【ショベルヘッド再生記8】まさかの“上がりバイク”か?ハーレーダビッドソンFXSローライダー 「リヤホイール周辺は予想以上の難敵だった。リヤホイール&キャリパー等の分解と再生」(前編)

後輪を外す前に、アクスルを少し緩めてジャッキアップし構造を観察します。
作業時は夏だったのでヤブ蚊の襲撃が激しく、蚊取り線香をこちらへ。
リヤキャリパーの近くに付く謎のバネ。かなり張力が強くて後からは付けにくい部品。
ホイールを車体から外したものの、この特徴的なバナナキャリパーがローターから容易に外れてくれません。
スプロケ側のボルトは、普通の形状なのでメガネレンチで外せました。
それでもスプロケがハブ側の錆太りで外れず、サンドペーパーで錆を落としてから外しました。
一方、ローターボルトはかなり頭の低い形状で、普通のソケットのコマで力を入れるとほぼ空振り。
特殊工具など買う余裕はない。ならばと、万力に挟んでソケットの先端を加工。
通常斜め断面となっているソケットの口部分を、先端からすぐ力が入るように直角断面加工。
どう見ても作業が長期戦になりそうなので、タイダウンを複数使って車体の安定化工作をします。
断面加工したソケットでローターのボルト外し。原付のフォークチューブをテコ代わりにしてジワっと(サイズの大きな1/2ラチェット+変換でやるべきだったかも)。
ともあれ、これでディスクローターが外れました(祝)!
ホイールとの間にあるスペーサー(?)も、後で磨いておきましょう。
油分の飛散する分、リヤホイールは表面の荒れがフロントより少しマシな感じ。白錆を落として塗装します。
インパクトドライバーでワイヤーブラシをかけたりしつつ、手作業でサンディングします。
数日置いてから下地作業へ。脱脂も進めた後、隅の筆入れから塗装に進みます。
リブ部分の光り具合にも気合を入れたいものの……もう全体を塗っちゃいましょう。
フロントをやった時の慎重さとは真逆、リヤホイールはスプレーでざっくりと塗装してしまいました。
しかし3種の神器(?)=アセトンで塗装後早めにリブ部を拭けば、即座に”塗りのはみ出し”を除去可能です。
これで乾燥させれば一次塗装オシマイ♪ 多分また分解するので、その時にウレタンを塗りましょう。
これは、車両引き取り直後のリヤブレーキの外観。正直、この再生には絶望視しかけてました。
ひとときの現実逃避。バナナキャリパーとバナナ。バナナはこの後食べました。
キャリパーのサポートも、見た目どおりにゴツくて重いです。
キャリパーの内側、蜘蛛の死骸とか謎の繭が奥にありましたねー(笑)。
ネアンデルタール時代の化石のような(!?)キャリパーの裏面。
キャリパーは片押し式なので、反対側に繋がる油圧経路はナシ。ボルトを外してみましょう。
パカっと開いた通称”バナナキャリパー”の内側です。
ピンスライドのシャフトの片方は交換可能なようになっていて簡単に分離。ピストン側もカシメを削り落とせば交換出来るリペアキットが存在しますが、今回は交換省略としましょう。
こちらはキャリパーのピストン側。ダストシールのゴムは亀裂が入っていてピストンは奥まで入った状態。
ピックツールで隅々の汚れと錆を落とすものの、圧をかけてもピストンを取り出せそうな気配がありません。
数日間CRC556(潤滑剤)を浸透させたりエア圧や熱をかけてもダメ。結局タガネでぶっ叩きまくってやっと緩みましたが、ピストンは無惨な姿に……。
固着は、ダストシールの内側部分がピストンと固着一体化してへばり付いていたのが原因のようです。相当しつこかったです。
内壁に深刻な傷がなかったのは不幸中の幸いで、変質したシールのゴム部材を除去したら”スカ~”と滑らかに作動。
ここまで格闘して傷だらけにしたキャリパーピストンは初めてだったので、記念に灰皿にしました。
タイトル写真:狭い場所で片手で後輪を持ち上げ気味に外すのは、ちょっとした筋トレです。
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