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Honda Dreamが「ペイペイ」「LINEペイ」「d払い」など全13種のペイメントを導入
Honda Dream(ホンダドリーム)とは、ホンダのバイクの正規販売チャネルのことです。排気量が251cc以上のホンダの新車は北海道から沖縄まで、全国に161店舗ある(2021年8月現在)Honda Dreamでのみ正規購入することができます。
そんなHonda Dreamが2021年5月13日、店頭での決済方法としてQRコードを正式導入したと発表しました。
使用できるようになったQRコード決済ペイメントは、ペイペイ、楽天ペイ、auペイ、d払い、LINEペイ、メルペイ、銀行ペイ、Bankペイ、Jコイン、クオ・カードペイ、ファミペイ、支付宝(アリペイ)、微信支付(ウィチャットペイ)の全13種類です。
全ホンダ二輪車の販売や関連するサービスを行っている「ホンダモーターサイクルジャパン」の広報担当によるとQRコード決済導入の目的は「お客様により便利にホンダドリームを活用していただくこと」とのことです。
同担当者はQRコード決済の利用状況について「QRコード決済導入から直近のご利用履歴を見る限りでは、ヘルメットやウエア等のライディングアイテムのご購入や、車両のメンテナンス・修理の料金のお支払いにご利用いただいているケースが多いのではないか」と分析しています。
たしかに、来店して実物を見てから購入するアイテムを決めるような場合、事前にいくらの支払額になるのか正確に予想するのは難しく、現金で決済しようとするといくら用意して行けばいいのか迷うようなときもありますよね。
そんなとき、その場でQRコード決済ペイメントのアプリに必要額をチャージして支払うことができれば手軽です。
QRコード決済には各ペイメントが定める上限額がある
アイテムや修理費用を支払えることは分りましたが、QRコード決済を利用して車両本体を購入することもできるのでしょうか。
ほとんどのHonda Dreamでは、価格が200万円代後半のCBR1000RR-R ファイヤブレードSPや、300万円を超えるゴールドウイング ツアー(346万5000円)など、高額大型車も販売しています。
QRコード決済の多くは、各ペイメントごとに独自のポイント還元制度などを導入しています。車体など、高額高額の商品を購入する際にもQRコード決済を利用することができるなら、還元されるポイントも大きくなり、お得に購入できそう、なんてことを万年金欠の筆者は考えてしまうのです……。
そこでこの記事では「QRコード決済を利用してホンダドリームでバイク本体を購入できるのか」という疑問について、QRコード決済ペイメント側の制約と、ホンダドリーム側の制約、2つの側面からそれぞれ検証していきましょう。
まず、QRコード決済ペイメント側が設けるルールです。
ご存知の方も多いと思いますが、QRコード決済できる金額には上限があるのです。
例えば、現在最も加盟店が多いペイペイ(2020年1月ICT総研調べ)では、24時間あたりの決済上限額を最大50万円、1ヵ月あたりの決済上限額を最大200万円まで(ペイペイ残高で支払う場合)としています。
1回で決済できる上限額の最大はLINEペイとメルペイの100万円
ペイペイの他、国内向けQRコード決済ペイメントの決済上限額を確認したのが下の表です。
1回もしくは1日あたりの決済上限額が最も高いのはLINEペイとメルペイですが、それでも100万円までが上限となっていますので、車体価格が300万円を超えるゴールドウイングなどの高額大型車は、QRコード決済ペイメント側のルールが枷となって、購入できそうにありません。
GB350、ハンターカブ、CB650RなどHonda Dreamで買える車両には100万円以下で買えるバイクも多い
しかしHonda Dreamの販売ラインアップには100万円以下のバイクもあります。例えば2021年4月に発売した空冷単気筒エンジン搭載でトラディショナルな雰囲気が人気のGB350は車両価格が55万円となっているほか、大型車でもレブル500(79万9700円)やNC750X(92万4000円)、CB650R(97万9000円)などの車両であれば、LINEペイやメルペイの決済上限額100万円までに収まります。
また、人気の原付二種モデルCT125・ハンターカブ(44万円)やアニメ「スーパーカブ」でおなじみのスーパーカブ50(23万6500円)などであれば、車体価格が50万円を切るため、QRコード決済側のルールを確認する限りではユーザーの多いペイペイなどを利用しても購入できそうです。
次に、Honda Dream側のQRコード決済のルールを確認してみましょう。
決済上限額までに収まるバイクならQRコード決済を利用して買える……かも
Honda Dreamのネットワークを展開する「ホンダモーターサイクルジャパン」の広報担当者によれば「QRコード決済の用途について、本部では特に制限を設けていません。しかし、QRコード決済の詳細な運用方法はドリーム各店舗の判断に任せているため、車両本体の購入にQRコード決済を使うことができない店舗もあると考えられます」とのことでした。
また、筆者の地元にあるHonda Dreamの店舗問にい合わせてみたところ、各ペイメントの決済上限額以下であれば車両本体の購入も可能との返答でした。さらに、車両本体価格と納車までにかかる諸費用は分けて会計ができるということで、乗り出し価格がペイメントの決済上限を超えていても、車両本体の税込み価格がペイメントの決済上限に収まっていれば、支払いにQRコード決済を使用することができるそうです。
これらの回答を総合して考えると「QRコード決済を利用してHonda Dreamでバイク本体を購入できる」可能性は十分にあると言えそうです。
一方で、前述のようにQRコード決済を利用して車両の購入ができない店舗もありますので、購入を考えている方は、事前に車両購入予定のHonda Dream各店舗に問い合わせてみることを強くお薦めします。
レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●ホンダモーターサイクルジャパン/モーサイ編集部