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エンジン性能向上のほか、電子制御をアップグレード
850cc空冷縦置きV型2気筒エンジンを搭載するモトグッツィのV7シリーズがモデルチェンジし、2月26日から受注開始。8月から順次出荷となります。
これまで同様にワイヤースポークホイールの「V7スペシャル」と、キャストホイールの「V7ストーン」がラインアップされるほか、今回のモデルチェンジでは「V7スポルト」という新タイプが追加されました。
まず新型V7シリーズ全体として、大きく変わったのはエンジンと電子制御です。エンジンは電子制御スロットルが採用されたほか、エアクリーナーボックス容量を拡大。オイル周りの改良で冷却性能の向上も図られています。
その結果、最高出力は65ps→67.3psに、最大トルクは7.4kgm→8.0kgmにパフォーマンスアップ。また3500rpmで最大トルクの95%を発生するという、これまで以上に低中回転域で力強い特性にもなっています。
電子制御面ではエンジン出力特性などが切り替わるライディングモードが搭載されたほか、クルーズコントロールを標準装備。トラクションコントロールは電子制御スロットルとの連携で制御が緻密になっています(オフにすることも可能)。
V7スポルト:159万5000円


V7スペシャル:151万8000円


V7ストーン:145万2000円


V7スポルトは足まわり、電子制御が専用

さて、新登場となったV7スポルトは往年の名車・V7スポルトをオマージュしたモデルで、アルミ製ヘッドライトブラケット、V7 sportのロゴが入ったハンドルクランプ、専用シートなど上質な仕上げが特徴ですが、外装違いのバリエーションモデル……ではありません!
かつてのV7スポルト同様に走りにこだわったモデルとして倒立フォーク、フロントダブルディスクブレーキを採用。ホイールもV7ストーンより軽量な新設計のものとなっています。
それだけでなく、V7スポルトのみ6軸IMUを搭載し、なんと電子制御機構まで専用! V7スペシャルとV7ストーンのライディングモードは「ロード」と「レイン」の2種ですが、V7スポルトには俊敏なスロットルレスポンスとトラクションコントロールの介入を最小限とする「スポーツ」を専用に搭載。そして、ABSとトラクションコントロールはバンク角など車体姿勢を制御に取り入れる「コーナリングABS」と「コーナリングトラクションコントロール」となっています。



V7スペシャルはエンジン以外にヘッドライト、メーターも変更
ワイヤースポークホイールを採用するほか、エキゾーストパイプ、リヤサスペンションのスプリングをメッキ仕上げとし、クラシカルなデザインにまとめられているのが「V7スペシャル」です。また、同車のみグラブバーが標準装備となります。
従来型ではクラシカルな丸形ハロゲンヘッドライトを採用していましたが、新型ではV7ストーン(およびV7スポルト)同様のLEDヘッドライトに変更。また従来型では2眼のアナログ指針式メーターでしたが、新型では他2車と共通のモノクロ液晶メーターとなりました。
サスペンション、ブレーキは基本的に従来型と同様です。

V7ストーンはエンジン、電子制御以外に機能面での大きな変更は無し
キャストホイールを採用するほか、エキゾーストパイプ、リヤサスペンションのスプリング、エンジンのフィンをマットブラック仕上げとしたモデルが「V7ストーン」です。V7スペシャル同様にサスペンション、ブレーキは従来型と同様です。

モトグッツイ V7シリーズ主要諸元(2025年モデル)
[エンジン・性能]
種類:空冷4サイクルV型2気筒OHV2バルブ ボア・ストローク:84mm×77mm 総排気量:853cc 最高出力:49.5kW<67.3ps>/6900rpm 最大トルク:79Nm<8.0kgm>/4400rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:── 全幅:── 全高:── ホイールベース:── シート高:780(各mm) タイヤサイズ:F100/90-18 R150/70-17 車両重量:スポルト 220/スペシャル 223kg/ストーン 218kg 燃料タンク容量:21L 製造国:イタリア
[車体色]
V7スポルト:レニャーノグリーン、ラーリオグレー
V7スペシャル:エメラルドブラック、1969ホワイト
V7ストーン:ルビードブラック、プロフォンドブルー
[価格]
V7スポルト:159万5000円
V7スペシャル:151万8000円
V7ストーン:145万2000円
まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●ピアッジオグループジャパン
新型V7シリーズ特設ページ
https://www.motoguzzi.com/jp_JA/landing-page/v7-range-2025/
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