新車

新型「Rocket 3 Storm R/GT」は怒濤の182PS/22.9kgf・m!2458cc3気筒がさらにスペックアップした!

■「Rocket 3 Storm R」CARNIVAL RED/SAPPHIRE BLACK

トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社は新型(2024年型)の「Rocket 3 Storm R」と「Rocket 3 Storm GT」を発表した。
概略として、従来モデルからの変更点は、以下のとおり。
•従来から15PSパワーアップした182PSの最高出力。
•4Nmアップさせた225Nmの最大トルクによる爆発的なパフォーマンス
•軽量化した新型アルミホイールによる優れたハンドリング
•ブラックアウトしたディテールと、アルマイト仕上げの印象的なダークカラーのスキーム

「Rocket 3 Storm GT」GRANITE/SAPPHIRE BLACK

2457ccのトルクは225Nm(22.9kgf・m)

初代Rocket 3がマッスルロードスターとして登場してから20年が経ったが、パフォーマンスの向上は続いている。「Storm」の名称は筋肉質なスタイルと壮大なライディング体験にふさわしいものとして新設された。
強靭で軽量なアルミフレームは、鋳造と鍛造の素材を複合で使用したもの。卓越したトルクウェイトレシオ(13.9kg/kgf・m Rの場合)を実現している。
※参考トルクウェイトレシオ例:CBR1000RR-Rは17.4 kg/kgf・m、Gold Wing Tourが22.5 kg/kgf・m。数値は小さいほうが高性能。

「Rocket 3 Storm」

■2,458ccというエンジンを搭載する新型Rocket 3 Storm RとStorm GTは、ピークパワーを15PS向上、182PS/7000rpmという圧倒的なパワーを発揮する。最大トルクは4Nm向上し4000rpmという低回転域で22.9kgf・m。フラットで豊かなトルクカーブは中速域で最大トルクを発生し、どのギアでも爆発的な加速とレスポンスを実現する。

「Rocket 3 Storm」

■ブラックアウトによる精悍さを強調するために、ブラックパウダーコーティングされたインテークカバーからハイドロフォーミングされたエキゾーストヘッダーまで、素材は細部までこだわりを持って選択された。リアフレーム鍛造、スイングアームガード、フォークロアとヨーク、ライザーとハンドルバークランプ、RSUロッカー、シート・フィニッシャー、ライダーとパッセンジャー用のフットレストとハンガー、ブレーキペダルとギアペダル、レバー、サイドスタンドなど、随所に高品質なブラックアルマイト仕上げが施された。

「R」と「GT」の違いはシート、ハンドル、フットペグポジション

GTはRに対してグリップ位置が125mm高く、よりアップライトなライディングポジションとなる。
RとGTにはそれぞれ専用のシート・セッティングが施され、プレミアム・ブラック塗装された鋳造アルミニウム製シート・フィニッシャーが装備されている。Rのライダー&リアシートはロードスター仕様で、シート高が773mm。対するGTは立体的なツーリング向けのシートで、シート高750mm。ゆったりと座れるようにパッド入りのリアシートと調整可能なリアバックレストも装備し、ライダーの快適性をさらに向上させている。
2モデルの最大の違いはフットペグポジション。Rはミッドフットコントロールを装備し、2段階で15mmの上下調節が可能。ライダーの体格に対応し、自然でスポーティなライディングポジションが得られるようになっている。

「Rocket 3 Storm」

■RとGTには、それぞれ人間工学に基づく独特のフィーリングと個性が与えられている。Rのライディングポジションとハンドル位置は、マシンをコントロールをしやすいリラックスできるもの。GTはRよりもグリップ位置が125mm高い。

「Rocket 3 Storm」

■GTはカスタムバイクのフィーリングを与える前方フットコントローラーを装備。3段階の水平ポジションと50mmの調整が可能で、ロングライドに最も快適なポジションにセットできる。また、RとGTの両モデルにはブラックアウトされた革新的な格納式リア・フットレストが装備されている。

ライダーがポテンシャルを引き出しやすい装備設定

Rocket 3 Stormにはライダー重視のテクノロジーが満載されている。走行中のリーンアングルに追従するABSやトラクション・コントロール、切り替え可能なスロットル・マップ、直感的なクルーズコントロールまで、ライダーが自信を持ってRocket 3 Stormのパフォーマンスとポテンシャルを引き出せるように設定されている。
ほかにもライドバイワイヤはライダーによる走行性、安全性、コントロール性を高めている。トルクアシストクラッチはライダーの満足できるスピードとスムーズさで、6速ギアをシフトアップ/ダウンできるようライディングをサポート。
両モデルとも、最適化されたコーナリングABSとトラクション・コントロールを装備し、安定性を高め、直進性とコーナリング、加速とブレーキングを向上させている。
ヒルホールドはバイクの後退を防ぎ、ライダーが走り出すのを感知するまでリアブレーキをキープする。

RとGTどちらのモデルにも、ロード、レイン、スポーツ、ライダーの4つのライディング・モードが装備され、スロットル・マップとトラクション・コントロールの設定が調整可能。
電子制御クルーズ・コントロール・システムも標準装備。ボタンを1回押すだけで作動し、1km/h単位で速度を上下させられる。

「Rocket 3 Storm」

■Rocketのリア16インチとフロント17インチのホイールは、よりスポーティな10本スポークのアルミ鋳造ホイールに変更されてバネ下重量を低減。ステアリングレスポンスや敏捷性を向上させた。

「Rocket 3 Storm」

■フロントフォークはインナーが47mmの大型SHOWA製で、伸側減衰と圧側減衰の調整が可能。リヤには伸側・圧側減衰とプリロードを完全に調整可能なSHOWA製モノショックRSUとピギーバック式リザーバー。

「Rocket 3 Storm」

■320mm径ダブルディスクを備えたBrembo製Stylema 4ピストンラジアルブレーキキャリパーを搭載。軽量でコンパクトな高性能キャリパーは、アグレッシブな走行中にはパッドを冷却するための優れたエアフローを提供する。300mm径シングルディスクとBrembo製4ピストンラジアルモノブロックキャリパーを装備したリアディスクは、一般的なバイクのフロントブレーキセットアップよりも大きく強力なもの。フロントブレーキシステムと合わせて強力な制動力を発揮する。最適化されたコーナリングABS機能を持つ。

その他装備と設定

RとGTどちらのバイクにもキーレス・イグニッションとステアリング・ロックが標準装備。バッテリーを長持ちさせセキュリティを高めるためにキーレス・イグニッション機能をオフにすることもできる。また、シート下の専用コンパートメントにはUSB充電ソケットがあり、充電中の機器を安全な状態に保つことも可能。
18Lの大型タンクにはStormのロゴがあしらわれ、各モデルには3種類の特徴的なツートーンカラーが用意されている。Rにはカーニバルレッドにサファイアブラック、サテンパシフィックブルーにマットサファイアブラック、サファイアブラックにグラナイト。GTにも同じカラーが用意されているが、タンクのカラー分割が逆になっている。インパクトのある外観と、両モデルで一貫したカラーを実現。

「Rocket 3 Storm」

■RとGTどちらのモデルも、バックライト付きジョイスティックを備えた高機能フルカラーTFTディスプレイを採用。2つのインフォメーション・レイアウトを持つミニマムながらスタイリッシュなデザインのもので、ライダーはスタートアップ画面のメッセージを自分の名前にパーソナライズすることもできる。ディスプレイ本体の角度調節も可能で、ライダーの身長に合わせて最適な視認性を得られる。

○販売データ

・発表 2024年3月19日
・メーカー希望小売価格
 Rocket 3 Storm R 2,989,000円
 Rocket 3 Storm GT 3,059,000円

○「Rocket 3 Storm R」主要諸元

※<>内は「Rocket 3 Storm GT」
【エンジン、トランスミッション】
タイプ インライン3気筒、水冷、DOHC
排気量 2458cc
ボア 110.2mm
ストローク 85.9mm
圧縮比 10.8:1
最高出力 182PS/180bhp(134kW)/7,000rpm
最大トルク 225Nm(166lbft)/4,000rpm
システム ライドバイワイヤ式燃料噴射
エグゾーストシステム ステンレス製3-INTO-1ヘッダーシステムと3本出しサイレンサー
駆動方式 シャフト、ベベルボックス
クラッチ 油圧、トルクアシスト
トランスミッション 6速
【シャシー】
フレーム フルアルミニウムフレーム
スイングアーム アルミキャスト製片持ち式
フロントホイール 17×3.5インチ、アルミキャスト
リアホイール 16×7.5インチ、アルミキャスト
フロントタイヤ 150/80R17V
リアタイヤ 240/50R16V
フロントサスペンション SHOWA製47mm径カートリッジ式倒立フロントフォーク(コンプレッションおよびリバウント調整可能、トラベル量:120mm)
リアサスペンション SHOWA製フルアジャスタブルピギーバックリザーバーRSU(油圧式リモートプリロードアジャスター、トラベル量:107mm)
フロントブレーキ 320mm径ダブルディスク、Brembo製M4.32 Stylema4ピストンラジアルモノブロックキャリパー、コーナリングABS
リアブレーキ 300mm径シングルディスク、Brembo製M4.32 4ピストンモノブロックキャリパー、コーナリングABS
インストルメントディスプレイとファンクション TFT多機能インストルメントパック(デジタルスピードメーター、トリップコンピューター、デジタルタコメーター、ギアポジションインジケーター、燃料計、メンテナンスインジケーター、外気温度計、時計、ライディングモード(レイン/ロード/スポーツ/ライダー設定) アクセサリーのBluetooth接続モジュールを搭載することでTriumph TFTコネクティビティシステムを追加可能
【寸法、重量】
ハンドルを含む横幅 920mm<940mm>
全高(ミラーを含まない) 1125mm<1185mm>
シート高 773mm<750mm>
ホイールベース 1677mm
キャスターアングル 27.9度
トレール 134.9mm
燃料タンク容量 18L
車体重量 317kg<320kg>

「Rocket 3 Storm R」SAPPHIRE BLACK/GRANITE
「Rocket 3 Storm R」SATIN PACIFIC BLUE/MATT SAPPHIRE BLACK
「Rocket 3 Storm GT」SAPPHIRE BLACK/CARNIVAL RED
「Rocket 3 Storm GT」MATT SAPPHIRE BLACK/SATIN PACIFIC BLUE

レポート●モーサイ編集部 写真●トライアンフモーターサイクルズジャパン

CONTACT

トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社
http://www.triumphmotorcycles.jp/

  1. 【STAR OVERALL DAX125】発売!約100年振りに復刻したオーバーオールから感じる「未来のヴィンテージ」

  2. 【限定モデル】最上級! 大型ツーリングバイク『Gold Wing Tour(ゴールドウイング ツアー)』が50周年記念の限定仕様でさらにゴージャスに!?

  3. Hondaの新たな電動スクーター『CUV e: 』が登場!走行性能と先進装備が充実!

  4. 50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

  5. 今から『GB350 C』をベタ褒めするぞ?気になってる人はご覧ください!

  6. 『Rebel 1100シリーズ』が熟成されて魅力度アップ。『Rebel 1100 S Edition』がタイプ追加!

  7. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  8. 【バイク初心者】本格的なバイク整備はプロに任せる!でもこの『3つ』だけは自分でもチェックできるようになろう!【バイクライフ・ステップアップ講座/3つのセルフチェック 編】【Safety】

  9. 【比較】新型『GB350 C』と人気の『GB350』の違いは?ざっくり10万円強も価格差……ちょっと高いんじゃない?と感じる人へ!

  10. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  11. ベテランライダーが『CBR650R E-Clutch』に乗って感じた楽しさ

  12. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  13. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  14. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  15. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  16. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  17. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  18. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  19. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

おすすめ記事

【日立Astemo】SHOWAとNISSINのハイパフォーマンス製品に新シンボルマークを採用、2025年のレースシーンから順次展開 新車入手はこれで最後? 180馬力のカフェレーサー「トライアンフ スピードトリプル1200RR」購入で5万円分のクーポンキャンペーンを実施! ヤマハ「MT-09 ABS/MT-09 Y-AMT ABS」に新色追加。未来的でクリーンなイメージのマットライトグレー。従来からの2色は継続

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション