バイクライフ

イタリアのクラシックバイク&部品交換会はどんな感じ? ミラノ近郊の旧車イベント「Mostra Scambio」で見たバイクたち 【Vento Italiano N.5】

イタリア最大級のバイク旧車イベント会場を彷徨ってみた

前回もミラノ近郊の北イタリアで行われた「Mostra Scambio」(物々交換ショー)での屋内外でのイベントの様子を紹介しましたが、本当に多種多様な二輪旧車とその関連ブースが出展されていました。そして今回はその後編として、広い会場を見て回った中から、ちょっと気になったものや変わった車両を中心にご覧いただきましょう。

なお、当イベントはイタリア国内ではかなり大きなクラシックバイク関係の交換会で、毎年11月と2月にそれぞれ3日間行われています。ご興味のある方は一度、訪問されてみるのはいかがでしょうか?

下はモトビの小排気量2ストスポーツ、上はメーカー名不明ながら程度の極上な原動機付き自転車

どっこい生きてる(売られてる!?)ジャパニーズクラシックバイク

【イタリアでも当時は売れたんです】

ヤマハTZR250

■イタリアでも人気だった80年代半ばのヤマハTZR250。会場にあった物件は3500ユーロ(≒57万円)というなかなか強気の値札が付いていましたが、まだ買い手はついていない様子でした。


【不思議な外装はイタリアン!? イメージを覆すカスタム・カタナ】

スズキGSX1100S外装カスタム

■不思議な外装をまとったスズキ・カタナ(GSX1100S)。大きなカウルとシート&テールカウルは、欧州では流行したのでしょうか。


【イタリア生まれのホンダ2ストスポーツ】

ホンダイタリア製NSR125F

■89年には一度日本へも輸入販売されたホンダイタリア製のNSR125F。写真はその後の型? ヘッドライト下のダクトが非常に独特。会場の物件は1800ユーロ(≒29万円)となかなか強気の値付けでした。


【日本へは未導入? キャストホイール仕様のCB125単気筒スポーツ】

CB125系単気筒の欧州仕様

■昔懐かしのホンダ。日本販売モデルならCB125JX系の単気筒に相当しそうですが、キャストホイールは欧州専用? 70年代後半~80年代前半のモデルか。


【欧州版はカラフル!? ホンダベンリィCS90系モデル】

ホンダのTボーン系フレーム採用の小排気量スポーツ

■ホンダ製の小排気量車は、クラシックなものがけっこうちらほら見かけられます。これは日本で言うところのベンリィCS90系スポーツでしょうか。


【カワサキの70年代トリプルは、いらんかね?

カワサキ500SSマッハIII(H1A)は1971年モデル

■70年代のカワサキ500SS(マッハIII)が売りに出てました。おそらく71年型のH1Aでしょうが、パーツも一緒売り?

この地ならではと感じる、名車・珍車イタリアン

【50年代の息吹を感じる、赤い小排気量イタリアン】

手前はモトビ、奥はベネリ、ともに60年以前に活躍したイタリアンブランド

■会場に入ってすぐに出迎えてくれた小粋な赤色イタリアン。手前は往年のイタリアメーカーMOTOBI(モトビ)その奥はベネリ。50年代のモトジロ・デ・イタリアを想起させる小排気量イタリアンスポーツ。


【ベベルドゥカティのLツイン量産第1号モデル】

ドゥカティ750GT

■屋内に展示されていた極上のドゥカティ750GT。ドゥカティLツイン量産第1号となったGTは71~73年に生産されたスタンダードスポーツモデル。売り物かどうかは未確認。


【イタリア版のラッタッタ?】

CIMMATIの50ccモペッド

■日本の昔のラッタッター(ホンダ・ロードパル)によく似ていますが、これはイタリア製CIMATTIの50ccモペッド。70~80年代前半に生産されたミナレリ製エンジン搭載車か?


【ヤマハBW’sのイタリア版モデル】

MBK・BoosterはヤマハBW’sの兄弟車

■日本ではヤマハのBW’sとして販売されていたものでしょうが、イタリアでは同社の子会社だったMBK(モトベカン:元はフランスの企業でイタリアでも生産)製としてBoosterの車名で販売、80&90年代に爆発的な人気を誇りました。


【イタリアの名ブランド「パリラ」のSLUGHI(グレイハウンド=狩猟犬)】

狩猟犬を意味するイタリア語が付けられたパリラの革新モデル「SLUGHI」

■パリラの革新的なバイク「SLUGHI」。車名は狩猟用の犬種グレイハウンドに由来するようで、確かにそんな雰囲気のデザイン。4スト水平エンジンを非常に独特な車体に吊り下げ、フルカバードしたマシン。1957年ごろに登場し、当時のイタリアで一時人気を博したとか。


【イタリアにあったISOってメーカーのバイクです】

ISO製の125ccモデル?

■戦後間もなくオートバイ生産に乗り出したISOの2サイクル車。125ccの2気筒でしょうか。ISO社の生産モデルでは、後にBMWでライセンス生産された三輪のミニカー、イセッタが有名。


【これもイタリアの中小メーカー「モトジタン」製】

程度が極上そうなモトジタン製175ccモデル

■50年代から70年代前半にかけて存在したMOTO GITAN(モトジタン)というイタリアンメーカーのモデル。中小メーカーながら、50~175ccまでのモペッドからスポーツモデルまで出していた模様。写真は175ccの4ストモデルか。


【やっぱイタリアンと言えばこのブランド】

一番左が最古参? 真ん中はベスパ・GS、右はスプリントか?

■フェンダーライトのごく初期の型から、その後のモデルまで、イタリアを代表するクラシックベスパの揃い踏み。


【まさに補助エンジン付きの自転車はビアンキ製】

ビアンキ製の原動機付自転車

■まさに原動機付きと呼ぶにふさわしい補助エンジン付き自転車。ビアンキ製の50ccモペッドは、1950年代から60年代にかけて生産された模様。


【ランブレッタの異色(!?)スクーターは後部に工具箱付き】

エンジンはシート下にむき出し、独特な前後独立型シートのランブレッタ・モデルD。先代に同型のモデルCもあった模様

■51年から55年まで生産されたランブレッタのモデルD。125と150cc2ストエンジンが搭載されたようですが、写真のモデルの排気量は不明。一応スクーターカテゴリーながら、前後が独立した鞍型シート、前シートの下にむき出しで置かれるエンジンなど、今の目で見ると非常に独特。


【日本でも一時期売られていた異色のアプリリア製モデル】

アプリリア・モト6.5。ロータックス製650cc単気筒を搭載

■アプリリアのモト6.5。95年に登場した同車はシンプルなのに奇抜なスタイルが話題を呼びました。デザインはフランスの著名な建築家兼デザイナー、フィリップ・スタルクが担当。スタルクの建築では東京・浅草のアサヒビール本社横にある不思議な金色の構造物が有名ですが、なんとなく共通の雰囲気が漂います。


【イタリア版のモトコンポ・もしくはスカッシュ?】

折りたためそうな不思議なレジャーバイク

■かつて日本で80年代に販売されたホンダ・スカッシュやモトコンポのようなモデルなのでしょうか。折りたためそうなハンドルで、ペダル付きのモペッドはイタリアメーカー製でしょうが、詳細不明。


会場で見つけた希少車・珍光景

【かつてはイタリアの街の働きモノ】

各排気量のエンジンを搭載していたミニ三輪トラックのピアッジオAPE。かつてはバンタイプも街でよく見かけました

■これはかつてイタリア人の生活に欠かせなかった、ピアッジオAPE。50~175ccの2ストエンジンを搭載した配達用のミニ三輪トラックとして活躍しましたが、今ではほとんど見られなくなりました。


【異色の移動販売車!?】

異色の移動販売屋台

■なんと3輪車の上が鉄板で焼ける屋台になっていますが、初めて見ました。何を焼いて販売しているのか不明でしたが、もう店じまい?


【第二次世界大戦で活躍したBMWバイク】

第二次大戦で活躍したBMW R75サイドカー
第二次大戦で活躍したBMW R75サイドカー

■イタリアの官公庁関係の展示ブース。これは第二次世界大戦時に活躍したBMWの軍用モデルR75 サイドカー。新開発の空冷OHV水平対向2気筒745ccエンジン搭載車は、当初からサイドカー付きを前提に開発されたようです。


【モトグッツィのポリスバイク】

モトグッツィ・ファルコーネのポリスバイク
モトグッツィ・ファルコーネのポリスバイク

■イタリア道路警察の往年のポリスバイク。ベースはモトグッツィのファルコーネでエンジンは水平単気筒の498ccを搭載。同社初期の成功モデルと言えるファルコーネは、50年から67年まで生産された模様。

文と写真●酒井 博  まとめ●モーサイ編集部・阪本

著者プロフィール

酒井 博

1965年生まれ。1990年渡欧、1993年よりイタリアに。
現在はミラノにミラノ人伴侶と在住。本業は二輪・四輪等自動車系を含む機械・電気・電子系などの技術系(同時)通訳、翻訳。そのほか、イタリアから日本向けの二輪・四輪車両輸出業務等を手掛ける。

日本・英国・イタリアの3ヵ国各国の運転免許所持。イタリアの免許証は試験が厳格化された2021年以降に日本人がイタリアの教習所に通って取得した稀有な例である。
普通自動車・大型自動車・大型自動二輪免許。イタリア永久滞在許可証保有。

https://www.italogiapponese.it

皆様からイタリア・ヨーロッパの二輪にまつわる、ご質問・疑問・リクエストなどをなんでもお知らせください。「本当のイタリア」の様子をお伝え致していきたいと思っております。

  1. 新型『CB1000F/CB1000F SE』国内発表!Hondaを代表するプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルが登場!

  2. 女性ライダーの語る愛車GB350の魅力。「人生を充実させてくれる素敵な相棒です。」

  3. 二段階右折のやり方はとても重要。原付初心者に知って欲しいルール!

  4. 原付免許で運転できる『新基準原付』4車種の価格と発売日が決定!『スーパーカブ110 Lite』『クロスカブ110 Lite』『Dio110 Lite』『スーパーカブ110プロ Lite』が新登場!

  5. 自分の愛車に合った「エンジンオイル」ってどうやって選べばいい?

  6. 愛車をもっと自分好みにするなら?世界的にカスタム人気の高い『CL500』がお手本にピッタリかも!

  7. 大排気量ツアラー一筋だったベテランライダーがXL750 TRANSALPに乗って感じた自由と楽しさとは?

  8. 原付二種相当のEVスクーター『CUV e: 』ってどんなバイク? 足つき性や航続距離など実際に触れて「わかったこと」を解説します!

  9. のんびりツーリング最強の大型バイク『CL500』がアップグレード!新色にも注目です!

  10. 【嘘だろ】2025モデル『GB350 C』が突き抜けカラーに!? これまで以上に「新車で買えるバイク」だと思えなくなって新登場です!

  11. XL750 TRANSALPで本気のオフを楽しむ!使って走ってなんぼのオーナーのバイクライフが自由だった

  12. 【新型登場】大人気『GB350』と『GB350 S』が大胆に変身! NEWカラーもスゴいけど……メーターやテールランプも「カスタムバイク」みたいになった!?

  13. 通勤・通学、二人乗りもOKの遊べる125cc『ダックス125』は初心者の人も安心!

  14. レブル500ってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説します!

  15. 免許取り立ての女性ライダーが「スーパーカブ110」と「リード125(LEAD125)」に乗ってみた感想は都内の普段遣いにベストな選択

  16. 50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

  17. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  18. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  19. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける