▪️ウエア選びで悩まないために・・・
ファッション性はもちろん、万一の場合を考えたプロテクションやさまざまな気象条件への対応力など、バイク用ウエアに求められる機能は多岐にわたる。ここではどんな点に気を付けて選べばいいのかを紹介しよう。
【フィッティングのキモ①】 動きやすさ
バイク用ジャケットと一口に言っても、Aスーパースポーツなど前傾した乗車姿勢を取るバイク向けと、Bクルーザーなど上体がほぼ直立するバイク向けとでは作りが大きく異なる。Aは高速で走行しても生地がバタついたりしないタイトめな作りと体の動かしやすさを両立しているのが特徴。Bは普通の衣類 に近い形状だが、それでも乗車姿勢を取ると普通の衣類とは格段の差が出る。
↑どちらもホンダが扱うバイク用ジャケットだが、上の「クロスオーバーメッシュジャケット」(2万5920円。3Lサイズは2万7000円)は後ろ側の裾が前側より 長く、袖も湾曲していて、前傾姿勢を取るときも不自由ない作り。下の「メンズ・ フーディジャケット」(2万1384円。3Lサイズは2万2464円)は裾が前後同じ長さのカジュアル系だが、袖は普通の服よりも乗車姿勢を取りやすい裁断だ。
【フィッティングのキモ②】 裾と袖の長さ
バイク用ジャケットの裾と袖の長さは普通に直立した状態だけに合わせて選ばないように注意。自分のバイクにまたがったときの乗車姿勢に合わせよう。例えば、裾が長いタイプはアドベンチャーの乗車姿勢だと風を侵入させにくいが、スーパースポーツのような前傾のきつい乗車姿勢だと動きにくくなったり、余った裾で隙間ができてむしろ風が侵入しやすくなる。
↑246溝口2りんかんの人気商品の一つ、ゴールドウインの「シンセティックレザースリムライダースジャケット」(右。2万9160円)。 タイトめだがネイキッドなど軽い前傾姿勢を取るバイクに対応する丈で軽い着心地だ
【フィッティングのキモ③】 プロテクターの位置
もはや標準装備品と言ってもいいくらいに普及している肩、肘、背中プロテクターだが、サイズが合ってないと万一転倒した際に簡単にずれてしまい、せっかくの装備が用をなさなくなることがある。購入する際は試着して自分の体に合っているか、プロテクターが要所を守っているかをよく確認すること。