水冷エンジン搭載!スポーツスターS試乗「意外なことに?ちゃんとハーレーダビッドソン」

スポーツスターS ハーレーダビッドソン
ハーレーダビッドソン スポーツスターS(185万8000円・ビビッドブラック)
スポーツスターS ハーレーダビッドソン
ハーレーダビッドソン スポーツスターS(ストーンウォッシュホワイトパール・188万7700円)
スポーツスターS ハーレーダビッドソン
ハーレーダビッドソン スポーツスターS(ミッドナイトクリムゾン・188万7700円)
スポーツスターS ハーレーダビッドソン
いろいろな意味で「らしくない」新世代のスポーツスターSだが、低く構えたスタイル、ファットなフロントタイヤ、かなり多めのトレール、フォワードコントロール式ステップなどは、近年のスポーツスターシリーズで主力的な感があったXL1200XSフォーティーエイトに通じる要素
スポーツスターS ハーレーダビッドソン
機能面もある意味「ハーレーらしくない」。6軸IMUを搭載し、バンク角連動のABS/トラクションコントロール/スリップ制御など最新スポーツバイクのような電子制御機構を備えている
スポーツスターS ハーレーダビッドソン エンジン
「レボリューションマックスT」と名付けられた新世代Vツインエンジンは、パンアメリカ用と基本設計を共有しつつもトルク重視の特性に。シリンダー挟み角は既存のVロッドやストリート750と同様の60度だが、それらのコンロッド位相がゼロだったのに対し、このエンジンは30度位相を採用。爆発タイミングは90度Vツインや270度位相のパラレルツインと同じとなっている
パンアメリカ1250 スペシャル ハーレーダビッドソン
2021年2月より発売開始されたハーレーダビッドソンのアドベンチャーモデル「パンアメリカ」。スポーツスターS用と基本設計を同じくする水冷DOHC4バルブのVツインエンジン「レボリューションマックス」を搭載する
パンアメリカ エンジン レボリューションマックス ハーレーダビッドソン
ハーレーダビッドソン パンアメリカが搭載する1252cc水冷DOHC4バルブVツインエンジン「レボリューションマックス」。アメリカ仕様では最高出力150馬力という性能が公表されている
パンアメリカ エンジン レボリューションマックス ハーレーダビッドソン
ハーレーダビッドソン パンアメリカが搭載する1252cc水冷DOHC4バルブVツインエンジン「レボリューションマックス」は、可変バルブタイミング機構も採用している(スポーツスターSにも採用)
スポーツスターS ハーレーダビッドソン フロントブレーキ
インナーチューブ径43mm、フルアジャスタブルの倒立フォークはショーワ製で、ストロークは92mm。フロントタイヤはクルーザーの世界でも異例の太さとなる160mm幅で、できるだけナチュラルな操安性を得るため、プロファイルはかなり尖っている
スポーツスターS ブレーキ ブレンボ ハーレーダビッドソン
アドベンチャーツアラーのパンアメリカと同様に、ブレーキパーツはブレンボで統一。フロントマスターはセミラジアル式で、指のかかり具合とタッチは絶妙だった。ちなみに、ハーレーダビッドソン初のブレンボ採用車は2006年型Vロッドシリーズである
スポーツスターS ハーレーダビッドソン リヤショック
リンク式モノショックなら良好な乗り心地が実現できるはず……なのだが、実際のスポーツスターSの乗り心地は、既存のツインショック車と似たり寄ったり。ストロークは51mm。スイングアームは2本のパイプを組み合わせる独創的な構成
スポーツスターS リヤショック ハーレーダビッドソン
リヤショックもショーワ製でフルアジャスタブル式。テールカウル左下にはリモートタイプの油圧式プリロードアジャスターが備わる。なおライダーの想定体重は68kg以下~132kgとなっているが、プリロードアジャスターを最弱のゼロにしても硬い印象は消えなかった
スポーツスターS ハーレーダビッドソン
専用設計のラジアルタイヤはダンロップGT503。エンジンの基本設計を共有するパンアメリカがチェーンドライブだったのに対して、スポーツスターSはハーレーダビッドソンの王道と言うべきベルトドライブを採用
テーパータイプではないけれど、中央を1インチ、左右を22.2mmとしたハンドルバーは、ハーレーダビッドソンのこだわりを感じる構成。バーエンド式バックミラーの視認性はなかなか良好だったが、混雑した市街地などでは幅の広さがネックになりそう
スポーツスターS ハーレーダビッドソン メーター
メーターは4インチの丸形カラー液晶で、写真の状態は速度計と回転計を表示したスタンダードな状態。燃料計、ギヤポジション、時計なども表示される
スポーツスターS ハーレーダビッドソン スイッチボックス
ライディングモードの操作スイッチ、音楽再生機能の操作スイッチ、ボリューム調整スイッチがならぶ右スイッチボックス
スポーツスターS ハーレーダビッドソン スイッチボックス
クルーズコントロールスイッチ、メーターのメニュー操作スイッチが並ぶ左スイッチボックス。グリップヒーターのスイッチはあるが、ヒーター自体はオプション
身長182cmのライダーがまたがったときの様子、両手両足を前方につき出すライディングポジションとなる
身長182cmのライダーがまたがったときの様子。シート高は734mm
スポーツスターS ハーレーダビッドソン シート
暴力的な加速を適度に受け止めてくれるシートは、フラットトラックレーサーのXR750を思わせるスタイル。標準はシングル仕様だが、純正アクセサリーとしてパッセンジャーピリオンキットが存在する
スポーツスターS ハーレーダビッドソン シート
シートはキー操作で外すことができるが、シート下スペースはかなり限られたもの。ハーレーダビッドソンジャパンによると、配線を収めるスペースなども考慮するとETCをシート下に収めるのは厳しいようだ
スポーツスターS ハーレーダビッドソン
ハーレーダビッドソン スポーツスターS。日本仕様の最高出力は非公表だが、アメリカ仕様では122馬力という数値が発表されている
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