「大排気量のカワサキ」はいかにして確立されたのか? キーポイントはメグロ、CB750フォア、Z1

W1 カワサキ 1966
カワサキ大排気量車の原点と言えるW1。1964年に老舗のメグロを傘下に収めたカワサキは、メグロ スタミナK1の基本設計を引き継ぐモデルとして、1965年にスタミナK2、1966年にW1を発売。エンジンはOHV2バルブの並列2気筒で、当時の基準で考えてもやや旧態然とした感は否めない
250A1 カワサキ 1966
カワサキ 250A1(1966年)。同社初の本格的なスポーツモデルにして、初の世界戦略車でもある。エンジンはロータリーディスクバルブ吸気の2ストローク並列2気筒で、最高出力は同時代のライバル、ホンダCB72やヤマハYDS3、スズキT21などを凌駕する31ps/8000rpm
600GT MVアグスタ 1966
MVアグスタ 600GT(1966年)。GPレーサー譲りのエンジンを搭載するにも関わらず、MVアグスタ初の公道用並列4気筒車となった600GTは、実用車然とした雰囲気……。最高出力は50hp、乾燥重量は221kgで、後輪駆動はシャフト+ギヤ式
ホンダ CB750Four(1969年)。世界中で爆発的なヒットモデルとなった、一般的な量産車では初の並列4気筒車。以後に登場するZ1やGS750などとは異なり、動弁系はOHC2バルブ、潤滑方式はドライサンプを採用。最高出力は67ps/8000rpm
500SS マッハ 1969
カワサキ 500SS(1969年)。カワサキが初めて世界最速を意識して開発したモデル。ピストンバルブ吸気を採用した2ストロークトリプルの最高出力は60ps/7500rpmで、輸出仕様のカタログにはトップスピードは124mph(約198km/h)と記されていた
750SS マッハ 1972
カワサキ 750SS(1972年)。同車の主な開発目的は、当時のプロダクションレースの主流だったF750レギュレーションに対応することと、CB750フォアの牙城を崩すことだが、カワサキにはZ1/Z2が登場するまでのつなぎ役……という意図も多少はあったようだ。しかし、最高出力74ps、最高速203km/hという数字は、いずれも同時代クラストップである
カワサキ Z1(1972年)。世界最大の市場であるアメリカ向けに、1967年から4ストローク並列4気筒車の検討に着手。開発初期の排気量は750cc、発売予定は1971年だったものの、CB750フォアの登場を踏まえてさまざまな見直しを行った結果、排気量は903cc、発売は1972年11月となった
GS750 スズキ 1976
スズキ GS750(1976年)。スズキ初の並列4気筒車となったGS750は、Z1を標的として開発された。と言っても、最高出力68ps、乾燥重量223kgという数値は、Z2とほぼ互角だったのだけれど、1978年には、最高出力87ps、乾燥重量234kgのGS1000が登場
ヤマハ XS1100 1978
■後のイレブンブームの先駆車にして、ヤマハ初の4ストローク並列4気筒車。動弁系はDOHC2バルブ、後輪駆動はシャフト+ギヤ式で、キャラクターは運動性より快適性重視のツアラー。最高出力は95ps、乾燥重量は255kg
Z2 750RS カワサキ 1973
日本仕様として1973年3月から販売が始まったZ2(750RS)。ボアダウンという安直な手法を行わず、ストロークも短縮して(66×66→64×58mm)、理想のエンジンフィーリングを追求
この画像の記事ページへ
  1. 二段階右折のやり方はとても重要。原付初心者に知って欲しいルール!

  2. 原付免許で運転できる『新基準原付』4車種の価格と発売日が決定!『スーパーカブ110 Lite』『クロスカブ110 Lite』『Dio110 Lite』『スーパーカブ110プロ Lite』が新登場!

  3. 自分の愛車に合った「エンジンオイル」ってどうやって選べばいい?

  4. 愛車をもっと自分好みにするなら?世界的にカスタム人気の高い『CL500』がお手本にピッタリかも!

  5. 大排気量ツアラー一筋だったベテランライダーがXL750 TRANSALPに乗って感じた自由と楽しさとは?

  6. 原付二種相当のEVスクーター『CUV e: 』ってどんなバイク? 足つき性や航続距離など実際に触れて「わかったこと」を解説します!

  7. のんびりツーリング最強の大型バイク『CL500』がアップグレード!新色にも注目です!

  8. 【嘘だろ】2025モデル『GB350 C』が突き抜けカラーに!? これまで以上に「新車で買えるバイク」だと思えなくなって新登場です!

  9. XL750 TRANSALPで本気のオフを楽しむ!使って走ってなんぼのオーナーのバイクライフが自由だった

  10. Hondaが『EVスクーター』の普及に本気を出してきた!? 新型EVスクーター『CUV e: 』登場!

  11. 【新型登場】大人気『GB350』と『GB350 S』が大胆に変身! NEWカラーもスゴいけど……メーターやテールランプも「カスタムバイク」みたいになった!?

  12. 通勤・通学、二人乗りもOKの遊べる125cc『ダックス125』は初心者の人も安心!

  13. レブル500ってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説します!

  14. 免許取り立ての女性ライダーが「スーパーカブ110」と「リード125(LEAD125)」に乗ってみた感想は都内の普段遣いにベストな選択

  15. 50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

  16. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  17. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  18. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  19. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

  20. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】