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「給油1回で長距離走れるバイク」はどれだ!? 250cc国産MT車 航続距離ランキングベスト5【2022年最新版】

車検がなくて高速道路も走行でき、普通自動二輪免許で運転できる250ccクラスのバイクは、高いコストパフォーマンスも魅力のひとつ。それゆえ、幅広い年齢層のライダーから支持を集めています。

このクラスは総じて燃費良好な車種が多いのですが、そこでちょっと気になるのが、燃料タンク満タンで走れる「推定航続距離」(タンク容量×WMTCモード値燃費)ではどのモデルが優れているのか、という点です。

2021年の「国産250ccマニュアル車推定航続距離ランキング」ではスズキ Vストローム250が満タン航続距離537.2km(WMTC値31.6km/L×タンク容量17L)で他車の追随を許さないトップでしたが、ヤマハ YZF-R25、MT-25やホンダ CB250Rのモデルチェンジなどもあった2022年、勢力図に変化はあったのでしょうか?さっそく最新の航続距離トップ5を紹介しましょう。

第5位・ホンダ CRF250ラリー

満タン航続距離 417.6km(WMTC燃費34.8km/L、タンク容量12L)

ホンダ CRF250ラリー。エンジンは249ccの水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブで、価格は59万9500円。

CRF250ラリーは、兄弟車でオフロードモデルのホンダ CRF250Lをベースに、12Lのタンクやアンダーガード、スクリーン等を備えたアドベンチャーモデルです。
2020年12月にフルモデルチェンジし、燃料タンクの容量をさらに2L増したほか、走行振動軽減などの改良がなされました。

CRF250ラリー(S)は通常モデルよりも前後のサスペンションストロークが長く、さらにオフロード走破性を高めたモデルです。シート高は通常モデル(830mm)よりも55mm高い885mmとなっています。

タンク容量は12Lでアドベンチャーモデルとしてはそう大きくないのですが、WMTCモード値の燃費が34.8km/Lと好燃費のため、満タン航続距離は417.6kmまで伸びています。

ちなみにオフロードモデルのCRF250LもWMTCモード値の燃費はCRF250ラリーと同じ34.8km/Lですが、タンク容量が7.8Lとかなり小さいため、航続距離は271.4kmとなっています。ロングツーリングをメインに使いたいライダーはアドベンチャーモデルのラリーを検討するのがよいでしょう。

第4位・カワサキ ヴェルシス-X 250ツアラー

満タン航続距離 421.6km(WMTC燃費30.0km/L、タンク容量17L)

ヴェルシス-X 250ツアラー。エンジンは248ccの水冷4ストローク並列2気筒DPHC4バルブで、価格は72万6000円。

カワサキ ヴェルシス-X 250ツアラーは、先代ニンジャ250の水冷並列2気筒ベースのエンジンを搭載し、ヴェルシス専用のフレームに搭載したアドベンチャーモデルです。
樹脂製パニアケースとハンドガード、鉄パイプ製のエンジン&アンダーガード類、センタースタンドや電源ソケットなど、ロングツーリングに心強いアイテムを標準装備しています。

WMTCモード値の燃費は24.8km/Lで、同クラスのモデルと比較して手放しに好燃費!とは言えないのですが、タンク容量はロングツーリング向きの大容量で17Lなので、航続距離は421.6kmまで伸びています。

第3位・スズキ ジクサー250/ジクサーSF250

満タン航続距離 452.4km(WMTC燃費37.7km/L、タンク容量12L)

スズキ ジクサー250。エンジンは油冷4ストローク単気筒OHC4バルブで、価格は44万8800円。
スズキ ジクサーSF250。ジクサー250のフルカウル版。

ジクサー250はインドで生産されているネイキッドモデルです。スチール製フレームに搭載された単気筒エンジンは、燃焼室の周囲にオイル通路を張り巡らせて冷却効率を向上した油冷機構を採用しています。44万8800円という圧倒的に手に入れやすい価格も魅力のひとつだと言えるでしょう。

ジクサーSF250はネイキッドモデルのジクサー250と基本構成を共有するセパレートハンドルのフルカウルモデルです。

ジクサー250、ジクサーSF250ともにタンク容量は12Lと小さめなのですが、WMTCモード値の燃費37.7km/Lという驚異の好燃費で航続距離452.4kmを叩き出しています。

第2位・スズキ GSX250R ABS

満タン航続距離 498.0km(WMTC燃費32.5km/L、タンク容量15L)

スズキ GSX250R ABS。エンジンは248ccの水冷4ストローク並列2気筒OHC2バルブで、価格は56万9800〜58万1900円(カラーリングによって異なります)。

GSX250R ABSはスチール製フレームに水冷並列2気筒エンジンを搭載したフルカウルモデルです。正統派スーパースポーツの外見ですが、低回転の力強さがありながら上までフラットに回る出力特性は、初心者でも親しみやすいものとなっています。
同クラスの国産フルカウルモデルが軒並み60万円を超える価格設定となっているなか(ヤマハ YZF-R25・65万4500円、カワサキ ニンジャ250・65万4500円、ホンダ CBR250RR・82万1700円)、GSX250R ABSは56万9800円というお財布に優しい価格設定なのも魅力的ですね。

WMTCモード値の燃費は33.2km/Lでジクサーシリーズほどではないものの良好、タンクもフルカウルモデルとしては大きめの容量15Lという、相乗効果で航続距離は500kmに迫る498.0kmとなりました。

第1位・スズキ Vストローム250 ABS

満タン航続距離 544.0km(WMTC燃費31.6km/L、タンク容量17L)

スズキ Vストローム250 ABS。エンジンは248ccの水冷4ストローク並列2気筒OHC2バルブで、価格は61万3800円。

Vストローム250 ABSは大型のリヤキャリアやハンド&アンダーガードを標準装備するアドベンチャーモデルです。一方で、タイヤは前後とも17インチとなっており、オンロードを走りやすい性格になっています。

WMTCモード値の燃費は32.0km/Lとまずまず良好で、タンク容量もロングツーリング向き大容量の17L。今回調査対象とした250ccクラスの国産車の中では唯一500kmを超える544.0kmの航続距離で、今年も圧倒的なNO.1となりました。

まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●ホンダ/ヤマハ/スズキ/カワサキ

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