【焼肉焼き方バトルロイヤル!】“アウトドア焼肉”はどの焼き方が1番うまいのか!? 鉄板から直火まで色々な焼き方を試してみた!!

今回は3人が10点満点法でそれぞれの焼き方に得点を付けた。結果は上図のとおり。炭での網焼きが上位に来ることは予想どおりだったが、溶岩石と岩塩プレートが2位、3位に来たのは意外だった。
もっともうまい焼き方を突き止めるべく、考えられる方法をとことん試す! テスターは筆者の櫻井伸樹氏(右)とキャンプ大好きな弊社・五十嵐(左)、そしてカメラマンの平島 格氏の3名
テストで使用したのは、スーパーでごく普通に売られているカルビ。258円/100gという安くもなければ高くもない肉だ。素材の味を重視してしまったら、おいしさに差が出にくいという予想からだ
鉄板、非鉄板、特殊プレートでの調理には、火力を一定に保つためガスストーブを使った。用意したのは今や大人気で入手困難なSOTOのST-310。低温でも火力が落ちにくいレギュレーター機構を持つ
テストでは広葉樹の網焼き、炭焼きも行うので焚き火台と薪、炭も用意した。網は100円ショップで購入、焚き火台はベルモントの「TABI」を使用。焚き火で焼いた順番は針葉樹→広葉樹→炭である
①冒険用品:ヨコザワテッパン 販売しているのは世界の釣り旅行向け製品を取り扱う「冒険用品」。セットには、鉄板をつかむヤットコと金属コテが付属する
厚い鉄板に熱が入ると肉は一瞬で焼ける。外はカリっと中はジューシーな味わい。使い込むと、脂がなじみ食材も焦げつかなくなるのだ
厚い鉄板に熱が入ると肉は一瞬で焼ける。外はカリっと中はジューシーな味わい。使い込むと、脂がなじみ食材も焦げつかなくなるのだ
②BELMONT:BM-287極厚鉄板 ハンドルは鉄板にある2個の穴に挿して使い、加熱中でも移動可能。コットンケースも付属
重いのでバーナー上での安定感も良好。「パリッとしていてジューシー。中は柔らかく、脂のうまみもいい感じ」と五十嵐も絶賛した
③tent-Mark DESIGNS:男前グリルプレート 鋳造のため表面にザラつきがあり、そこに油をなじませていくことによっていい鉄板に育っていく。ハンドルも両側から挿せて使いやすい
207×143mmという絶妙なサイズがソロキャンプでは最適。また価格も2178円と良心的だ
これは直径24cmの4号。ツーリングにはやや大きいが、焼き肉、ステーキ、トースト、カレー、シチューなどいろいろと調理できる
当然扱いやすく、肉の味も抜群にうまい。普段から使用し既にフライパンには脂がたっぷりなじんでいるので、さらに油を引くと逆に脂っこくなるので注意したい
当然扱いやすく、肉の味も抜群にうまい。普段から使用し既にフライパンには脂がたっぷりなじんでいるので、さらに油を引くと逆に脂っこくなるので注意したい
ここからは非鉄金属部門。⑤tent-Mark DESIGNS:ホルモン焼き板は220×140mmというサイズはソロキャンプにジャスト。重量も640gと軽め。ステンレスなのでさびる心配がなく、食材はヘルシーに仕上がる
焼き肉の味は及第点だった。穴から脂が落ちて焚き火の炎が燃え上がるので火力の調整には注意が必要だ
⑥BIG FOREST:黒船(Mサイズ)。まさに黒船のような独特のフォルム。サイズもいい。また、このハンドルのおかげで調理中の移動もラク。溝への脂落ちも十分実感できた
「オーブンで焼いた、あるいはアルミホイルでくるんで焼いたかのように焼き具合が均一」とは五十嵐談
100円ショップのアイテムはどうか? こちらは⑦DAISO:スキレットS。鋳造製のため、シーズニングでしっかりと油をなじませる。一度なじめば使い勝手は良くなる。これで200円ならコスパは最強だ(今回は下の丸形モデルを使用)
直径13cmとサイズが小さいので、一度に焼くにはカルビ2枚が限界だった。大きめのステーキの場合は、あらかじめ小さく切っておく必要があるだろう
⑧Can Do:バーベキュー用ミニ鉄板。もんじゃ焼きのコテのようなリフターが付属しているので調理中でも持ち上げることは可能だが、何せ小さいのでヤケドには注意したい
今回使用したカルビ1枚のサイズはおよそ40×100mmほどなので、1回で1枚しか焼けなかった。
さらに板厚が薄いので熱の回りが早く、周囲に脂が跳ねまくってしまいテーブルやストーブが脂だらけに(笑)
今回、意外な伏兵だったのは特殊プレートだ。⑨SOTO:溶岩石プレートは焼く際に油を敷く必要はなく、手入れも普通に洗剤で洗って乾かせばいいので取り扱いは簡単。またステンレスの遮熱板が付属する
食材は焦げ付きにくく煙も少ない。難点は価格がやや高いことか
カルビの他に冷凍の焼きおにぎりも焼いたがふっくら仕上がった
⑩LOGOS:岩塩プレートも高い評価を得た。岩塩は徐々に溶けていくので、感触では5 ~6回でなくなりそう。しかし価格は良心的で「うまみがとても強くおいしい」と五十嵐も高評価
熱を入れると、肉の油とともに岩塩もプツプツと溶け始めていく
遠赤外線効果で煙は少なく焦げつきにくい。味もふっくらウマイ
ふだん肉を焼くときに、針葉樹の薪まきで焼くか広葉樹の薪で焼くか、はたまた炭で焼くかなどと気を遣うことは少ないだろう。ところがどっこい、これがまったく違うのだ。果たして一番おいしかったのはどれなのか?
⑪針葉樹での網焼きは残念ながら最下位に沈んだ。たまに建築の廃材が薪として売られていることもあるが、そういった物にはペンキや防腐剤が塗られていることも多いから、それで肉を焼いては絶対にダメだ
肉は黒ずみ焦げるのも早かった。意を決して食べてみるが、なんかニガいというかススの味がする。これは木の中にあるヤニが原因だ。
⑫広葉樹での網焼きは、全体的に焦げ付きが少なくふっくらしているので、針葉樹とは全く違う焼き上がりに。「木の芳香が感じられる。脂のうまみも濃厚で芳醇」とは五十嵐談
炎が強い状態だと焦げやすいので、火がやや落ち着いて炭になる頃に焼くとよりおいしくなる
予想どおりトップだったのが⑬炭での網焼き。あまり焦げ付かず、これぞ焼き肉といった雰囲気。「高バランスで、炭の魅力に改めて感心した!」と五十嵐もご満悦
肉の脂が溶けて炭に落ち、それがまた煙となって肉にまとわりつく。これこそがうまみの循環!
ここで紹介している鉄板はいずれも、調理をする前に鉄粉を取り油をなじませるシーズニングという作業が必要だ。まず鉄板を洗剤でよく洗い、表面の鉄粉や防錆剤を洗い流す。
洗ったら、一度火に掛けしっかりと水分を飛ばす
油をたっぷりと塗り火に掛ける。本来ならこのときに野菜くずなどを一緒に炒めるとさらに鉄粉が取れていい。鉄板全体によく油をなじませたら、その油を一度捨て、再度お湯か水で洗えば完了だ。
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