6月18日(土):埼玉県秩父市「道の駅ちちぶ」
7月3日(日):北海道小樽市「小樽港マリーナ駐車場」
7月9日(土):徳島県三好市「RiverStation West-West」
8月28日(日):大分県日田市「道の駅水辺の郷おおやま」
9月3日(土):和歌山県有田市「浜のうたせ」
10月8日(土):広島県三原市「道の駅みはら神明の里」
10月16日(日):宮城県大崎市「あ・ら・伊達な道の駅」
レポート&写真●モーターサイクリスト編集部