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【試乗レビュー】CB1000Fはネオクラの完成形 HONDAから新登場の大人気リッターバイク

CB1000Fは【ホンダの新世代ネオクラシック】

ホンダの新型リッターバイク「CB1000F」は、新登場したネオクラシック系ネイキッドの最新モデルだ。ベースとなるのはCB1000ホーネットで、エンジンはスーパースポーツ「CBR1000RR」由来のユニットをストリート向けにチューニング。クラシカルな外観と最新技術を高次元で融合させたモデルであり、往年のCBファンから最新バイクを求める層まで幅広く支持を集めている。

CB1000F スペンサーカラーのウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)
CB1000F スペンサーカラーのウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)
CB1000F メガホンマフラー

まず目を引くのは、角ばったタンク形状と、いわゆる「スペンサーカラー」のグラフィック。80年代のCB-Fシリーズを彷彿とさせる造形で、往年のホンダファンなら思わずニヤリとするはず。存在感あるメガホンマフラーも特徴のひとつ。重厚なサウンドと造形のバランスがよく、街中でも抜群の存在感を放つ。一方でヘッドライトやスイングアームなどはシャープで現代的。「懐かしいのに新しい」という絶妙なデザインバランスに仕上げられている。

CB1000F 試乗会での様子

軽くて扱いやすい・足つきも良好

身長173cmのスタッフによる足つき比較

CB1000Fに跨ると、まず驚くのはリッターバイクとは思えない軽さ。街乗りでの取り回しや車線変更、ワインディングでの切り返しもスムーズで、非常に扱いやすい印象だ。シート高は795mmだが、タンク周りがスリムなので足つきは良好。

CB1000F 意外とスリムなタンク

大型初心者でも怖さを感じにくく、立ちゴケの不安も少ない。(最も、身長183cmの編集長・太田はどのバイクに乗っても足つきは良好なのだが…)
さらに、ハンドル位置が自然でポジションもゆったり。長時間走行でも疲れにくく、ツーリングにも最適だ。

エンジン性能・走行フィール

太田による試乗レビュー
太田による試乗レビュー

高速道路に出てスロットルを開けると、60km/hから120km/hまでは一瞬。
さすがCBR1000RR譲りのエンジンだけあり、加速の伸びは圧巻だ。2000〜4000rpmの低中回転域でトルクが厚く、街乗りでも扱いやすい。アクセル操作に対してリニアに反応し、加速の“谷”や“突き上げ”がないため、非常に乗りやすい。ただ、この強大なパワーのすべてを必要とする場面はほとんどないし、使い切れるものでもないだろう……。サスペンションはしなやかで、路面の衝撃をしっかり吸収してくれる。
ワインディングでも接地感が高く、安心してバンクできる。

ブレーキの効きは強力ながらも非常にコントローラブル。初期制動からリニアに立ち上がり、無駄なノーズダイブもない。加えて、6軸IMU(慣性計測ユニット)を搭載。これは車体の加減速・ピッチ・ロール・ヨーといった動きを常時検知し、ABSやトラクションコントロールを自動的に最適化してくれるシステムだ。この先進装備のおかげで、急ブレーキや濡れた路面でも安定して制御できる。大型初心者でも「怖くないリッターバイク」と感じられる理由の一つだ。

賛否あるメーターは、クラシック×先進性の融合

CB1000Fのメーターまわり──これは、間違いなくこのバイク最大の論争ポイント。5インチのフルカラーTFT液晶は非常に明るく、昼間の直射日光下でも視認性が高い。表示情報も多彩で、燃費やトリップ、走行モード、ギアポジションなど、必要な情報をすべて一目で把握できる。

CB1000F 5インチフルディスプレイメーター

だがその一方で、SNSや口コミではこんな声も多い。

「ネオクラシックを名乗るなら、やっぱりアナログメーターでしょ」
「液晶の存在感が強すぎて“クラシック感”が薄れる」

CB1000F試乗会 プレゼンテーション中のスライド

確かに、丸二眼のアナログ針を好む層からすると、この液晶メーターは「現代的すぎる」と感じるかもしれない。しかしここがまさにホンダの狙いどころでもある。CB1000Fは「クラシックと先進の融合」というテーマを掲げている。単に昔を懐かしむだけでなく、“今の技術でCBを再定義する”という挑戦が、この液晶メーターにも表れているのだ。個人的には、使い勝手や視認性の高さを考えれば十分納得できる。ちなみにビキニカウル付きのCB1000F SEでは、外観から見たときのディスプレイの主張が抑えられており、デザイン的にも自然に溶け込んでいる。

ライディングモードと快適装備

CB1000Fには「スポーツ」「スタンダード」「レイン」の3モードが設定されている。ただし、スタンダードモードで十分速い! スポーツモードはやや挙動が荒く感じることもあり、個人的には常用する必要はないと思う。一方で、リッターバイクに不慣れな人がレインモードで扱いやすく調整できる点は非常に実用的。

コンフォートシートと積載性

個人的に気に入ったのが、オプションのコンフォートシート。柔らかすぎず、腰を包み込むような座り心地で、長距離でも疲れにくい。ただし若干シート高が上がるため、足つきに自信のない人は注意。

CB1000F オプションのコンフォートシート

リアには荷掛けフックが複数備えられており、積載性も上々。ネイキッドながらツーリング用途にも対応できる万能性を備えている。

CB1000F 荷掛けフック

気になる点と総合評価【買って後悔しないリッターネイキッド】

悪い点を探すのが難しいほど完成度が高いが、強いて挙げるなら「エンジン外観が少しモダンすぎる」ことくらい。もっとクラシックに寄せるなら、エンジンの見た目に少し工夫があっても良かったかもしれない。また、冷間時のエンジン始動ではアイドリングが高めになり、これがかなりうるさい。早朝の住宅街では気を遣う必要があるだろう。とはいえ、走り・デザイン・快適性・装備のどれを取っても非常にバランスが取れており、ホンダらしい完成度の高さを感じさせる。

CB1000Fは「新しいCB像」

CB1000Fは、単なる「昔のCBの復刻」ではなく、
ホンダが現代に提示した「新しいCB像」と言える。

ネオクラシックでありながら先進的。パワフルでありながら扱いやすい。そして、乗るたびにホンダらしい上質さを感じられる。

この完成度の高さは、さすがモーターサイクルメーカー・ホンダの真骨頂。リッターバイクを検討しているなら、ぜひ一度試乗してみてほしい。

CB1000Fの試乗動画はこちら!

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