トピックス

「BMW F900XR」が輸入二輪車で初採用だって!?首都高速パトロール車になったミドルアドベンチャーモデル

BMWのオンロード型アドベンチャーツアラー、日本の道を守る

首都高パトロールに配備されたF900XR。黄色基調に青ラインの入った黃バイ専用カラーのほか、フロントカウル両側の赤色灯、後端の伸縮棒に付けられた赤色灯が目を引く
左右パニアケースをはじめ特装と思われる後部トップケースが装着され、シートはシングル仕様
大型エンジンガードが目を引くフロントビュー
伸縮ポールに付くリヤの赤色灯も特徴的

ビー・エム・ダブリュー株式会社は、スポーツ走行性能と長距離走行性、安全性能にも優れる機能を備えた、「BMW F 900XR(エフ・キュウヒャク・エックスアール)」を、首都高速のパトロールバイクとして、首都高パトロール株式会社に納入したと発表。

BMWの先端技術を搭載した、BMW F900XRは、2020年2月に国内販売を開始したモデル。力強い走行性能の270度クランク採用の並列2気筒エンジンで、アクティブな走行からツーリングまで楽しめ、車両の安定性を高めるアンチ・ホッピング・クラッチ、急激なスロットル操作やシフトダウンの際に発生しやすいリヤホイールのスリップを軽減するエンジン・ドラッグ・トルク・コントロール(MSR)など、高い安全性を実現する装備が特徴。

首都高パトロール株式会社は、「安全性・迅速性・耐久性等を考慮し、様々な状況の中でも安定した冷却性能と電力供給機能を発揮することが期待できる」ことから、輸入二輪車ブランドとして初めてF900XRをパトロール・バイクとして採用したという。

なお、納入されたF900XRは現在3台。2024年11月5日(火)に首都高速道路大橋基地で披露され、同年12月上旬よりパトロールバイクとして運用を開始する予定だという。

左右パニアケース内には、伸縮式誘導棒のほか、発煙筒といった交通誘導用資材、救急箱や防塵マスクなどを常備。ほかに一部通信機器なども保管
後続車にも目立つよう、後部の赤色灯はご覧の高さまで上がる
大型のバンパーには、スピーカーとフォグランプなどを配備
後続車への誘導、情報通知のため車体後部のナンバープレート奥にもスピーカーを配置
後部にBMWのエンブレムが付くトップケースは背もたれパッド付き。これも黃バイ特別装備?
一見純正風なスイッチボックスながら、一番内側にあるフォグライト用(?)、前後スピーカー用と思しきスイッチ群に特別感が漂う。赤いホーンボタン下のF1/F2スイッチも非純正風の装備
右グリップ内側にも特別なスイッチ群を配備。内側にイルミネーションランプも付く上下スイッチは、赤色灯関係のものか?

首都高パトロール・バイク隊、通称「黃バイ」の主な役割とは?

現在主力で配備されているホンダCB400SB(スーパーボルドール)ベースの黃バイ
CB400SBベースの黃バイ。サイドケースには発煙筒や誘導灯が入っている
CB400SBベースの場合では、車載装備品を含めて純正+約50kg、総重量260kg以上になるという

首都高パトロール内で組織されるバイク隊は、通称「黃バイ」と言われ、道路トンネルとして日本最長の山手トンネル(約18.2km)の安全を確保するために主に配置されているという。山手トンネル内で緊急事態が発生した場合、バイク隊が機動性の高いバイクで迅速に現場に向かい、交通整理を行うほか、トンネル入口の閉鎖、現場でのドライバーの避難誘導、初期消火活動などを行う。ほかにも二次事故の防止のため、交通誘導や情報収集しての交通管制室への報告などを遂行。現場へいち早く到着して、被害を最小限に抑える役目を担う。

バイク隊は現在、約50名の隊員により構成されており、東京都内の大橋基地をベース拠点とし、志村基地、大井基地の3拠点に分かれて活動。交通管制室から指示が入り次第出動。隊員は2人1組での行動を基本とする。

現在バイク隊で稼働するバイクは、ホンダCB400SB(スーパーボルドール)をベースにした特装車両がメインとなっているが、前述したBMWのF900XRを新規に配備。まずは3台を導入して、前述したように2024年12月上旬より運用を開始するという。首都高を利用する機会があったら黄色いF900XRを是非チェックしてみよう。

東京都内の大橋基地に配備される3台のF900XR。2024年12月上旬から首都高デビューだ

F900XR主要諸元(一般市販モデル)

■エンジン 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク86.0×77.0mm  総排気量894cc 圧縮比13.1 燃料供給装置:フューエルインジェクション 点火方式フルトランジスタ 始動方式セル

■性能 最高出力77kW(105ps)/8500rpm 最大トルク92Nm(9.3kgm)/6500rpm 燃費23.8km/L(WMTCモード値)

■変速機 6段リターン 変速比1速2.833 2速2.067 3速1.600 4速1.308 5速1.103 6速0.968 一次減速比1.821 二次減速比2.588

■寸法・重量 全長2150 全幅860 全高1320-1420 軸距1530 シート高825(各mm) キャスター29.5° トレール105.2mm  タイヤF120/70ZR17 R180/55ZR17 車両重量223kg

■容量 燃料タンク15.5L エンジンオイル─

■車体色 レーシングブルーメタリック2、ブラックストームメタリック

■価格 151万3000円~

まとめ●モーサイ編集部・阪本  写真●BMWモトラッド、首都高パトロール株式会社

CONTACT

BMWモトラッド
TEL:0120-269-437(カスタマー・インタラクション・センター)
https://www.bmw-motorrad.jp

首都高パトロール株式会社
https://www.shutopato.co.jp/

  1. 「Honda E-Clutch店頭体験商談会」が11月30日〜12月8日まで開催、CB650R E-Clutch&CBR650R E-Clutchに試乗できる

  2. Rebel 1100 T <DCT>で母と息子がナイトツーリング。共通して感じたのは乗りやすくて楽しさが伝わってくることだった

  3. CL500はストリートが楽しいバイク。ビギナーからベテランまでを満足させる万能マシンだ!

  4. 『スーパーカブ50』の歴史を辿ってみる。原付だから多くの人に愛された。

  5. 末永く楽しい安全なバイクライフのために「Find YOU SafetySense♪」

  6. CL250はセカンドバイクじゃない。この250ccは『メインの1台』になり得るバイクだ!

  7. ダックス125でボディサーフィンを楽しむ。バイクがあれば遊びはもっと楽しくなる。

  8. Rebel 1100〈DCT〉は旧車を乗り継いできたベテランをも満足させてしまうバイクだった

  9. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  10. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  11. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  12. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  13. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  14. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  15. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  16. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  17. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  18. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  19. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

おすすめ記事

【快適ツーリンググッズ】足着き性アップのツーリングブーツ! WILDWING ファルコン インカムの使用は「ながら運転」違反になる? ならない? ライダー人気アイテムの“間違った使い方” ヤマハ E01 EV 電動スクーター ヤマハが航続距離104kmの原付二種クラス電動バイク・E01の実車を公開、開発者に「実際の使い勝手」を聞いた!

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション