トライアンフは8月2日(金)、量産車としては世界最大排気量となる2500ccエンジンを搭載した新型ロケット3シリーズを発表した。
ロードスターの”R”とクルーザーの”GT”をラインアップ
新型ロケット3は、167馬力、22.5kgmを発揮する2458cc水冷直列3気筒DOHCエンジンをフルアルミニウムフレームに搭載。最高出力は先代モデル比で11%アップしている(トルクは同数値)。
このエンジンは新設計クランクケース、ドライサンプと一体型オイルタンクを採用した新設計潤滑システム、新設計のバランサーシャフトなどにより18kgの軽量化を達成した。
強力なエンジンパワー&トルクを受け止めるため、より滑らかで強く、軽量に設計された6速ヘリカルカットギヤボックスを採用。また、レバー操作力を軽減させ急制動時のホイールホップやチャタリングを低減する新しいスリップ&アシスト油圧式クラッチも搭載。ブレーキはブレンボの最上級グレード・スタイルマモノブロックブレーキで、サスペンションは前後ともショーワ製。フロントはリバウンドとコンプレッション調整が可能な47㎜径アジャスタブルフロントフォーク、リヤはフルアジャスタブル・モノショックとなる。
ライド・バイ・ワイヤも採用され、4つのライディングモード、コンチネンタルのIMU(慣性計測ユニット)を使ったオプティマイズドコーナリングABSとオプティマイズドコーナリングトラクションコントロールを標準装備する。
さらに、坂道での後退を防ぐヒルホールドコントロールやクルーズコントロール、キーレスイグニッション、USB充電ソケットも備わり、メーターには視認性確保のための角度調整機能や容易なカスタマイズ機能を持つ第2世代となるTFTディスプレイが用いられている。
ヘッドライトはデイタイムランニングライトが組み込まれたLEDタイプで、全ランプがLED式となっている。
新設計のアルミニウムフレームなどにより、先代モデルよりも40kgもの軽量化を果たしたのも見逃せないポイント。
なお、ロケット3にはふたつのバリエーションが用意される。ひとつはミッドフットコントロールを採用するロードスターモデルの”R”、もうひとつがフォワードフットコントロールを採用しウインドスクリーンやパッセンジャーバックレスト、グリップヒーターを装備するクルーザースタイルの”GT”だ。
日本への導入時期は、Rが12月、GTは未定となっている。価格はいずれも未定だ。
【エンジン・性能】種類:水冷4ストローク直列3気筒DOHC ボア×ストローク:110.2×85.9mm 総排気量:2458㎤ 最高出力:123kW〈167ps〉/6000rpm 最大トルク:221Nm〈22.5kgm〉/4000rpm 燃料タンク容量:18ℓ 変速機:6段リターン 【寸法・重量】全長:── 全幅:889[889] 全高:1065[1066] ホイールベース:1677 シート高:773[750](各㎜) 車両重量:291[294]kg タイヤサイズ:Ⓕ 150/80R17 Ⓡ 240/50R16
[ ]内はGT