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ホンダ ホーネット600の海外広告が虫嫌い卒倒レベルに「キモい!! 」500匹以上のハチが車体に群がる

ホンダモーターヨーロッパが2007年に公開した「ハチまみれ」ホーネット600の広告

海外で公開されるバイクやクルマの広告には、日本国内ではあまり見かけないような派手でセンセーショナルなものもあります。

当記事で紹介するのは、イギリスに拠点を置く「Honda Motor Europe Ltd.」がホンダ 新型ホーネット600の発売に向けた広告として2007年に公開したもので、黄色いホーネット600に無数のハチが群がるビジュアルが印象的です。

この広告はドイツのハンブルグにある広告代理手が手掛けたもので、広告の右下には「The queen is back」つまり「あの女王が帰ってきた」というキャッチコピーが書き入れられています。

ホンダモーターヨーロッパが2007年に公開したホーネット600の広告。

ホンダ ホーネット600ってどんなバイク?

「ホーネット」とは「スズメバチ」(よく知られているBeeはミツバチ)という意味。日本では250ccの「ホーネット」がとても有名ですが、600ccの「ホーネット600」、900ccの「ホーネット900」も販売されました。
このホーネットシリーズのグラマラスなタンク、スリムなシート、そして再びボリュームあるテールカウル……というメリハリボディは、スズメバチをイメージしたものなのだとか。

さて、この広告で登場する「ホーネット600」は、1998年にヨーロッパで初登場すると大人気となりました。ネイキッドでありながら、高性能スポーツモデル・CBR600Fのエンジンを搭載し、スポーティな走りが楽しめたからです(販売されるエリアによってCB600Fホーネット、ホンダ599など名前が変わります)。
今でいう「ストリートファイター系ネイキッド」の先駆けみたいな存在ですね。

1998年に発売されたホーネット600。エンジンは600ccの水冷並列4気筒DOHC4バルブ、写真は日本仕様で最高出力69ps/1万1500rpm。

ですが、人気者の辛いところ……ライバルも次々と現れます。
2000年代中盤となると、日本メーカーではヤマハから600ccスーパースポーツ・YZF-R6ベースの4気筒エンジンを搭載したネイキッド・FZ6が、スズキからも同じく600ccスーパースポーツ・GSX-R600ベースの4気筒エンジンを搭載したネイキッド・GSR600が登場。
ヨーロッパからも強敵が現れます。トライアンフがスーパースポーツ・デイトナ675ベースの675cc3気筒エンジンを搭載したストリートトリプルを発売するのです。

2005年のモデルチェンジではスポーティな性能を高めるべく倒立フォークを採用するなどしていたホーネット600ですが、それでも苦しい立場に……。
そこで、スーパースポーツのエンジンを搭載した強敵勢を迎え撃つべく、モデルチェンジしたのがこの2007年型600ホーネット。エンジンも同じく2007年型でモデルチェンジが行われたスーパースポーツ・CBR600RRのものがベースとなっています。

2007年型ホンダ ホーネット600。エンジンは600ccの水冷並列4気筒DOHC4バルブ。最高出力は75kW(109ps)/1万2000rpm。日本国内での正規販売はされなかった。
2007年型CBR600RR。エンジンは600ccの水冷並列4気筒DOHC4バルブ。欧州仕様の最高出力は88.1kW(119.8ps)/1万3500rpm。国内仕様では51kW(69ps)/1万1500rpm。

ライバル「FZ6」や「ストリートトリプル」を牽制するための過激な広告だった

そう、この蜂だらけの広告は「The queen is back」というキャッチコピーで、「高性能ネイキッド」というブームの元祖=真の女王は私!という存在感を再び示す気マンマンというわけです。

広告の背景が分かったとしても、虫嫌いの人や集合体恐怖症の人は思わず目を背けたくなってしまうのではないでしょうか。筆者もこの広告を眺めているとなんだかお尻がソワソワしてしまいます。

編集部では、この広告に描かれたハチの数を数えてみました。
ホーネット600だけに、もしかしたらちょうど600匹のハチがいるのでは……と思いましたが、体の半分が車体に隠れている個体や、羽だけ見えている個体などもあり正確な数は分かりませんでした。少なくとも500匹以上のハチを確認することができました。

シートからリヤフェンダーにかけて特にハチが密集しています……。

レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●ホンダ/Honda Motor Europe Ltd.

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