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手に取るとバイク好きが作ったことが分かる「ライダー麺」
「ライダー麺」という袋売りのラーメンが、バイクツーリングの聖地である北海道は北見市の津村製麺所「株式会社ツムラ」で今年2021年8月上旬から売り出されています。
このライダー麺には、ライダーがツーリング中に持ち運べるようにと、津村製麺所が生麺を作るときに使っているのと同様のこだわり素材を使用した乾燥麺が採用されています。
さらに3種類の味のスープと、それに合わせたバイクツーリングの名所を個性的なイラストにしているパッケージで展開し、「バイク乗りのための麺」と銘打っての商品となっています。
「ライダー麺」開発秘話の記事に続き、当記事ではその「ライダー麺」を実際に作って食べてみることにしました。

まず、外袋を開けます。
袋には切り口が付いていて、ハサミやナイフを持ち歩いていない野外でも、指で簡単に開けることが出来ます。
「ライダー麺」の中身を台所で広げてみました。
ひと袋あたりの内容物は、麺とスープ、パッケージラベルとステッカー、外袋がそれぞれ各1つ(1食分)ずつとなっています。
このひとつつひとつに工夫が凝らされており、例えばパッケージラベルの裏は、ハガキとして使えるように郵便番号のマスなどが印刷されています。



おまけとして同封されているステッカーは、おまけと言ってはもったいないレベルのしっかりとした作りです。糊面がシルバーフイルム、印刷面は耐候フィルムのオーバーラッピングで、ちょっとやそっとでは傷まない加工のもの。バイクの外装などに貼っても全く問題なさそうな強靭な仕様です。


さらに、外袋は二重チャック式の防水袋となっており、水に濡らしたくないスマホや財布、駐車券や手帳などの貴重品をちょっと入れておくのに最適なサイズです。
そして肝心の麺。乾燥麵ではあるもののインスタントラーメンとは全く違って重みと密度があるように感じました。麺単体で見ても、しっかりとした歯ごたえが伝わってきそうです。


いざ「ライダー麺」を実食!! 製麺所ならではの超モチモチ麺に大満足!
パッケージに書いてある作り方を参考に実際に「ライダー麺」を調理して食べてみましょう。
乾燥麺と言ってもインスタントではないので、茹でる時間は4分とやや長めです。沸騰したお湯に乾燥麺の状態で投入します。そして1分後に麵をほぐしていきます。ほぐすときは乱暴にほぐすと麺が千切れてしまうので、ゆっくりと丁寧にほぐすことが大事。



麺を茹でている間に銀色の袋に入ったスープの素をどんぶりに入れ、熱湯で伸ばしてスープを作ります。麺が茹で上がったら、丁寧に湯切りしてそこに投入。
具材はセットに含まれていませんが、熟成みそラーメンということで、筆者はゆでた白菜とシイタケ、煮玉子を入れてみました。
さて実食!
麺を口の中に入れた瞬間、「所詮は観光地がウケ狙いで作ったお土産用商品なんじゃないか?」なんて「ライダー麺」を侮っていたことを反省するほどのもちもち感が襲います。
ホント、乾燥麺だと思って侮っていました。ぎっちりと密度の高い麺には、しっかりとした歯ごたえがあり、そこら辺のヘタなラーメンチェーン店では絶対に食べることができないコシのある麺です。

また、意表を突かれるほどもっちりとした麺に絡むスープも、スープの素をお湯で伸ばしただけとは思えないような香りが立つのが特徴的です。
3種類の味を食べてみましたが、特に熟成みそ味の味噌の香り、またほたて白湯味のほたての香りの立ち方が半端じゃありませんでした。
販売元が製麺所ということで麺ありき、これにどうスープを絡めていくのか?
ということを苦慮された結果、それを高い次元で昇華させたともいえる「ライダー麺」。購入するお客さんには熱心なリピーターも多いといいますが、実際に食べてみると、その理由がよく分かります!!
今回はパッケージの裏に記載の作り方を参考に、鍋とやかんを使って作りましたが、津村製麺所のyoutubeチャンネルではキャンプツーリングに最適なクッカーひとつでの作り方も紹介していますので、そちらも参考にしてください。
筆者は自宅で「ライダー麺」を食べましたが、もしコレを夏の北海道でツーリングの最中に食べたら……さぞかし美味いんでしょうね!!

レポート/写真●松永和浩 編集●モーサイ編集部・中牟田歩実