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「タイヤは走行性能を左右する超重要部品」というのは、バイクを愛するライダーなら知っていて当然とも言える知識です。それゆえに、雑誌「モーターサイクリスト」の編集部員である筆者もタイヤの情報については常にアンテナを張っています。今回は耐久力と汎用性に優れるタフなイメージを持ったドイツブランド「メッツラー」のファンサイトで見つけたタメになる情報をレポートします。
象のマークでおなじみのタフなタイヤ
メッツラーは1863年創業、1892年からバイク用タイヤを生産開始した由緒あるブランドです。象のマークに見覚えがあるライダーも多いのではないでしょうか? 同じドイツブランドのBMWをはじめ、ホンダなどのバイクにもタイヤが純正採用されています。
ブランドイメージとしては「ウエット性能や耐摩耗性能など、公道ユースで重要視される面も含めてトータルバランスに優れ、ベテランライダーをもうならせるタイヤ」といった感じでしょうか。2023年からは世界的に有名な公道レース「マン島TT」のオフィシャルタイヤパートナーにもなっていたりします。
そのメッツラーのPRサイトとして展開されているのが「メッツラーファンサイト」ですが、そこで印象的なのは、愛用者に取材したインプレッション記事の多さ。2024年10月30日現在でVol.20まで展開されている充実ぶりです。
ほかにもオフロードレースのレポートや、新製品の詳細情報といったコンテンツもありますが、筆者的にとても興味深いと思った記事は「お悩み相談」「知っ得」の中にありました。
ライダー定番の悩みをビシッと解決!
ライダーがタイヤに関して特に気になる項目といえば、やはり「ライフ」、つまりはタイヤが摩耗して交換するべきタイミングになるまでどれくらい持つかというところなのは確かでしょう。
メッツラーファンサイトには、そのものズバリ「タイヤの寿命を長持ちさせるコツ」という記事が「お悩み相談」の中にあります。記事内ではまず、単純に減らない(減りにくい)タイヤは技術的には実現可能であるけれども、タイヤの重要な6つの機能を満たすにはそういった減らないだけのスペックではNGと解説。
続けて、タイヤが減る原因=摩擦がこの6つの機能それぞれに関してどのように発生するのかを説明して、タイヤが減ることはタイヤが機能している証だと述べています。そのうえで、タイヤを長持ちさせるコツとは……?
記事内では、タイヤを長持ちさせるコツは「正しい空気圧」、「正しい荷重」、そして「大人の運転作法」の3つが挙げられています。その詳細内容は、ぜひメッツラーファンサイトで確かめてみてください。端的な説明ですが、要点がギュッと詰まっているので必読です!
ほかに筆者が興味深いと思ったのは、ちょっとディープな話題ですが、「知っ得」に分類されている「カーカスの役割は?」という記事。そう、タイヤはゴムだけでできているわけではないんですよね……。
名前を聞いたこともないようなブランドのタイヤと、メッツラーのような有名ブランドのタイヤ、見た目はそんなに変わらなかったとしても、こういった見えない部分の設計で大きな差が出るものです。タイヤの構造に関する知見を深めることも“できるライダー”に近づく一歩と言えるので、こういった情報もファンサイトに掲載されていることはありがたいと思います。
更新情報も見逃すな!
メッツラーファンサイトにはこれからもさまざまな記事が投稿されていくようなので、ちょこちょこ訪れて様子を確認したいところです。
「ファンサイト」という名前ではありますが、既にファンになっている方だけが対象ではなく「これからメッツラーのファンになってほしい」という意図も感じられる面白いサイトですので、未見の方はこの記事をきっかけにぜひ訪れてみてください。
report●林 康平
■メッツラーファンサイト
https://pmfansite.com/metzeler/