2026年3月20日(祝)〜22日(日)にインテックス大阪で開催されている第42回大阪モーターサイクルショー2026の会場から、気になる情報を速攻レポート。スズキブースは、すでに欧州などで発表されていて、日本市場への導入も控えているSV-7GXを実車チェック。玄人好みのツアラーとして密かな人気を集めそうなこのミドルツアラーにまたがってきたぞ!
SV650とVストローム650の融合?

スズキのSV650は、1999年の誕生以来熟成を重ねてきた645cc水冷90度Vツインエンジンを継承する、鋼管製トレリスフレームのネイキッドスポーツ。日本仕様は2025年10月に生産が終了された。その理由は排ガス規制対応と思われ、同型エンジンをアルミ製フレームに積むアドベンチャー系のVストローム650シリーズも、同時期に生産終了扱いとなっている。
しかし、伝統は途絶えなかった。スズキは昨秋のEICMA(ミラノショー)で、さらなる熟成でEURO5+排ガス規制もクリアしたSV650ベースの新型を発表。しかしそのモデルはネイキッド系ではなく、SV650とVストローム650を融合したかのような、前後17インチホイールを履くクロスオーバータイプのSV-7GXだったのだ。
電子制御化で現代版に進化を遂げた
SV-7GXのエンジンは、従来型Vツインに吸排気系などの変更を施したもの。「7」を名乗るが、排気量は「650」時代と同じく645ccで変わりない。電子制御スロットルを軸とした電子制御システムの充実化も図られており、ドライブモードセレクターやトラクションコントロール、上下双方向クイックシフターも搭載。だいぶ現代的なパッケージとなった。
鋼管製フレームもSV650用がベース。剛性バランスの最適化などが図られているようだ。フロントフォークは正立式で、リヤモノショックは7段階プリロード調整が可能。SV650よりもソフトなセッティングが施されている。フロントブレーキキャリパーは、ベーシックなトキコ製アキシャルタイプ。前後ホイールは17インチ径で、撮影車はピレリのエンジェルGTⅡが純正装着されていた。
テーパー形状のバーハンドルにはハンドガードを標準装備し、4.2インチフルカラーメーターを装備。燃料タンクはSV650よりも大容量の17.2Lで、ボルトによる3段階調整式スクリーンや、グラブバーを兼ねたリヤキャリヤ(というよりトップケースステー)を備える。







大柄に見えるけど、またがるとコンパクト
今回、ショーの事前撮影会ではこのSV-7GXにまたがるチャンスを得た。まず足着きだが、これが意外なほど良好。シート高が795mmに抑えられているのに加え、Vツインならではのスリムな車体設計が施されているため、身長167cm/体重68kgでも両足の母趾球までがしっかり接地する。荷物を多めに積んだロングツーリングなんてときにも、不安は少なそうだ。
ライポジは、上半身が直立に近くまで起きる楽ちん姿勢。ハンドル幅はやや広めだが、これに起因して前傾姿勢を強いられるようなこともない。ステップ位置は、こういうカテゴリーのバイクとしては少し高めかもしれないが、とはいえ膝の曲がりがキツく感じるほどではなく、オンロードでちょっぴりスポーティに走りたくなったときに、さまざまなコントロールがしやすそうだった。
やや意外だったのは、筆者の体格だとスタンディングポジションにも違和感がないこと。まあ、あくまでもクロスオーバーなので、これでダートをガンガン走る人はいないだろうが、キャンプ場の手前500mのダート区間なんて場所では、シートから腰を浮かせて上手に衝撃を受け流せそうだ。




ルックスもシャープで、軽快に操れそうな雰囲気

これまでのSV650は、ちょうどいいパワーのエンジンとニュートラルなハンドリングが組み合わされた、扱いやすいバイクだった(派生モデルのSV650Xは意外と硬派なライポジだけど)。その発展形となるSV-7GXは、顔つきこそかなりイカツイが、同じくフレンドリーな乗り味を継承していることだろう。
SV650はベーシックすぎて、どちらかと言えば大型クラスのエントリーモデルという雰囲気だったが、SV-7GXは装備も現代的かつそれなりに充実しており、リッタークラスに疲れた人のダウンサイジング先にもちょうど良さそう。まだ1mも走らせていないけど、パッとまたがったときに、持て余しそうな感じがないのも好印象だった。もちろんこのモデル、日本導入も予定されているぞ!
文と写真:田宮 徹





































