試乗インプレッション

GPX デーモンGR200R「タイ生まれの50万円切りスーパースポーツ!」スキルアップにもピッタリな1台

GPX デーモン GR200R

水冷200cc単気筒のスーパースポーツ GPX デーモンGR200R 4バルブ

バイク王国タイで人気というブランドの「GPX」。
そのフラッグシップとも言うべきデーモン GR200Rはちょうど2021年にもテスト済みだ。198ccという排気量はライバルと想定される250ccのマシンに比べ非力ではあるものの、限られたパワーを全域にまんべんなく振り分けたことで、スタイリングからは想像できない汎用性を身に付けていた。
また、サーキットでは、エンジンをフルに使い切って走らせる楽しみを感じさせてくれるマシンであったのだ。

そんなGR200Rが早くもモデルチェンジ。もっとも大きなトピックはエンジンの4バルブ化で、最高出力は1.7馬力アップの19.4馬力に。高回転に向けてやや苦しそうな印象もあった以前の2バルブエンジンに対し、明らかにパワー感も伸び切り感も増してクリアなフィーリングになっている。

GPX デーモンGR200R 4バルブ。価格は49万9400円
カウルやスチール製トレリスフレームは、従来型2バルブエンジン車からほぼ変更はない。

サーキットで腕を磨くもよし、ツーリングに使ってもよし

一方、のんびり走る際にも好都合であったトルク重視のキャラクターもおろそかにせず、実用トルクも向上。スタイリングはスポーティでありながら、日常のアシとしても使えてしまう優しさは健在だ。
さほど前傾の強くないライディングポジションと相まって、ツーリングシーンにもマッチするキャラクターはさらに磨きがかけられた。スポーツライディングにおけるポテンシャルアップも明らかだ。

標準装着タイヤとなったIRC製RX-01は、250ccフルカウルスポーツなどでスタンダードともいえる銘柄。コーナーでの倒し込み時に安心感が増している。フロントサスペンションが設定変更されたことで、よりしなやかに感じられる恩恵も大きい。

250ccクラスのライバルモデルとの競争ではまだパワー面で不利な面は否めない。しかし、自分のライディングと向き合うには相変わらず格好のマシンでもある。スタイリングも走りも非常に高いレベルでまとめられたGR200R。GPXというブランドイメージが日本ではまだ確立されていないのが販売拡大でのハードルになると想像できるが、今後の展開が楽しみなブランドなのである。

ここが気に入った&ここが気になった

ここが気に入った!

フレンドリーなキャラクターはそのままに、4バルブ化による高性能化は大歓迎。サスペンションの最適化や装着タイヤの変更など、レスポンスの早いアップデートもバイク王国、タイの熱量を感じさせる。ワンメイクレースの開催や即参戦可能となるコンプリートレーサーを安価で販売するなど、市場活性化への取り組みも評価できる。

ここが気になった

パワフルにはなったが、日本ではやはり250cc版の登場も願いたい。ABSの標準装備化は、より幅広いスキルのライダーへの安心材料となるはず。
日本ではGPXというブランドは知名度が低いのも確か。より個性を打ち出したスタイリングでブランドアピールが欲しいところ。販売店は徐々に増えているが、さらなる普及を目指してほしい。

GPX デーモンGR200R 4バルブの足着き&ライディングポジション

スポーティなスタイリングのイメージよりもずっと快適なライディングポジションが特徴。ハンドル位置は低すぎず、軽い前傾で市街地走行も難なくこなせる。2バルブモデルよりもややステップ位置が後ろ寄りとなっているが、快適性は確保されている。シート高は特別低いわけではないものの、スリムかつ軽量さによりプレッシャーは少ないのもいい。ライダーの身長は165cm。

シート形状はスポーツライディングに適したデザインで、体重移動もスムーズに行える。シート高は815mm。

GPX デーモンGR200R 4バルブ主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル単気筒OHC4バルブ ボア・ストローク:65.5mm×58.8mm 総排気量:198cc 最高出力:14.3kW(19.4ps)/9000pm 最大トルク:17.5Nm(1.73kgm)/7500rpm
[寸法・重量]
全長:2020 全幅:747 全高:1145 ホイールベース:1350 シート高:815(各mm) タイヤサイズ:F100/80R17 R140/70R17 車両重量:155kg 燃料タンク容量:11L
[車体色]
レッド×ホワイト、イエロー、ブラック
[価格]
49万9400円

GPX デーモンGR200R 4バルブ解説

■車体色はレッド×ホワイト、イエロー、ブラックの3色がラインアップされる。

■2バルブ→4バルブ化された198cc水冷単気筒エンジン。圧縮比も11.0→11.5へと高められ、最高出力は17.7ps→19.4ps、最大トルクは1.75kgm→1.78kgmに。チューニングされたデルファイ製インジェクターのおかげで、低回転からのピックアップも向上。

■メーターユニットもスポーティなデザイン。上部にバーグラフ式回転計、中央にデジタル式速度計というレイアウト。燃料計や時計も表示され、実用的な機能もしっかり備えている。

■倒立式のフロントフォークは2バルブモデルよりダンパー機能を向上させ、スポーツライディング時のコントロール性だけでなく、快適性も高められている。リヤショックユニットはYSS製で、7段階のプリロード調整機能を備える。


レース仕様車も用意されている

サーキット走行の楽しさを気軽に味わってもらいたいとの思いから、レース仕様車も2バルブ車同様に継続される。このマシンはテスト仕様となるが、マフラー、カウル、ステップ、リヤサスペンションが換装されているほか、ハイグリップタイヤを装着。1ランク上の性能が与えられている。

試乗レポート●鈴木大五郎 写真●山内潤也 編集●上野茂岐

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