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■「TRICITY125」ダークグレーイッシュブルーソリッドB (グレーイッシュブルー) 新色
ヤマハ発動機株式会社は2月10日、フロント2輪のLMWモデル「TRICITY(トリシティ)125」および「TRICITY155 ABS」をモデルチェンジした。TRICITY125は2月28日、TRICITY155 ABSは4月14日に、それぞれ発売される。
ホイールベースの延長やリヤサスの改良で、上質感ある乗り心地に!
モデルチェンジによる主な特徴は以下のとおり、
1)平成32年排出ガス規制適合の水冷・4ストローク・SOHC・単気筒・4バルブ・124cm³/155cm³新“BLUE CORE”エンジンを搭載。“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化するエンジンとして設計されたもの。新作シリンダーヘッドを採用し、コンパクトな燃焼室を形成することで、従来の10.5:1から11.6:1(TRICITY155のみ)へと圧縮比を高め、高効率燃焼を実現。吸気バルブは 20.5mm径へと拡大し、良好な吸気効率を確保。シリンダーヘッドは、冷却経路を最適化し信頼性の向上を図った。
2)静粛かつ振動の少ないエンジン始動をもたらす「Smart Motor Generator」を採用。始動時はスターターモーターとして機能し、走行時はジェネレーターとして働くもの。減速ギアが不要で、軽量・コンパクト化と静かなエンジン始動を実現。
3)低燃費に貢献する「Stop & Start System」を採用。信号待ちなどで停車すると自動的にアイドリングを停止して燃料消費を抑え、再発進時には静かな始動で発進。
4)同心円を描き滑らかな旋回を可能とする「LMWアッカーマン・ジオメトリ」や、新フレーム、ロングホイールベース化などによる上質な乗り心地の実現。大型スポーツタイプのLMWモデル「NIKEN」や「TRICITY300」で実績のある“LMWアッカーマン・ジオメトリ”を新たに専用設計して採用。フロントサスペンション周りとのバランスを最適化し、自然な操縦性と接地感を実現、快適で質感ある乗り心地を得た。
5)快適な乗り味の新フレームと、上質感ある乗り心地のリヤサスペンションを採用。ショックアブソーバーの全長は延長され、バネレートと減衰力の最適化も図られた。ホイールベースは1,350mmから1,410mmへと延長された。これにより上質感ある落ち着いた走行性がもたらされた。
6)着信通知/燃費管理が可能なスマートフォン専用アプリへの対応により、利便性を高める機能の充実がなされた。具体的には専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」をインストールしたスマートフォンとペアリングが可能で、以下の機能が拡充される。
(1)車両メーターへのスマートフォン通知の表示
・電話やメールの着信、スマートフォンのバッテリー残量などを表示
(2)スマートフォン画面のサブメーター利用
・エンジン回転数、スロットル開度、エコ運転状況などを表示
(3)オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ
(4)燃費管理
(5)車両の最終駐車位置確認
7)スマートキーシステムや新デザインメーターパネルなど、便利機能が充実させられた。フットスペースの前後長を20mm延長したフットボードスペース、操作しやすいタンデムフットレスト、照射範囲を拡大したヘッドライトなども特徴としている。
なおTRICITY125は本モデルよりUBS(Unified Brake System)モデルのみの設定となった。
「TRICITY125」「TRICITY155 ABS」は、LMWテクノロジーによる安定感のあるコーナリングと上質なクルージング性能を兼ね備え、なかでも「TRICITY155 ABS」は、高速道路も走行可能なことから、通勤・通学だけでなく週末のツーリングまで幅広いシチュエーションで、ライディングの楽しさを味わえるモデルとなっている。
■カラーバリエーション
全色が新色。TRICITY125にはグレーイッシュブルーが、TRICITY155 ABSにはマットベージュが、それぞれ専用色で用意されている。ホワイトとマットグレーは共通。
「TRICITY125」ダークグレーイッシュブルーソリッドB (グレーイッシュブルー) 新色
「TRICITY125」ホワイトメタリック6(ホワイト) 新色
「TRICITY125」マットグレーメタリック3(マットグレー) 新色
「TRICITY155 ABS」マットイエローイッシュグレーソリッド1(マットベージュ) 新色
「TRICITY155 ABS」ホワイトメタリック6(ホワイト) 新色
「TRICITY155 ABS」マットグレーメタリック3(マットグレー) 新色
■販売データ
発表:2月10日
発売
トリシティ125:2月28日
トリシティ155 ABS:4月14日
メーカー希望小売価格
トリシティ125:495,000円
トリシティ155 ABS:566,500円
■トリシティ125主要諸元
※[ ]内はトリシティ155 ABS
全長/全幅/全高 1,995mm/750mm/1,215mm
シート高 770mm
軸間距離 1,410mm
最低地上高 165mm
車両重量 168kg[172kg]
燃料消費率(WMTCモード値) 44.9km/L [42.1km/L]
原動機種類 水冷4ストロークOHC4バルブ
気筒数配列 単気筒
総排気量 124cm3[155cm3]
内径×行程 52.0mm[58.0mm]×58.7mm
圧縮比 11.2:1[11.6:1]
最高出力 9.0kW(12PS)/8,000rpm [11kW(15PS)/8,000rpm]
最大トルク 11Nm(1.1kgf・m)/6,000rpm [14Nm(1.4kgf・m)/6,500rpm]
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
エンジンオイル容量 1.00L
燃料タンク容量 7.2L(無鉛レギュラーガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式 フューエルインジェクション
点火方式 TCI(トランジスタ式)
バッテリー容量/型式 12V, 6.0Ah(10HR)/YTZ7V
1次減速比/2次減速比 1.000/10.208
クラッチ形式 乾式, 遠心, シュー
変速装置/変速方式 Vベルト式無段変速/オートマチック
変速比 2.386~0.748[2.341~0.736]:無段変速
フレーム形式 アンダーボーン
キャスター/トレール 20°00′/68mm
タイヤサイズ(前/後) 90/80-14M/C 43P(チューブレス)/130/70-13M/C 57P(チューブレス)
制動装置形式(前/後) 油圧式ディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後) テレスコピック/ユニットスイング
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ LED/LED
乗車定員 2名
ナックルバイザーがあれば快適性が大幅アップ!
新型の発売タイミングに合わせ、ワイズギアからは新アクセサリーが用意された。
ワイヤーリードUSBソケット
USBソケット(Q5K-YSK-105-Y01 4,400円)を装着する場合に使用するソケット。
品番:Q5KYSK001U59
価格:1,100円
ナックルバイザー
左右セット。走行中の風雨から両手を守り、ライディングを快適にする。取り付けナットが付属。
品番:Q5KYSK082R12
価格:14,300円
レポート●モーサイ編集部 写真●ヤマハ/ワイズギア