『銀魂』の主人公「銀さん」の衣装だけでなくスクーターまで再現
幕末時代をモチーフにした世界観の中で、主人公・銀さん(坂田銀時)を中心にドタバタなギャグコメディが描かれる『銀魂』は、2004年から集英社『週刊少年ジャンプ』にて連載され、全77巻の累計発行部数は5500万部(2020年11月現在)を達成した人気作品です。
2006年からTVアニメ化、2017年には実写化もされ、主演の小栗旬さんが「銀さん」を演じ話題を呼びました。また、アニメ映画もこれまで2本公開しており、2021年には新作の公開が控えています。
『銀魂』といえば、マニアックなパロディネタだったり、自虐ネタや社会風刺ネタなどを入れつつ、独特な台詞回しで物語が進んでいくのが特徴的ですね。
そんな『銀魂』の作中には、魅力的なキャラクターが沢山いますが、だらけた雰囲気と銀髪がトレンドマークで、『週刊少年ジャンプ』が企画した『銀魂』の人気キャラクター投票でも一位に輝いている「銀さん」が好きな人も多いのではないでしょうか?
普段はダメ人間そのものですが、いざというときは仲間を守って男気を見せるなど、ギャップのある主人公「銀さん」ですが、そんな「銀さん」が乗っているスクーターと衣装を完全再現しちゃった人がいたんです!
よく見ると、木刀や着流し、そしてヘルメットやブーツまで原作そっくり!
「銀さんのスクーター」と衣装などを再現した『銀魂』ファンのかりうどさんは、自身のYoutubeチャンネルにてアニメ版『銀魂』のほか、『ワンピース』や『ドラゴンボール』に登場するキャラクターの声マネをしており、中には100万回再生されている動画もあるなど、再現度の高い声マネを得意としています。
そうは言っても、「銀さん」のコスプレをする人はいますが、スクーターまで完コピしちゃうなんてよほどの熱意がなければ中々できることではないし、「銀さんのスクーター」を作るのも大変だったはず。
そこで、原作そっくりな「銀さんのスクーター」を作ろうと思ったきっかけ、スクーターを再現する上で大変だった部分など、話を伺いました。
『銀魂』銀さんの声マネを先に始めたあとコスプレをするようになった
──銀さんのコスプレ衣装だけではなく、なぜスクーターまで再現しようと思ったのですか?
元々、中学生のときから趣味で声マネをやっていまして、試しに銀さんの声マネをやってみたら友達から似ていると言われたんですよね。
それで、せっかくだからより「本物」に近づけないかなと思い始めとき、渋谷のハロウィンに参加している人を見ていたら、コスプレ衣装のほかにも小物や道具などもこだわっていて、「ここまで作るなんてスゴイな」と感動したんです。
それから、自分も次第になにかを作ってみたいなと思い、銀さんの声マネが得意だったので、コスプレだけではなく「銀さんのスクーター」も再現しました。
『銀魂』の「銀さんのスクーター」は銀と書かれている文字を再現するのが大変だった
──「銀さん」の衣装を再現していますが、「銀さん」のほかにもコスプレをしたことはありますでしょうか?
一番最初にコスプレをしたのが、7歳ぐらいのときに『バットマン』に登場する「ロビン」(DCコミック『バットマン』には1940年に登場している)というキャラクターのコスプレをやって、兄がバットマンの格好をしていました。
あと、高校の修学旅行のときにも、夜中にこっそりスパイダーマンの格好をして、友人が泊まっている部屋を開けて驚かせるなど……よくわからないことをやっていましたね(笑)。
考えてみれば、その頃から変装グセがあったのかもしれません。
──しかし、「銀さんのスクーター」を原作通りに再現するのは大変だったのではないでしょうか?
作るのが一番大変だったのは、車体の後ろにある「銀」と書かれている文字ですね。
「銀」と書かれている文字は、まず始めに紙で「銀」という文字を作ったあと、黒色のスプレーを吹きかけて、完成したものを貼り付けていくのですが、銀という文字を作るために紙で正確に切り抜き、切り抜いた紙の上からスプレーを吹きかけるなど工程が多くて、大変でしたね……。
次ページ:衣装やスクーターの製作にかかった時間とお金は?
1
2