きっかけは編集部内でのたわいのない会話から
「ところでバイクって、パーキング・メーターに止めていいの?」
「バイクが止まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」
私用はもちろん、取材などでも二輪車用駐車場を利用することの多いモーサイ編集部スタッフだけに、もし路上にあるパーキング・メーターやパーキング・チケットにバイクを止められれば非常に便利。
しかし、東京都内を管轄する警視庁のウェブサイトには、パーキング・メーターやパーキング・チケットにバイクを止めてもいいという記載は見当たらない。そこで警視庁に直接、それらをバイクで利用できるのか聞いてみることにした。
結論を言うとバイクも利用可能!
警視庁に「原付を含む二輪車でパーキング・メーターを使用可能かどうか」を聞いたところ、「二輪車のパーキング・メーターの使用については、可能です」との答えが返ってきた。
つまり、編集部の疑問はあっさりと解決したのだが、そこには、「ただし……」という注釈がついていた。
警視庁からの返答には、「『1 二輪車の特性上、正規に利用している場合でも、第三者から枠外へ移動されてしまう場合がある』、『2 正規に利用している二輪車の横に、他の二輪車が駐車する可能性がある』、『3 感知が何らかの影響で切れてしまう場合がある』ことから、二輪車のパーキング・メーター利用は推奨しません」とあった。
つまり、正しく使えばバイクも利用可能だが、バイクが枠外に出されたり、利用できるのは1枠1台のみなので他のバイクが後から同じ枠内に止めた場合は違反、ということ。
恐らく、警察や駐車監視員はそれが正しく止まっていたのか、誰が動かしたのか、一緒に止まっているバイクとどちらが正規の利用者かなどが判断できないため、積極的に「利用していい」と言わないのではないだろうか。
ちなみに、止められるバイクの大きさや種類に制限はない。50cc時代のモンキーや原付スクーターから、ハーレー ウルトラ、トライアンフ ロケット、8200ccV8エンジンを搭載するボスホスまで、枠内の収まりメーターが感知すればどんなバイクでも駐車可能だ。
もちろん、サイドカー付きのバイクやトライクなどでも利用できる。パーキング・メーターの使い方は、メーターの「0」分表示(何も止まっておらず感知もしていない状態)を確認して枠内に収まるようにバイクを止め、メーターが車両を感知したら作動手数料を入れる。
利用できる曜日や時間帯は場所により異なるが、いずれも利用できる時間には制限があり、その時間内に車両を移動する必要がある。
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