コラム

車検ステッカーの貼付け位置が変わる!! クルマは運転席側へ、バイクでの変更は?

「車検ステッカー」の正式名称は「検査標章」という

クルマや250ccを超えるバイクなど、新規検査、継続検査(いわゆる車検)を義務付けられている車両が検査において保安基準に適合(車検に通ったという状態)すると、自動車検査証とともにステッカーが交付されます。
交付されるステッカーの正式名称は「検査標章」というのですが、一般的には「車検ステッカー」や「車検シール」という呼称のほうが馴染みがあるのではないでしょうか。

車検ステッカー貼り付け位置、これまでは「運転席から最も遠い」もしくは「中央の」前面ガラス上部だった

そんな「車検ステッカー」を貼り付ける位置ですが、実は道路運送車両法に定められており、国土交通省が公表する「標準位置」もあります。

これはクルマの場合、道路運送車両法施行規則第37条の3項で「検査標章は、自動車の前面ガラスの内側に前方から見易いように貼り付けることによつて表示するものとする」としたうえで、具体的な位置については国土交通省の公式ウェブサイトで「車室内後写鏡を有する自動車はその前方の前面ガラスの上部」その他の自動車は「運転者席から最も遠い前面ガラスの上部」と説明されています。
多くのクルマでは、フロントガラスの助手席側の上部に「車検ステッカー」が貼り付けられているのではないでしょうか。

そうして長らく定位置に落ち着いていた「車検ステッカー」ですが、2022年6月22日、国土交通省から「車検ステッカーの標準位置を変更する」という通達がなされました。変更後の標準位置は、運転席から見て右上端、つまり「運転席から最も近い」前面ガラス上部です。

国土交通省の発表によると、標準位置を変更する目的は「必ず人の乗る運転席から目に入りやすい位置とすることで、車検シールに記載された有効期限に所有者が気づきやすくし、知らぬ間に失効してしまうことを防ぐため」とのことです。

国土交通省が公式ウェブサイトで公表する従来の「車検ステッカー」貼り付け標準位置。
変更後の「車検ステッカー」貼り付け標準位置。

バイクの車検ステッカー貼り付け位置は「ナンバープレートの左上」から変更なし

ここまでクルマの車検ステッカーについてお話してきましたが、バイクの「車検ステッカー」はどこに貼り付けられているのでしょうか。

250ccを超えるバイクには新規検査と初回3年、以後2年ごとの継続検査(いわゆる車検)が義務付けられており、保安基準に適合(いわゆる車検に通ったという状態)するとクルマ同様に「車検ステッカー」が交付されます。

この車検ステッカーを貼り付ける場所については、道路運送車両法施行規則第37条の3項「運転者室又は前面ガラスのない自動車にあつては、自動車の後面に取りつけられた自動車登録番号標又は車両番号標の左上部に見易いように貼り付けることによつて表示するものとする」という条文が適応され、自動車登録番号標又は車両番号標、いわゆるナンバープレートの左上の端が所定の位置となっています。

また、国土交通省によると今回の「車検ステッカーの標準位置変更」はクルマに限ったもので、バイクの車検ステッカー貼り付け位置は従来通りに運用される予定だということです。

バイクの場合には、後方ナンバープレートの左上に「車検ステッカー」を貼り付けます。
ちなみに車検のない250cc以下の車両の場合、一般的にナンバープレートの左上には自賠責保険に加入済であることを示すシール、通称「自賠責ステッカー」が貼られます。

車検切れは一発免停!! 愛車の車検期限をしっかり確認しよう

当然ですが、クルマにしてもバイクにしても車検が切れた車両を運転するのは違法です。また、車検の際に合わせて自賠責保険を更新する車両が多いため、車検切れ=自賠責保険も期限切れという場合も多くなっています。

万が一、車検も自賠責保険も切れた車両を運転して事故を起こすと任意保険も適応外となる可能性が高く、保険による損害賠償が一切効かないため、相手がいる事故であればその相手方に甚大な迷惑をかけることになるのはもちろん、自分も経済的に困窮することになりかねません。

さらに「車検切れ」の車両を運転したドライバーまたはライダーに対しては行政処分も重く、道路運送車両法第58条違反「無車検運転」として違反点数6点、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課されます。ちなみに違反点数6点を課されると、前歴(過去の違反)がなくても1発で30日間の免許停止となります。

くれぐれも車検切れには注意しましょう!!

レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実

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