バイク雑誌『モーターサイクリスト』が読者に行ったアンケートでは、ハンドル周りに何らかの機能を追加している人のうち、スマホホルダーを取り付けていると答えた人が全回答者の1/3を占めた。また、これからスマホホルダーを導入したいと答えた人も1/9になった。目的地までのナビとしてはもちろんだが、ガソリンスタンドの場所やコンビニなど、立ち寄りスポットの確認にも便利だからだろう。
今回は、そんなスマホホルダーの中でも特にオススメのものを紹介しよう。スマホホルダーを「バイクの一部」としてとらえ、どこまでもカッコイイことにこだわった、サイン・ハウスの「マウントシステム」だ。
3パーツで完結するシンプル構造
サイン・ハウスのマウントシステムはアルミ削り出しの部材による高い質感と剛性感が特徴。基本的にはスマホを固定するホルダー(A)のほか、バイクの構造に合わせて適時アーム(B)やベース(C)を個別にそろえる構成になっており、バーハンドルのネイキッドやインチハンドルのクルーザー、セパレートハンドル車、ハンドルバーがカバーに覆われたスクーターなど、国内外メーカーのさまざまな車種に対応している。
ちなみに、Aはタテ120〜175mm×ヨコ61〜87mmで厚さ13.5mmまでのスマホが装着できるワンサイズ。Bは取り付け場所によって長さが「ショート」「ミディアム」「ロング」の3種類から選べる。Cは取り付け場所としてよく選ばれる部分に対応する12種類から選べる。特に人気のA+B(ミディアム)+C(バーハンドル用クランプ)を組み合わせたお得なセットも用意する。
全てのパーツがアルミと黒い樹脂のみで統一されているため、スタイリッシュな雰囲気を演出できる。



細部までこだわった造り
手に取ってみて感心するのが仕上げの丁寧さ。特によく目にして頻繁に操作することになるホルダーは各部に肉抜き加工が施され、スマホを固定する爪の内側には薄いラバーが貼られてホールド力も十分。アームを固定する小ネジは緩めても落下しない作りになっており、アーム自体の動きもガタつきは一切ない。A、B、Cの各部位は硬質ゴムボールでジョイントされ、ちょっと触れた程度では変な方向を向いたりしないところもいい。角度の微調整もBに装着される大きめのノブでいつでも気軽に、確実に設定できる。

オプションパーツもマストで使いたい
スマホのカメラの高性能化に伴い顕著化してきたのが、バイクの振動に起因する故障。マウントシステムは元々硬質ゴムボールでジョイントする構造で高い振動吸収性を発揮するが、その能力をより高めてくれるのが「バイブレーションガード」。防振ゴムを介する独自構造で、前後左右の振動を効果的に抑制する。
なお、注意したいのはこのバイブレーションガードはその構造から本体の揺れ幅が大きいこと。スマホがバイクにぶつからないよう設置場所を確認しよう。



バイブレーションガードの耐震効果をより高めるジグザグ設置
サイン・ハウスによると、バイブレーションガードを取り付けたA、アームのB、ベースのCはジグザグを描くように取り付けると、より高い耐震効果が得られるそうだ。取り付けの際は、各パーツが一直線にならないようにしよう。
機能だけを求める向きにはオーバースペックかもしれないが、ハンドル周りを彩るパーツという観点においてはこれ以上のスマホホルダーはそうそうないだろう。道具にこだわる大人のライダーにぜひともお薦めしたい逸品だ。

「マウントシステム」価格
価格:Aパーツ●1万9800円 Bパーツ●6380円(ショート、ミディアム、ロング共通) Cパーツ●4180〜6050円 ABCセット●2万8600円(シルバー)〜2万9700円(ブラック)
レポート●高野栄一 写真●岡 拓/サイン・ハウス
サイン・ハウス サポートセンター
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