登場から10年【カワサキW800誕生ストーリー】 開発者に聞いた「空冷・クラシックテイストへのこだわり」

W800 カワサキ 2021
2020年から登場した「W800」。往年の「Wシリーズ」を強く意識したデザインで、エンジンやフェンダーはメッキ仕上げに。フロントホイールは19インチ(写真は2021年カラー・110万円)
W800 カワサキ STREET 2021
2019年に登場した「W800ストリート」。アップハンドルで、フロントホイールは18インチ、エンジンはメッキを控えた仕上げとなる(写真は2021年カラー・101万2000円)
W800 カワサキ Cafe 2021
2019年に登場した「W800カフェ」。ローハンドルで、ビキニカウル、カフェシートを装備。エンジンはメッキを控えた仕上げで、フロントホイールは18インチ(写真は2021年カラー・113万3000円)
W800 カワサキ フレーム
現行型(2代目)W800シリーズのダブルクレードルフレーム。2011〜2016年時代(初代)と外見的には変わらないが緑色部分をリニューアル。パイプ厚の調整などで(パイプ径は変わらず)、剛性バランスの調整が行われた
W800 カワサキ エンジン
現行型(2代目)W800シリーズのエンジン。排気量773ccの空冷並列2気筒OHC4バルブ、ボア・ストローク77.0mm×83.0mmという基本構成は初代W800と変わらないが、アシスト&スリッパークラッチを採用。最高出力は52馬力。
W1 カワサキ
624ccのOHV2バルブ空冷並列2気筒を搭載し「国内最大排気量」を誇ったW1。写真は1968年の初期型W1(最高出力47馬力)だが、基本構成はキープしつつも熟成を重ねW1S、W1SA、W3へと「Wシリーズ」の系譜をつないでいく
W650 カワサキ 初代 1999
1999年に登場したカワサキ W650。バルブ駆動をベベルギヤ形式とした675ccの空冷並列2気筒OHC4バルブエンジンは同車用に新開発されたもので、ボア・ストロークは72mm×83mmとロングストローク。最高出力は50馬力
W650 カワサキ ファイナル 2009 2008
2008年の排出ガス規制で生産終了となったW650。写真は2009年に発売されたW650ファイナルカラー(モデルイヤーとしては「2008」)。環境規制などへの適応の結果、最高出力は48馬力となっていた
W800 カワサキ 2011
2011年に登場した初代カワサキW800(キャンディゴールドスパーク)
W800 カワサキ
W800(初代)のデザインスケッチ
W800 カワサキ 2011
2011年に登場した初代カワサキW800(メタリックダークグリーン)
W800 カワサキ エンジン 2011
W800(初代)のエンジン。ロングストローク、大きめのフライホイールマスという構成はW650から継承。正式な排気量は773ccで、ボア・ストロークは77.0mm×83.0mm、最高出力は48馬力というスペック
W800 カワサキ エンジン 2011
W800(初代)のエンジン。排気量拡大に伴いメカノイズ対策、熱対策、オイル消費量への対策などが施されたほか、クラッチプッシュロッドは鉄からアルミ製に素材置換された。
W800 カワサキ ベベルギヤ エンジン 2011
W800(初代)のエンジン。造形的にも機能的にも特徴的なベベルギヤの歯は、精度をアップすることでバックラッシュとメカノイズを低減
W800 カワサキ リヤサスペンション 2011
W800(初代)のリヤサスペンション。排気量アップによる動力性能向上、欧州での高速走行、二人乗りユースにも対応するため、W650に比べ減衰力を伸び側20%、圧側10%アップ
W800 カワサキ タンク 2011
W800(初代)の燃料タンク。グラフィックは70年代の溶剤転写技術を応用した水転写とすることで、燃料タンク表面との段差を感じさせない仕上がりになっている
W800 カワサキ チェーンケース 2011
W800(初代)のチェーンケース。W1をオマージュしたデザインで、クロームメッキのスチール製
W800 カワサキ ステップ 2011
W800(初代)の右ステップ。キックペダルの廃止にともない、W650より若干前に移動した。これによりブーツがマフラーに当たらないよう、ヒートガードが追加された
W800 カワサキ シート 2011
W650に比べ、足着き性向上のため、シート前部の形状変更、タックロールのパイピングピッチの変更を行ったW800(初代)のシート。シート高はW650比マイナス10mmとなっている
W800 カワサキ メーター 2011
W650より角度を8.5度起こし、視認性を高めたW800(初代)のメーター。左に速度計、右に回転計という構成は変わらないが、文字盤の書体が一新されている。ハンドルバーは22.2mmの一般的な径に
W800(初代)の開発に携わった、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー技術本部・第二設計部・菊地秀典さん(W800プロジェクトリーダー)
W800(初代)の開発に携わった、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー技術本部・商品企画部・赤松良祐さん
W800(初代)の開発に携わった、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー技術本部・デザイン部・松村典和さん
W800(初代)の開発に携わった、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー技術本部・第二設計部・第一課・黒下和久さん
W800(初代)の開発に携わった、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー技術本部・第一実験部・第二課・大杉祥司さん
W800(初代)の開発に携わった、ケイテック・実験部・製品評価セクションフォアマン・井上正幸さん
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