1993年の発売から人気を集め続け、シリーズ累計で35万台もの販売台数を誇るドゥカティ・モンスターのフルモデルチェンジが「ドゥカティ・ワールド・プレミア エピソード5」にて公開された。
スーパーバイクをルーツに持つフレームにロードユースに適したエンジンを搭載したドゥカティ・モンスターは、日常の足からスポーツ走行まで、日常のなかでドゥカティを楽しむのに最適なスポーツネイキッドモデル。
今回発表された新型モンスターは、1993年に発売された初代モンスターのコンセプトをベースとし、「モンスターらしさ」を可能な限り軽量かつコンパクトに表現することを目標に開発された。
その恩恵を最大限受けたのが、今回の新型から採用されたアルミフレームだ。
パニガーレV4と同じコンセプトで開発されたアルミ製フロントフレームの重量はわずか約3kgで、先代のトレリスフレームよりも約4.5kgも軽量に仕上がっているという。
さらに各コンポーネントの設計も根本から見直され、その結果ホイールは約1.7kg、スイングアームは約1.6kg、リヤサブフレームは約1.9kgも軽量化。同時に車体のコンパクト化も行われ、先代のモンスター821と比較して、車両全体で合計約18kgもの軽量化を実現している。
その結果、乾燥重量はわずか166kgと、昨今の250〜400ccクラスと変わらないほど軽量な車体に仕上がっている。
搭載されるエンジンはユーロ5規制に合致したデスモドロミックバルブ駆動の937ccテスタストレッタ11度2気筒エンジンを搭載。
最高出力は111ps/9250rpm、最大トルクは9.5Nm/6500rpm。先代よりも排気量が拡大されたことで中低速域のトルクが増加し、街中からワインディングまで、よりスリリングなライディングを楽しむことが可能だ。
高度なテクノロジーの先進装備も多数装備。
介入レベルが調整可能なコーナリングABSユニット、トラクションコントロール、ウィリーコントロールのほか、ライダーの好みや路面状況に応じて変更が可能なライディングモードが標準装備。
ライディングモードはスポーツ、アーバン、ツーリングの3つのモードから選択が可能で、ハンドルバーのスイッチで簡単に変更が行える。
カラーリングはドゥカティ・レッド(ブラックホイール)、ダーク・ステルス(ブラックホイール)、アビエーター・グレイ(GPレッド・ホイール)の3色がラインアップ。
またマイクロビキニカウルとパッセンジャーシートカバーを装備し、よりスポーティな装いである「プラス」バージョンも設定されているほか、各種オプションも豊富に用意されている。
発売時期や価格は未定だが、先代が140〜150万円台だったことを考えると、それほど大幅な変動はないと予想される。
なにはともあれ、さらなる詳報が公開されることを心待ちにしよう。