ニューモデル

イタリア名門ブランド「ベネリ」の正規輸入が2021年復活、3月に「レオンチーノ」など4モデルが発売

長らく日本への輸入が途絶えていた、1911年創業のイタリア名門ブランド「ベネリ」。その正規輸入が2021年春に再開する。
2005年からベネリは中国の二輪メーカーQ.J.社傘下にあり、生産も同社が行っているが、ベネリ車のデザインはイタリアのチームが手掛けたもの。
輸入元となるのはバイク用アフターマーケットパーツを各種取り扱うプロトで、発売は2021年3月の予定だ。

今回日本に導入されるのは125cc~250ccのモデルで、250ccアドベンチャー「TRK251」、250ccネイキッド「TNT249S」、125ccネイキッド「TNT125」、250ccスクランブラー「レオンチーノ250」の4機種。
以下、各車の特徴を紹介していく。


アドベンチャーモデル「ベネリ TRK251」

ベネリ TRK251(ブラック)

現在、日本でも人気を集めているジャンル「250ccアドンベンチャー」の新たな選択肢となりそうなTRK251。
エンジンはDOHC4バルブの250cc水冷単気筒で、最高出力25.5馬力/9250回転、最大トルク2.2kgm/8000回転のスペック。

長距離ツーリングに備えた本格的な構成で、17Lの燃料タンク、大型スクリーン、大型リヤキャリヤを装備。純正のトップケース、サイドケースも用意されている。

オプションでサイドケース、トップケースが用意される。
オプションの純正トップケース。

車体は鋼管トレリス構造のメインフレームに、フロントにインナーチューブ径41mmの倒立フォーク&リヤモノショックという組み合わせ。ブレーキは前後ディスクで、ABSを装備する。

精悍なデザインのヘッドライトはじめ、灯火類はLEDを採用。
最高出力25.5馬力を発揮するTRK251のエンジン。ボアストローク72.0×61.2mm、圧縮比11.2で、同じ250cc水冷単気筒でも後述のレオンチーノ250のエンジンと同系統。ミッションは6速。
メーターはシンプルな液晶モニターで、バーグラフ式回転計にデジタル式速度計という構成。ギヤポジション、燃料計、オド&ツイントリップ、時計も表示。

ベネリ TRK251主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル単気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:72.0mm×61.2mm 総排気量:249.2cc 最高出力:18kW<24.5ps>/9500rpm 最大トルク:21Nm<2.1kgm>/7500rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2100 全幅:840(ミラー除く) 全高:1320(ミラー除く) ホイールベース:1380 シート高835(各mm) タイヤサイズ:F110/70ZR17 R150/60ZR17 乾燥重量:153kg 燃料タンク容量:17L
[車体色]
ホワイト、ブラック、グレー、レッド
[価格]
54万8900円

トップケース、サイドケースを装着したベネリ TRK251(グレー)
ベネリ TRK251(レッド)
ベネリ TRK251(ホワイト)

スクランブラー「レオンチーノ250」

ベネリ レオンチーノ250(グレー×ブラック)
ヘッドライトはLEDで、独特な馬蹄型のデザイン。

往年の名車「レオンチーノ」(子ライオンの意)の名を冠した「レオンチーノ250」は、レトロな要素と現代的デザインを融合したスクランブラーモデルという位置づけだ。

フロントフェンダーには「レオンチーノ」の名を表すごとく、小さなライオンのオーナメント。

エンジンはDOHC4バルブの250cc水冷並単気筒で、最高出力24.5馬力/9500回転、最大トルク2.1kgm/7500回転のスペック。

メーターはシンプルなスクエア形状の液晶モニター。ギヤポジション、燃料計なども表示される。

車体は鋼管トレリスフレームで、サスペンションはインなチューブ径41mmの倒立フォークとリヤモノショックの組み合わせ。
ブレーキはフロントに280mm径のシングルディスク、リヤに240mm径ディスクで、ABSを装備する。

レオンチーノ250(ブラウン×ブラック)
ベネリ レオンチーノ250(ホワイト×ブラック)
ベネリ レオンチーノ250(レッド×ブラック)。

ベネリ レオンチーノ250主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル単気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:72.0mm×61.2mm 総排気量:249cc 最高出力:18kW<24.5ps>/9500rpm 最大トルク:21.0Nm<2.1kgm>/7500rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2040 全幅:840(ミラー除く) 全高:1115(ミラー除く) ホイールベース:1370 シート高810(各mm) タイヤサイズ:F110/70R17 R150/60R17 乾燥重量:164kg 燃料タンク容量:12.5L
[車体色]
グレー×ブラック、ホワイト×ブラック、レッド×ブラック、ブラウン×ブラック
[価格]
54万8900円

スポーツネイキッド「ベネリ TNT249S」

ベネリ TNT249S(ブラック×レッド)

ストリートファイター的なデザインを身にまとったスポーツネイキッドのTNT249Sは、DOHC4バルブの250cc水冷並列2気筒を搭載。
エンジンは高回転志向で、最高出力31馬力/1万1000回転、最大トルク2.1kgm/9000回転の性能を発揮し、6速ミッションを組み合わせる。

車体は鋼管トレリス構造のメインフレームに、フロントにインナーチューブ径41mmの倒立フォーク&リヤショックは車体右側面にマウントされたモノショックという構成。ブレーキは前後ディスクで、ABSを装備する。

ヘッドライトはLEDで、ケース外周には線状のLEDが配され、個性的なデザインを強調している。
最高出力31馬力を発揮するDOHC4バルブの並列2気筒エンジン。ボアストロークは61.0×42.7mmで、圧縮比は12.0という高めの数値。ミッションは6速。
ベネリ TNT249S(イエロー×ブラック)
ベネリ TNT249S(ホワイト×レッド)
ベネリ TNT249S(特別色)

ベネリ TNT249S主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル並列2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:61.0mm×42.7mm 総排気量:249cc 最高出力:23.5kW<31ps>/1万1000rpm 最大トルク:21Nm<2.1kgm>/9000rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2130 全幅:800(ミラー除く) 全高:1120(ミラー除く) ホイールベース:1410 シート高795(各mm) タイヤサイズ:F120/70R17 R160/60ZR17 乾燥重量:195kg 燃料タンク容量:16L
[車体色]
ブラック×レッド、イエロー×ブラック、ホワイト×レッド、特別色グリーン
[価格]
63万6900円(特別色は64万7900円)

ミニスポーツネイキッド「ベネリ TNT125」

ベネリ TNT125(レッド×ブラック)
リヤウインカーはテールカウルにビルトインされているほか、ショートタイプのレーシーなサイレンサーを装備し、リヤ周りはコンパクトなデザインにまとめられている。

「TNT249S」同様に、ストリートファイター的なデザインが与えられたスポーツネイキッドのTNT125。
エンジンは空冷OHC4バルブの125cc単気筒で、最高出力11.1馬力/9500回転、最大トルク1.0kgm/7000回転のスペック。5速ミッションを組み合わせる。

車体はデザイン含め125ccとは思えない迫力で、鋼管トレリスフレームにインナーチューブ径41mmの倒立フォーク、前後ディスクブレーキという構成で、ホイールサイズは前後とも12インチとなっている。

メーターはアナログ式回転計と、液晶のデジタル式速度計の組み合わせ。

なお、一部アジア市場では排気量違いの135cc兄弟車「TNT135」が販売されているが、輸入元のプロトによれば「日本への導入を検討するかもしれない」とのこと。
「125ccクラスのコンパクトな車体で高速やバイパスも乗れる」というバイクを求める都市部のユーザーから、「135cc版は発売しないの?」と問い合わせがあるのだとか。

5灯のヘッドライトユニットが迫力あるデザインを強調。
ベネリ TNT125(ブラック×レッド)
ベネリ TNT125(ホワイト×レッド)

ベネリ TNT125主要諸元

[エンジン・性能]
種類:空冷4サイクル単気筒OHC4バルブ ボア・ストローク:54.0mm×54.5mm 総排気量:124.9cc 最高出力:8.2kW<11.1ps>/9500rpm 最大トルク:10.0Nm<1.0kgm>/7000rpm 変速機:5段リターン
[寸法・重量]
全長:1770 全幅:760(ミラー除く) 全高:1025(ミラー除く) ホイールベース:1215 シート高780(各mm) タイヤサイズ:F120/70-12 R130/70-12 乾燥重量:116kg 燃料タンク容量:7.2L
[車体色]
レッド×ブラック、ブラック×レッド、ホワイト×レッド
[価格]
32万8900円

まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●ベネリ

CONTACT

プロト
TEL 0566-36-0577

https://www.plotonline.com/

https://japan.benelli.com/

 

アンテナショップ・ベネリ東京練馬 (2021年1月時点ではプレオープン中)
東京東京都馬区北町3丁目1-10
TEL 03-6915-7380
営業時間●11時〜19時
定休日●月曜・火曜

 

  1. CBR250RRに乗る女子高生ライダーが『CBR400R』に乗った感想「最高です。欲しくなりました」

  2. ベテランライダーが『CBR650R E-Clutch』に乗って感じた楽しさ

  3. 寒い時期はバイクに乗らない人へ!愛車を冬眠させるなら「4つの〇〇+α」をやっておけばずっと長持ち!

  4. 還暦からセカンドライフをスタートさせた『Rebel (レブル)1100 <DCT>』のオーナー

  5. 技術者たちが語る「Honda E-Clutch」。新しい技術に秘められた苦労と想いとは?

  6. CL500はストリートが楽しいバイク。ビギナーからベテランまでを満足させる万能マシンだ!

  7. 原付だから多くの人に愛された。『スーパーカブ50』の歴史を辿ってみる。

  8. CL250はセカンドバイクじゃない。この250ccは『メインの1台』になり得るバイクだ!

  9. Rebel 1100〈DCT〉は旧車を乗り継いできたベテランをも満足させてしまうバイクだった

  10. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  11. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  12. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  13. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  14. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  15. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  16. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  17. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  18. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  19. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

おすすめ記事

貴重画像満載!【工場ルポ】ダックスのふる里を訪ねて 「ごきたん」「ばばたん」など地域独特の呼び方がある警察の原付、正式名称は何と言う? 新型PCXを初代ユーザーが見たら購入するのか!? (後編)

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション