ワークマンプラスがライバルと認めるフランス発の「デカトロン」とは
2019年4月、テレビ東京系報道番組「ガイアの夜明け」ではワークマンプラスの特集がオンエアされたが、その中において名指しでライバルとして扱われていたのが「デカトロン」だ。
世界61ヵ国に約1700店舗を展開する、フランス生まれのスポーツ用品チェーンストア「デカトロン」は、2019年2月に日本1号店となる西宮店(兵庫県)を、今年2020年5月には首都圏初出店となる幕張店(千葉県)をオープンさせている。
ワークマンの高機能ブランド、ワークマンプラスの唯一の競合先として、同社2018年のプレスリリースでも名指しにされたデカトロン。
各種SNSで盛り上がり、バイク乗りでもユーザーが増え、絶好調に見えるワークマンがこれだけ警戒するデカトロンはどんな商品を扱っているのかというと……。
自転車、登山など各スポーツジャンルに16のプライベートブランドをもち、開発から製造、販売までを自社で行うことで、490円のリュックなどに代表される低価格を実現しているのがウリ。
そしてフランス生まれらしい洗練されたデザインも魅力となっている。
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あいにく今はまだモーターサイクル用として作られているプライベートブランドはないのだが、なかにプロテクションウエアを着れば、ライディングにも使えそう……と思わせる製品が目白押し。
なお、バイク用ウエアで重視されるのがプロテクション機能だが、デカトロンにはストリートスポーツ用としてプロテクションギアがすでに存在している。これらを使えばあっという間にバイク用ウエアも作れそうな気がするが……。
それはそれとして、当記事では廉価で高性能、オトク、注目な製品を編集部でピックアップしてみた。さらに興味が湧いた方は製品数に圧倒される公式オンラインストアもぜひのぞいてみてほしい。
デカトロン、かなりキテます。
使い勝手のいい軽量、防水透湿ジャケット QUECHUA (ケシュア)登山・ハイキング防水ジャケットMH500
耐水圧1万5000mmの防水加工が施された登山向けジャケット。Lサイズで538gと軽量に仕上げられている。
ストレッチ性のある素材を使用していて動きやすく、素材自体に通気性もあるが、両脇部分はファスナーで開けることができるので簡単にウエア内を換気することも可能だ。シンプルなデザイン+フーディスタイルでカラーも4色、サイズもXS~2XLまで揃う。価格は1万900円。
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温度変化に対応できるコンパクトなダウンジャケット FORCLAZ(フォルクラ)登山・トレッキングフード付きダウンジャケットTREK100
ダウン85%、フェザー15%を使った軽量なダウンジャケット。本来は登山の際、セカンドレイヤー(中間着)に使うものだが、ライディングウエアの下に着るにも最適な薄さのジャケット。
雨や雪をはじく撥水加工(防水ではない)も施されているので、好天時にアウターとして使うこともできる。
収納袋は付属していないが、左のポケットをひっくり返し、そのままポケットの中に押し込んで収納できる。本来ザックを背負ったときのための仕様だが、後ろの丈が長めに作られているので、バイクの乗車姿勢にも対応する。価格は7790円。
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動きやすくて温かい防風撥水パンツ QUECHUA(ケシュア)登山・スノーハイキングロングパンツ撥水保温X-WARM SH500
撥水性と防風性を備えたソフトシェルロングパンツ。表地はポリウレタン、ナイロン、ポリエステルによる三種の化繊を使い、内側は肌触りのいい、ナイロン製の起毛素材を使っていてしっかりとした保温性能を持っている。
本来の用途向けに歩きやすさのためにストレッチ性が良く、スソ部分にはドローコードも備えられている。ウエストとレングスの組み合わせ違いで豊富なサイズが揃えられている。価格は8790円。
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寒さを防ぐ基本高機能アンダーウエア WED’ZE(ウェッゼ)スキー・スノーボードベースレイヤートップス500
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素肌の上に着るアンダーウエア。ポリウレタン9%とポリエステル91%の混紡素材を使い、暖かさと通気性を兼ね備えているほか、(ある程度の)消臭機能も持っている。内側は起毛素材。どんな体型にもフィットするクラシックストレートカットのスタイル。
冬季のウエアリングは素肌をドライに保つアンダー、熱を溜め込むミドル、風雨から身を守るアウターのレイヤードが基本。こうしたアンダーウエアは必須アイテムだ。価格は2290円。
廉価でコンパクト!キャンツー向き登山用テント FORCLAZ(フォルクラ)キャンプ・トレッキング・登山用テント3シーズン用自立式TREK100-2人用
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2020年春夏シーズン向けに登場した新作テント。居住スペースであるインナーテントと風雨を避けるフライシートがあらかじめ連結されているので、ポールを組み立てフライシートのスリーブに差し込み、ペグダウンして張り綱を張るだけで完成する。
製品レビューによると、ひとりでも10分程度で組み立てられるとのこと。総重量は2.6kg、収納サイズは縦39×横19×厚み16(cm)でバイクに積載しやすいサイズで、設営時の室内(インナーテント)の大きさは縦210×横120×高さ105(cm)で、前室のサイズは100×60cm。
外側に撥水加工・内側にポリウレタンコーティングを施したフライシートとグランドシートは、熱帯の降雨をシミュレートした200L/m2/hシャワー試験を行っており、フライシートで耐水圧2000mm以上、グランドシートで耐水圧5000mm以上を確保。
登山用テントとして作られているため、耐風性はかなり高く、メーカーの風洞実験では風速16.66m/sでもテント内にいられるという結果を残している。
海岸沿いなど風が強いシチュエーションでキャンプすることが多いという方にもオススメしたい。価格は9900円。
バイクのそばで広げればそこがカフェ QUECHUA(ケシュア)キャンプ折りたたみ式ローチェアコンパクトMH500
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90秒ほどで組み立てられる折りたたみ式のチェア。収納時のサイズは10×10×35(cm)、重さ1.1kg、体積は5.8Lほどに収まり、こちらもバイクで運ぶにはもってこいのサイズ感がうれしい製品。
展開時の耐荷重は110kg、座面の高さは25cm、左側にドリンクホルダーも付いている。近ごろはキャンプだけでなく、自宅室内で使う人も増えている折りたたみチェア。5年保証という点も見逃せないポイントだ。価格は4900円。
※記載した価格はすべて2020年11月末日の公式オンラインストアでの価格です。
レポート●飯田康博 写真●デカトロンジャパン 編集●上野茂岐