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【CL250 Eクラッチ】レブルの影に隠れた実力派。進化したCL250をバイク女子が本音インプレ

2025年10月マイナーチェンジでCL250 Eクラッチはどう変わった?

2025年10月にマイナーチェンジを受けて発売されたCL250 Eクラッチ。大人気モデルであるレブル250の兄弟車として、エンジンやメーターなどの基本構成は共通ですが、CL250はスクランブラーという個性を与えられたモデルです。販売面ではどうしてもレブル250(軽二輪売上ランキング、7年連続ナンバーワンという驚異的記録)の影に隠れがちですが、今回のマイナーチェンジではEクラッチの採用を軸に、細部まで着実な熟成が図られています。
例えばメインステップは、足つき性により配慮した形状へと変更されました。数値上のシート高が大きく変わったわけではありませんが、停車時に足を下ろしやすくなっており、取り回しや信号待ちでの安心感が確実に向上しています。

少しだけ短くコンパクトになったメインステップ

こうした細かな改良点からも、ホンダが日常での使いやすさを重視していることが伝わってきます。今回はこの新しくなったCL250 Eクラッチを女性ライダーであるモトブロガーの「ぴの子」が試乗しましたので、そのインプレッションをお届けします。

マイナーチェンジでハンドル位置が少し高く、ライダーに近くなったことで腕が短いぴの子でも乗車姿勢が楽!

ホンダが推すEクラッチ、その快適さを実感

ホンダが近年特に力を入れているEクラッチは、発進・停止・シフト操作時のクラッチ操作を電子制御でアシストしてくれるシステムです。完全なオートマではなく、必要に応じてライダーがクラッチ操作を行うことも可能なため、バイクらしい操作感を残したまま快適性を高めているのが特徴です。

右足の前あたりにあるのがE-clutchシステム

実際に走ってみると、その恩恵は想像以上。渋滞時のストップ&ゴーでは左手の負担がほとんどなく、長距離ツーリングでも疲労の溜まり方がまるで違います。クラッチ操作が苦手な初心者はもちろん、ベテランライダーにとっても「楽だけど楽すぎない」絶妙なバランスで、ホンダがEクラッチを次世代の主力技術として位置づけている理由がよく分かりました。なお価格面についても触れておきたいところです。CL250 Eクラッチは、Eクラッチ非搭載のCL250と比べて5万5,000円高となり、車両価格は70万4,000円に設定されています。いわゆる「70万円台の250ccクラス」という位置づけになり、正直なところ気軽に手を出せる価格帯とは言いづらいのも事実です。装備や完成度を考えれば納得できる部分はあるものの、コストパフォーマンスを最優先する人にとっては、少し悩ましい価格設定かもしれません。ただし、Eクラッチによる快適性や、マイナーチェンジで積み重ねられた細かな改良点を含めて考えると、「走りと楽さにお金を払う250cc」という価値観にフィットする人には十分に刺さると感じました。

クラッチ操作に気を取られず、エンストも怖くないので景色を楽しむ余裕も生まれます
身長183cmのモーターサイクリスト太田編集長も試乗!CL250が小さく見える…

レブルとは違う魅力。CL250 Eクラッチの走りを体感

実際に走ってみてまず感じたのは、ライディングポジションの楽さです。ハンドル位置が自然で、上半身が起きた姿勢になるため、街中を流すだけでも肩や腰に余計な力が入りません。長時間乗っても疲れにくそうだな、という印象が強く、通勤やちょっとしたツーリングといった日常使いにとても向いていると感じました。アップマフラーから聞こえてくるドコドコドコというサウンドは決してうるさくないのに、走っていて「ちゃんとバイクに乗っている楽しさ」を感じさせてくれます。

走りそのものは中低速域がとても扱いやすく、街中の流れに乗る場面では不足を感じることはありませんでした。発進から巡航までがスムーズで、Eクラッチの恩恵もあり操作に神経を使わずに済むのは大きな魅力です。高回転まで回して楽しむタイプというより、日常の中で気持ちよく走れるキャラクターで、信号の多い街中や郊外路でもストレスなく使えます。
重量も175kgと重くないので「バイクに乗るのが億劫にならない」というのは、日常使いを考えるうえでかなり重要なポイントだと思いました。

そしてもうひとつ感じたのが、「人と被りにくい」という魅力です。レブル250は完成度が高く誰にでも勧めやすい一方で、街中で見かける機会もかなり多くなりました。その点、CL250 Eクラッチは同じエンジンを使いながら、見た目もキャラクターもまったく違い、個性をしっかり主張できます。レブルと迷っているけれど、少し違う一台に乗りたい、人と同じは避けたいという人には、CL250 Eクラッチの方がしっくりくるかもしれません。

見た目も使い勝手も進化。スクランブラーらしい魅力

CL250はスクランブラータイプらしいワイルドなスタイリングが魅力で、都会の街中にも自然に溶け込みます。側面に丸い穴があしらわれたアップマフラーは、CLらしさを象徴するディテールで、さりげなくオシャレ。

丸い穴が特徴のアップマフラー

メーターも今回のマイナーチェンジで改良され、構造を見直すことで太陽光の反射を抑制。日中でも視認性が向上し、走行中に視線を落とす時間が短くて済むのは安心感につながります。

日中でも視認性が向上したメーター

シート高は790mmで、身長154cmの私(ぴの子)だと厚底ブーツを履いていても少し不安を感じますが、停車時にお尻をズラせば問題ありません。むしろその分だけ視界が高く、レブルよりも見渡せる世界が広いのが楽しいポイントです。

シート高は790mmで厚底ブーツでもギリギリ?
停車時には少し工夫が必要かもしれません

2025年モデルからはシートのウレタン素材も変更され、座り心地は向上。ただし個人的には、シートの淵がやや角ばっていて太腿に当たる感覚がありました。シートの快適性だけでいえば、広くてふかふかなレブルの方が優勢です。

シート内部のウレタン素材が見直され、快適性が向上

レブルと迷ったら? 足つきだけで決めないでほしい理由

走行中の快適性では、スクランブラーらしくサスペンションストロークに余裕のあるCL250の方が優位に感じました。路面からの突き上げがマイルドで、荒れた路面でも安心感があります。低いシート高が魅力のレブルは、どうしてもサスペンションの長さに制約があり、路面状況によっては衝撃が強く伝わる場面がありました。どうしても足つきに不安がある初心者の方には、今なおレブル250は有力な選択肢ですが、その影で「こんなにオシャレで、Eクラッチで楽ができて、走りも楽しいCL250 Eクラッチ」があることを忘れないでほしいです。

【CL250 E-Clutch】主要諸元

■全長2175 全幅830 全高1135 軸距1485 シート高790(各mm) 車重175kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 24ps/8500rpm 2.3kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=110/80R19 R=150/70R17 ●価格:70万4000円(Eクラッチなしは64万9000円・車重172kg)

CL250 あなたはEクラッチあり派?なし派?

 なお、カラーバリエーションは、CL250が「パールカデットグレー」1色展開なのに対し、CL250 Eクラッチは鮮やかでアクティブな印象の「パールダスクイエロー」と、精悍な「マットガンパウダーブラックメタリック」の2色を設定。個性を重視する人にも刺さるラインナップになっています。

今回試乗したCL250のインプレ動画は以下よりご覧いただけます。

文●ぴの子

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