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■難燃性素材「フレアテクト(FLARE TECT)」と、コットン、ナイロンの燃え方比較。
「フレアテクト」は難燃性素材。火の粉が当たっても溶けにくく、燃えにくい
2022年も容赦なく冬となり、キャンプ場の夜は冷えてきた。遠くから焚き火に手をのばしているつもりが、気がつくと体が近くに寄ってしまっている。すると、風で火の粉が舞う! はぜて熱いナニカが飛んでくる!
よくウエアに使われるナイロンやポリエステルなどの化学繊維では、焚き火で火の粉が付くと燃え溶け、穴があく。綿では穴こそあきにくいが、着火すれば燃え広がってしまう。……それはよく知られていることだが、対策は意外とできていないもの。
そこで、モンベル「フエゴ シリーズ」の出番だ。難燃性ビニロンとコットンを組み合わせた素材「フレアテクト」を用いていて、燃えにくく穴があきにくい。自己消火性に優れている。これで、気軽に火の横で温まることができるし、火を使った調理にも集中できる。
「フエゴパーカ」を羽織るのがいいんじゃないかな?
「フエゴパーカ Men’s」。ゆったり羽織れる。コットンのような風合いで、街なかで着ることもできる。調理中など袖口は火に近くなるので、ボタンでフィット感の調節ができるようになっている。
そもそもキャンプには心穏やかに楽しむために来ているのだ。高額装備にダメージを受けて涙したり、そうならないよう注意を重ねてストレスを溜め込みながらのサイトなんて、本末転倒というものだ。難燃性のウエアがあるなら頼りたい。
紹介する「フエゴ シリーズ」の製品バリエーションは広い。記事の後半にまとめるが、パンツやエプロン、ハットまで用意がある。お気に入りのライディングウエアを傷めないように上から装着するか、それとも着替えるか、どちらでも自分のキャンプスタイルに合わせればいい。
……とはいえ、寒いサイトではライディングウエアなどいろいろ着たままのバイク乗りということだと、「ゆったりとしたシルエットで、上からでも羽織りやすい」というパーカの、サイズが大きめなもの一択か? 動きやすい立体裁断のパンツも実用性が高そうだ。
安心、集中して炎の前に居られてこそ、キャンプは楽しめる
バイクのソロキャンでの焚き火では、炎が小さいことが多いが、小さければ近くに寄ることになるので、それはそれで火の粉が怖い。
ところで、難燃素材のウエアはモータースポーツでは馴染み深いもの。公式戦であれば、競技者はもちろん、ピットで前に出て作業するスタッフも難燃素材のウエアで全身を固めている。タイヤを交換したり、燃料を補給したりするメンバー、みんなだ。火がつく可能性があるところで難燃素材を用いることは、当たり前のことだし、そのほうが作業に集中できるというものだ。たとえ夏場はとんでもなく暑くてへばっていても、見栄を張ってそう言わせてほしいところ。
キャンプ中の焚き火も同様だ。難燃素材の装備で火を気にせずに調理に集中したい。焚き火での焼き肉中に、火の粉が飛んできて自分の肉も焼いちゃいそうになって、あわてて避けて飛び跳ねたらA5の米沢牛(肩ロース)200gを落としたなんていう悲しい思い出は筆者にはないが、絶対にないが、そういうことを避けるためにも、難燃素材のウエア、「フエゴ シリーズ」ということだ。心と身体の安全と健康に気を配っている優良バイク乗りなら、こういうところでも万全を期したいもの。
あとは……焚き火のニオイが付かないウエアなんて、何とかなりませんかね、モンベルさん、お願い!!
■フエゴ シリーズの製品ラインアップ
(フエゴパーカ以外は男女兼用。他にKid’sの用意がある)
○フエゴパーカ Men’s
価格:1万5180円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]
【平均重量】492g
【カラー】ダークグリーン(BKOV)、ネイビー(DKNV)、ブラウン(UMB)
【サイズ】S、M、L、XL
【特長】 ジッパー付ポケット4個(左胸1、腰2、背面1)/リードインコード・システム/ジッパーがあごに当たらない仕様。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴパーカ Women’s
価格:1万4080円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]
【平均重量】415g
【カラー】ネイビー(DKNV)、カーキ(OV)
【サイズ】XS、S、M、L、XL
【特長】 ジッパー付ポケット3個(腰2、背面1)/リードインコード・システム/ジッパーがあごに当たらない仕様。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴパンツ
価格:1万340円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]
【平均重量】410g
【カラー】ブラック(BK)、ブラウン(UMB)
【サイズ】S、M、L、XL (男女兼用)
【特長】膝部分は立体裁断として突っ張りを軽減/擦れやすい膝部分は生地を二重にして補強/ポケット5個(腰2、右腰コインポケット1、ヒップ2)/ウエストはバックル付きベルトでフィット/フロントジッパー付き。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴ カントリー ジャケット
価格:1万7600円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%] / 衿:コーデュロイ(綿100%)
【平均重量】592g
【カラー】ダークグリーン(DGN)、カーキ(KH)
【サイズ】XS、S、M、L、XL (男女兼用)
【ポケット】7個(ジッパー付き〈背面1、左胸1〉、ジッパーなし〈腰2、フラップ付き腰2、フラップ付き右胸1〉)。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○3in1 フエゴ ダウンジャケット
価格:2万9700円
【素材】(アウター)フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]/衿:コーデュロイ(綿100%)
(インナー)10デニール・バリスティック エアライト® ナイロン[帯電防止加工]
中綿:650フィルパワー・ダウン
【平均重量】735g
【カラー】ネイビー(NV)、タン(TN)
【サイズ】XS、S、M、L、XL (男女兼用)
【特長】(インナー)シングルキルト構造/ダウンプルーフ加工/ポケッタブル仕様/インナーダウンはファスナーでの取り外しが可能で単体での着用が可能。
【ポケット】(アウター)ジッパー付3個(左胸1、腰2)
(インナー)3個(ジッパーなし〈腰2〉、ジッパー付き〈左胸1〉)
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴサムエ
価格:1万780円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]
【平均重量】390g
【カラー】ブルー(IKBL)
【サイズ】S、M、L (男女兼用)
【特長】 ポケット1個(右腰)/サムエシステム(袖口)/前身頃はひもで結んで留める。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴサムエ イージーパンツ
価格:9790円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]
【平均重量】356g
【カラー】ブルー(IKBL)
【サイズ】S、M、L (男女兼用)
【特長】 ポケット2個(腰)/サムエシステム(裾)/前開き付き/ゆったりとした着心地で、ウエストはゴムとひもでフィットさせる。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴエプロン
価格:8800円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]
【平均重量】230g
【カラー】ブラウン(UMB)
【サイズ】 フリーサイズ (男女兼用)
【特長】ポケット1個(胸)/左右に分かれている前かけ部分は、ベルクロで両足に巻き付けて使用することができ、膝をついて作業する際にもパンツが汚れにくくなっている。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴデニム エプロン
価格:7370円
【素材】フレアテクト[コットン71%+アクリル系29%]
【平均重量】485g
【カラー】ネイビー(IND)
【特長】ポケット3個(裾2〈ジッパー付き〉、フロント胸ポケット1)、手ぬぐいやタオルなどを掛けられるループ/肩ひも調整パーツ付き。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
○フエゴハット
価格:5170円
【素材】フレアテクト[難燃性ビニロン75%+コットン25%]
【平均重量】110g
【カラー】ブルー(IKBL)、ブラウン(UMB)
【サイズ】S、M、L、XL
【ツバ長】8.0cm
【特長】ハリのある大きめのツバなので、たき火の火を起こす「うちわ」としても使用できる。サイドをはね上げてホックで固定することも可能。
※詳細画像は、記事末尾の画像ギャラリーに置いた。
レポート●モーサイ編集部 写真●モンベル