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伝統のデスモドロミック機構装備の超高回転型単気筒を搭載
ドゥカティは2026年6月18日、同社にとって新たな歴史の幕開けとなる新型モトクロッサー「Desmo(デスモ)250 MX」を発表。前年に登場したブランド初のモトクロッサーである450ccモデルに続き、オフロードセグメントへのさらなる攻勢をかける1台だ。最高回転数1万5000rpmという驚異的な数値を叩き出すドゥカティ伝統のデスモドロミック(バルブ強制開閉機構)エンジンを搭載し、クラスの常識を覆す圧倒的なパフォーマンスを秘めている。



同モデルの心臓部の、完全新開発となる249.7ccの単気筒デスモドロミック・エンジンは、最高出力は1万2500rpmで44.5ps、最大トルクは8800rpmで28.3Nmを発揮し、エンジン単体重量をわずか24.7kgに抑制。このパワーユニットには、ドゥカティ・テクノロジーの頂点であるスーパーバイク「パニガーレV4 R」の技術が注ぎ込まれ、ボア×ストローク(81×48.4mm)を共通としている。
チタニウム製インテークバルブとスチール製エグゾーストバルブを採用し、前述した超高回転域まで正確にバルブを駆動するデスモドロミック機構により、ライダーは各ギヤでより長く引っ張ることが可能となった。これにより、モトクロス競技で勝敗を分けるスタート時やコーナー出口において、ライバルに対する圧倒的なアドバンテージを生み出すパワーデリバリーを実現。
妥協のない軽量103kgの車体を、電子制御デバイスで武装

シャシー構成は、先行する450ccモデルのペリメーター・フレームとアルミニウム製スイングアームをベースにし、250ccの特性が最大限に活きるように剛性バランスを最適化。これにより、ブレーキングやコーナリングでの直感的なコントロール性と、あらゆる路面状況におけるライダーへの安心感を提供。
サスペンションには、カシマ・コーティングが施されたショーワ製の49mm径倒立フロントフォークと、専用の油圧システムを備えたフルアジャスタブルモノショックを組み合わせ、優れた路面追従性を確保。さらには燃料を除く車両重量は103kgという軽さを誇り、ピレリ製スコーピオンMX32タイヤ(フロント80/100-21、リヤ100/90-19)が卓越したハンドリングを支える。また、ブレンボ製キャリパーとガルファー製ディスク(フロント260mm、リヤ240mm)によるブレーキシステムは、強力かつシャープな制動力を発揮。
電子制御デバイスも、このセグメントにおける新たなベンチマークになりうる水準に到達。MotoGPやスーパーバイク世界選手権での経験から生まれたドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)は、実際のリヤホイールのスピン量に基づいて出力をリニアかつ迅速に調整し、ライダーの疲労軽減とラップタイム短縮に直結。さらに専用のスマートフォンアプリ「X-Link」を介して、2種類のエンジンマッピング、3段階のDTC、2段階のエンジンブレーキ、3段階のローンチコントロールを、コース状況や個々のライディングスタイルに合わせて細かくカスタマイズ可能。シフトアップ対応のクイック・シフターも標準装備される。

2026年7月より欧州市場で先行販売開始! 8月よりグローバル展開
メインテナンス面でも革新的なアプローチが採られている。ドゥカティ・コルセが開発した独自のアルゴリズムにより、作動パラメーターと使用条件からエンジンにかかるストレス指数をリアルタイムで算出し、最適な点検時期をアプリ上で通知する「予測に基づいたメインテナンス」機能を採用。プロの過酷な走行やアマチュアのファンライドなど、実際の負荷に応じて点検間隔を変動させる。
一例として、MIDサービスにおけるピストン交換は計算されたストレスに応じて45~60時間の間隔で、エンジン全体のオーバーホールを伴うFULLサービスは90~120時間での実施が推奨される。
新型「Desmo250 MX」は、ドゥカティレッドのカラーリングを纏い、2026年7月より一部のヨーロッパ市場で先行販売が開始され、8月には北米、その後順次グローバルに展開される予定。さらに、アクラポヴィッチ製チタニウム・エグゾーストやショーワ製「キットA」サスペンションなど、豊富なドゥカティ・パフォーマンス製アクセサリーによるファクトリー仕様へのアップグレードも用意されている。
レース直系のテクノロジーを惜しみなく投入したデスモ250 MXは、世界のモトクロス・シーンに新たな旋風を巻き起こす存在となりそうだ。

まとめ●モーサイ編集部 写真●ドゥカティ

































