新車

【ホンダ CL250実車チェック】身長159cm&170cmの足着きは? あれッ……レブルベースなのに足着きはツンツン!?

2023年5月18日にホンダから発売される「CL250」。

初めてのバイクとしてCL250を選ぶ初心者ライダーから、リターンライダーまで、またセカンドバイクとしての活用も視野に入れ、どのようなライフスタイルにも寄り添うバイクを目指し、ライダー自身が自由に使い方を見つけてほしいという願いを込めて開発された「ライダー色に染まるバイク」だそう。そのためにあえてシンプルな佇まいになっているとのことです。

そんなCL250は、すでに絶大な人気を誇っているクルーザースタイルのホンダ レブル250をベースとしながら、特徴的なアップタイプのマフラー、タンクパッド、ワディング加工を施したフラットタイプのシートを採用し、さまざまなシチュエーションに映えるスクランブラースタイルを表現しています。

ベースとなったレブル250といえば、軽二輪クラスの年間新車出荷台数ランキング(二輪車新聞調べ)でデビュー翌年の2018年から最新ランキングの2022年まで5年連続1位を獲得し続けている大人気車両です。その人気の秘訣のひとつには圧倒的な足つきの良さが挙げられるでしょう。身長150cm台でも両足がベッタリ付きます。そんなレブル250がベースなのだから、CL250も足着きが良いのでは……?と思うのですが、実際のところどうなのでしょうか。

実車に触れる機会を得たので、身長159cm(女性)と170cm(男性)がそれぞれ足つきをチェックしました。

「CL250」身長159cm女性の足つきは?

レブル250のシート高が690mmなのに対し、CL250のシート高は790mm。100mmもの違いがあります。身長159cm(女性)と170cm(男性)の編集部員がそれぞれまたがってみました。なお、今回またがった車両は、シートやサイドカバーなどは純正ですが、ホンダがCL250のカスタムスタイルの一例として提案したオプションパーツ装着車です。装着パーツの詳細は、主要諸元の項に後述します。

身長159cmで両足を着くと、つま先ツンツンの状態。ただし、しっかり指の腹まで接地していることと、車体が軽い(172kg)こと、またシートが細いのでまたがった際の開脚幅がせまく済み、接地しているつま先にはしっかりと力を入れて踏ん張れることから「支えきれずに倒してしまいそう」という不安感はまったくありませんでした。アップマフラーが特徴的なCL250ですが、サイレンサー部分がかなり車体の後方についていることと、エキパイ部分が車体の内側に入り込むように取り回されていることから、足に干渉して足着きに影響することもありませんでした。

ちなみに同じテスターがレブル250(シート高690mm)にまたがった場合、やはり両足を下ろしてもかかとまでベッタリと接地します。膝が45度くらい曲がるほど、余裕のある足着きです。

ホンダ CL250、身長159cm女性がまたがった場合の足着き。
ホンダ CL250、身長159cm女性がまたがった場合の足着き。
ホンダ レブル250、身長159cm女性がまたがった場合の足着き。写真のレブルは、令和2年排ガス規制以前の2019年モデル。2023年現在現行のモデルとシート高に変更はありません(車体面での変更は次の通り。全長2190mm→2205mm、車体重量170kg→171kg、最低地上高150mm→134)。

「CL250」身長170cm男性の足つきは?

身長170cmでも、両足を着いた際に「ベタ足」(足の裏が全面接地し、かかとが一切浮かない状態)にはなりませんでした。かかとの浮きは5cm程度でした。

片足をステップに乗せると、反対の足は土踏まずの手前まで接地し、かかとの浮きは2cm程度でした。この程度の足着きだと「体感的にはベタ足と変わらず、安心して乗れる」とのことでした。タンクがスリムでまたがった際に膝に干渉しないことから、このテスターのように恰幅の良い体格であってもさほど窮屈に感じることもなく、外見よりも余裕のあるライディングポジションを取ることができるようです。

ホンダ CL250、身長170cm男性がまたがった場合の足着き。
ホンダ CL250、身長170cm男性がまたがった場合の足着き。

CL250主要諸元とテスト車両装着パーツ

【エンジン・性能】
種類:水冷4サイクル単気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:76.0mm×55.0mm 総排気量:249cc 最高出力:18kW(24ps)/8500rpm 最大トルク:23Nm(2.3kgf・m)/6250rpm 変速機:6段リターン

【寸法・重量】
全長:2175 全幅:830 全高:1135 ホイールベース:1485 シート高:790(各mm) タイヤサイズ:F110/80R19 R150/70R17 車両重量:172kg 燃料タンク容量:12L

【価格】
62万1500円

【テスト車両装着パーツ】
今回またがった車両は、ホンダがCL250カスタムの一例として提案したもので、シートやサイドカバーなどは純正ですが、以下のパーツが装着されていました。

アクティブ VMXハンドルブラック:9680円
アクティブ プリロードアジャスターゴールド:1万8150円
アクティブ スキッドプレート:1万9800円
SP武川 ヘッドライトガード:1万6830円
SP武川 SSS スリップオンマフラー:8万2500円
キタコ GEARS リアショック:9万2400
ダートフリーク ZETA ピボットストリートレバーセット:1万5620円
ダートフリーク ワイドフットペグ クロモリ:9680円
デイトナ ハイビジミラー(ROUND)(2セット使用))ブラック/ハイ:2750円
デイトナ パイプエンジンガード(アッパー):3万2780円
プロト ラジエターコアガード:2万4200円
SP武川 セットバックハンドルクランプ:1万6500円

ホンダ CL250 (写真はカスタムパーツ装着車)。
ホンダ CL250 (写真はカスタムパーツ装着車)。

レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●伊藤吉行/モーサイ編集部

  1. 今から『GB350 C』をベタ褒めするぞ?気になってる人はご覧ください!

  2. 『Rebel 1100シリーズ』が熟成されて魅力度アップ。『Rebel 1100 S Edition』がタイプ追加!

  3. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  4. 【バイク初心者】本格的なバイク整備はプロに任せる!でもこの『3つ』だけは自分でもチェックできるようになろう!【バイクライフ・ステップアップ講座/3つのセルフチェック 編】【Safety】

  5. 寒い季節はグローブ選びが命! 冬場も走るベテランライダーが100%装着している『バイク用の冬グローブ』ってどんなもの?

  6. 【比較】新型『GB350 C』と人気の『GB350』の違いは?ざっくり10万円強も価格差……ちょっと高いんじゃない?と感じる人へ!

  7. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  8. 冬は寒いのになんでバイクに乗るの?実は『他の季節よりも○○な魅力』が5つある!

  9. ベテランライダーが『CBR650R E-Clutch』に乗って感じた楽しさ

  10. 寒い時期はバイクに乗らない人へ!愛車を冬眠させるなら「4つの〇〇+α」をやっておけばずっと長持ち!

  11. 還暦からセカンドライフをスタートさせた『Rebel (レブル)1100 <DCT>』のオーナー

  12. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  13. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  14. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  15. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  16. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  17. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  18. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  19. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

おすすめ記事

2020 カワサキ Z900 現代の「マジックナイン」カワサキZ900がよりスタイリッシュに、しかもより扱いやすく! 燻し銀の魅力!【マットモーターサイクルズ】が「MUSHMAN 250」ほか、新規モデルと追加カラーを導入 【BMW】ファン最大のイベント「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2023」開催! 長野県白馬村、9月9日〜10日の予定

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション

ピックアップ記事