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2021年3月27日(土)、28日(日)に秋葉原で行われたイベント「エムズファクトリー熱血感謝祭」。
キャラクターグッズ即売会や展示会を目的とした催しだったが、会場でひときわ目を引いていたのが、今なお根強いファンを持つアニメ・勇者ライディーンに登場する『スパーカー』を再現した車両だ。
『スパーカー』は、勇者ライディーンの主人公のひびき洸が普段の生活で乗車するだけでなく、「フェード・イン!」と叫びながらライディーンに搭乗する際にも使用するバイク。
放送当時はひびき洸がスパーカーからライディーンに乗り込むポーズを真似ようと、自身の自転車から飛び降りつつポーズをとる子供が続出する(そしてもちろんケガをする)ほどの人気だったという。
スパーカーの再現車両を製作したい!!
そんなスパーカーを「秋葉原のイベントで大人に受けるアイテムを作りたい」という思いから製作したのが、イベントを主催した松本商事代表の松本大樹さんと、ワークバンク代表の斉藤邦友さん。
製作のコンセプトは「公道走行が可能で、ノーマルにも戻せる」こと。そのためすべての部品は現代の車両にボルトオン装着できる形状を大前提として開発が行われたという。
車体デザインは今回の車両製作のため、新規に書き起こされた。原作のイメージと合致するのはもちろんのこと、現代でも通じるデザインとするためいくつかの案を模索。そのなかから「これだ」というデザイン案をベースとしてプロジェクトが進行することとなった。
ベース車に選ばれたのは、先代のヤマハ・YZF-R125。スパーカーの鷹の目のようなヘッドライト形状に近い車両を探した結果、YZF-R125に辿り着いたそうだ。
スパーカーの製作期間は約2カ月
スパーカーを製作するにあたり、要した期間は約2カ月。
フロントまわりはおもにFRPで、複雑な形状のリヤジェットエンジンは3Dプリンターを駆使して製作が行われた。
一番大変だったのがフロントアッパーカウルの形状。YZF-R125のカウル形状に合わせてリデザインが行われたが、スクリーンとノーズまで繋がるアールは連続したものでなければスパーカーらしさがなくなってしまう。そのため、絶妙なアールの最適解を導き出すために随分と苦労したそうだ。
なお、シートカウルは他車種用の社外品を、特徴的な丸目2灯のテールランプはホンダ・NSR250R用のものを流用。
当初のコンセプトである「公道走行が行えること」を実現するには、法律上サイドのウイングとジェットエンジンを外さねばならないが、スパーカーのアッパーカウルを取り付けたまま走行することも可能となっているのは、ファンにとってはうれしいポイントと言えるだろう。
限定販売を実施予定!!
そうして完成した現代版スパーカーは会場で多くのファンから注目を集めていたことは言うまでもない。
この現代版スパーカー、なんと台数限定で販売することが決定しており、すでに問い合わせ注文が入っているが、最終調整を行い5月中に価格の発表を予定している。
もちろん、アッパーカウルやジェットエンジンも取り外しやノーマル状態へ戻すことも可能な仕様での販売となる。
※ハンドル周り・マフラーなどは車両によって異なります。
子供のころ勇者ライディーンを見ていて、自転車で「フェード・イン!」したことのある人は、ぜひ1度問い合わせてみてほしい。
松本商事 秋葉原事務所
TEL:03-3525-4425