ライダーを守る最高の安全装備、エアバッグ。ダイネーゼのD-airは、MotoGPなど長年のレース活動で鍛えられたワイヤレス式エアバッグだ。その公道向け普及モデルの最新型がスマートジャケットLS。LS=ロングスリーブのメッシュモデルだが、ジャケットの下に着るベストタイプと異なり単体で使用可能。胸から背中をカバーするエアバッグだけでなく、腕と肩にはCEレベル2をクリアしたプロアーマープロテクターも装備している。
内蔵するエアバッグは、前方への追突だけでなく、ハイサイドなどバイクから投げ出されたり、停車中の後方からの追突にも対応する独自のアルゴリズムを搭載している。内蔵の加速度計や角速度計、GPSなどが毎秒1000回ものモニタリングを行っており、アクシデントの発生を検知すると瞬時にエアバッグを展開。このエアバッグは特許を取得したマイクロフィラメント技術によって、軽量で薄いにもかかわらずバックプロテクター7枚分というきわめて高い衝撃吸収性を備えている。
優れた頭脳(アルゴリズム)と心臓部(メカニズム)が一体となり、プロテクターを超える保護性能を実現したD-air。一見、普通のメッシュウエアに見えるスマートジャケットLSだが、実は”最強の盾”を隠し持っているのだ。
スマートジャケット LS
価格:12万6500円
カラー:ブラック
サイズ:44〜64
プロテクター:肩、肘/背、胸(D-airカバーエリア)
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エアバッグを内蔵しつつ夏でも快適に走れるよう、耐摩耗性の高い粗めのメッシュ生地を全身に採用。背中の逆V字ラインは伸縮素材で、エアバッグ展開時の余裕を作り出す
袋状になるエアバッグの生地の間を同社が特許を持つマイクロフィラメントで結び、展開時のエアバッグの圧力を均一化。全体が5cmほど均等に膨らむことで、部位による衝撃吸収性能の偏りを排除した。世界で唯一、EN1621-4(エアバッグのCE規格)を胸(レベル2)と背中(レベル1)の両方で取得できたのは、この独自技術があったからこそ。なお、エアバッグの裾部分に充電用のUSBタイプCポートを装備しており、1回の満充電で最長26時間の使用が可能だ。
胸元のLEDはエアバッグシステムが起動すると振動を伴って緑色に光り、マグネットが外れると振動とともに赤く点滅して消える。なお、バッテリー残量やGPSの受信状況、システムエラーなどもこのLEDで確認できる。
まとめ●モーサイ編集部 写真●吉田悠太/編集部/ユーロギア
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