CRF1100Lアフリカツイン DUAL CLUTCH TRANSMISSION ES
2016年に国内市場に登場したアフリカツインは、排気量が1100㏄化され、IMUを新搭載した市販予定車が登場する。
電子制御を充実させ、ライダーの冒険心をサポートする。
report●飯田康博 photo●山内潤也
“更に快適に”進化したアフリカツイン
より快適な長距離移動のため、各部が進化した新型アフリカツイン。
新設計フレームや1100㏄へと拡大されたエンジンなど見所は多いが、注目は6軸IMU(慣性計測装置)を新搭載したことだ。パワーモードやトルクコントロール、ABSの制御をより緻密化し、ライディングをサポートしてくれる。フロントカウルには夜間走行での安心感を高めるコーナリングヘッドライトが追加されたが、おそらくこれもIMUからのデータを使い点灯の仕方が変化するものだと予想できる。
ライダーズビューは各種セッテイングを容易とする、6.5インチサイズのタッチパネル式カラーメーターを採用して大きく変化した。現行型ユーザーが望んでいたクルーズコントロールも新搭載された他、ホイールもクロススポークタイプになってチューブレスタイヤへと変更されているようだ。
そして新たに路面状況に合わせて瞬時に減衰力を調整する、ショーワ製電子制御サスペンションを装備したESモデルが登場する。(車高調整機能の有無は執筆時は不明)。
ビッグタンク、アンダーガードなどを専用で装備するアドベンチャースポーツも、同様の変更を受けたモデルが会場に展示される予定だ。トータルバランスを磨き上げ、「どこまでも快適に走り続ける」性能を強化している。