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【新生ノートンモーターサイクルズ】往年の車名復活でスーパーバイクモデルManx RほかManx/Atlas/Atlas GT の4モデルがEICMA2025で公開!

英国の古豪ブランドの再興と、往年の車名「Manx(マンクス)」と「Atlas(アトラス)」の復活

11月初旬のイタリア・EICMAショーに出展した新生ノートンモーターサイクルズ

英国の名ブランド「ノートン」。1898年に二輪向けのパーツメーカーとして設立され、1902年にバイクの製造を開始。その後650SS、Atlas、Commando、Dominator、Manx、Navigatorなど数々の名車を製造し、マン島TTをはじめとしたバイクレースで輝かしい活躍を果たし、英国を代表するブランドへと成長を遂げた有名メーカーだ。

だが、その後ノートンは1970年以降は度重なる経営難に直面し、幾度もの買収・再建を経て流転。2020年にはインド第3位のバイクメーカーTVSモーターカンパニーに買収され現在に至るが、新たなノートンはTVSのリーダーシップの下、英国ウェスト・ミッドランズ州のソリハルに新設された製造施設を拠点に、伝統的なハンドメイドの技術と現在の製造技術、高品質な製品づくりを確保しつつ、再生を果たした。

そんな「ノートンモーターサイクルズ」がブランドを本格的に再興し、往年の名車の名を冠した4つのモデルを投入することが、2025年11月、イタリア・ミラノのEICMAショーで発表された。その第1弾がスーパーバイクモデルの「Manx R(マンクス・アール)」だ。

アクセサリーのケース類を装着した「アトラス」

往年の名車「マンクス」の名を冠した最新スーパーバイク、マンクスR

新生ノートンモーターサイクルズのスーパーバイクモデル「マンクスR」

デザインと技術の両方を加味し、総合的かつ包括的なアプローチでデザインされたというフォルムは、ウィング、ライン、デカール、キャラクターラインといった装飾を一切排除したスーパーバイクモデル。そして主要なメカニズムは以下のようになっている。
●バンク角を72度に設定した新開発の1200ccV4エンジン
●Marzocchi製セミアクティブサスペンション
●Brembo製Hypureブレーキキャリパー
●アンダースラングエキゾースト
●片持ちスイングアーム
●カーボンファイバー製のボディパネルとホイール
●最新LEDライト
●8インチタッチスクリーンTFTクラスター

【エンジン】
新しい1200cc水冷オールアルミ製V4エンジンは、スーパースポーツカテゴリーでの最大級の排気量を誇り、11500rpmで206馬力を公称。中速域で力強いトルクを発揮すべく開発され、9000rpmという低い回転数で130Nmのトルクピークに達するように設計。1kg当たり1馬力を目標としたボディは204 kgと軽量で、優れたパワーウェイトレシオとトルクウェイトレシオを実現。
また前後のシリンダーバンクで独立して動作するフルライドバイワイヤシステムにより、卓越したスロットル制御とレスポンスを実現。5つのライドモード(レイン、ロード、スポーツ、2つのカスタマイズモード)も設定され、ライダーはいかなる道路や天候でも、性能を最適に引き出せる設定をねらったという。

【トランスミッション】
公道での走行に重点を置いた6速コンスタントメッシュトランスミッションを搭載。湿式多板スリッパークラッチ付きの変速機構は、電子制御クイックシフターとレブマッチシステムにより、シームレスなアップとダウン操作を実現。また細かく設定されたギヤ比と意図的に高くした2.41:1の最終減速比により、ライダーは常に適切なギヤでエンジンの力強いトルクを最大限に引き出すことが可能。

【シャシー】
良好なフィーリングを追求した一体構造の鋳造フレームは、正確な路面のフィードバックを伝えられるように入念にチューニング。またそれは、レーストラックのみならず、公道での路面状況にも対応できるような設定とした。

【サスペンション】
ノートン史上最も先進的とアピールするサスペンションは、ボローニャが本拠のサスペンションメーカーMarzocchi(マルゾッキ)と共同開発され、完全に調整可能な専用設計のユニットを採用。リアルタイムセンサーを活用しつつ、前後輪の圧縮と伸張減衰を瞬時かつ個別に調整可能。フレキシブルな調整により、サスペンションは常に最適な状態で機能し、スロットルやブレーキの入力、コーナリング角度、タイヤの状況に対応。

【ブレーキとホイール】
ブレーキには、Bremboの高性能HYPUREブレーキキャリパーを採用。高い制動力と感触のいいタッチ、非対称デザインが特徴の軽量モノブロックキャリパーは、レースに着想を得つつ、あらゆる速度域と条件下でも高い制動力を発揮。このラジアルマウントフロントキャリパーには330mmのフローティングダブルディスク、リヤには245mmシングルディスクを採用。さらに前後ブレーキシステムには、バイクの傾き角、加速度、速度に基づいてブレーキ圧を絶えず調整し、コーナリング時のトラクションと安定性を維持するABSを採用。
そのほか、前後輪に17インチカーボンファイバー製BSTホイールとピレリのディアブロ・スーパーコルサV4SPタイヤ(前:120/70、後:200/55)を装着。

新生ノートンモーターサイクルズのスーパーバイクモデル「マンクスR」

【主なライディングアシスト機構】
●コーナリングクルーズコントロール
SSカテゴリーでマンクスRが唯一搭載する高度な機構は、カーブでも安定した速度を安全に維持可能。
●ライドモード
5つのモード(レイン、ロード、スポーツ、2つのカスタマイズモード)で、路面、トラック、天候に合わせて出力、サスペンション、電子制御を瞬時に調整。
●切り替え可能なリニアトラクションコントロールとコーナリングトラクションコントロール
●6軸慣性計測ユニット(IMU)の活用で、路面状況や走行状態に応じてグリップアシストを最適化。
●ウイリーおよびリヤ・ホイール・スライド制御
加速、コーナリング、ブレーキング時の安定性と制御性を高め、 転倒を防止して着地を滑らかにする。
●傾斜依存制御
上り坂や下り坂をスムーズに、十分な自信を持って走行可能。
●コーナリング最適化ABS
●クイックシフターおよびオートレブマッチ
クラッチ操作不要のギアシフトで、より速く、滑らかな走行を実現。
●最適ギアシフト表示
エンジンのトルクを最大限に引き出すためのインテリジェントなシフトタイミング表示。
●ローンチコントロールおよびヒルスタートアシスト
急発進や坂道発進を安全かつ確実に制御。
●スイッチキューブ
メタル仕上げで優れた触感を持ち、主要機能にシームレスにアクセス。
●ダイナミックブレーキライト
急ブレーキ時に視認性の高い点滅で後続車両に急減速を警告。

【主要接続機能】
●8インチTFTタッチスクリーン
燃費、走行距離、速度、エンジン温度、最高速度、0-100 km/h加速時間などの豊富なデータを表示。走行中は表示をインテリジェントに制限。
●Bluetooth統合機能
電話の発信、応答、拒否を実施。
●マルチメディアコントロール
再生、一時停止、楽曲のスキップ、楽曲名の表示を実施。
●GoProコントロール
完全に統合させることで、直感的な操作であらゆる瞬間を撮影。
●スマートデバイス同期
走行統計情報、データ、メディア通知をライダーの手首に直接表示。

【主要プレミアム機能】
●キーレスエントリー
●シグネチャーデイタイムランニングライト
●シグネチャーウェルカムライト
●サービスリマインダー
●ライブトラッキング
●リモートイモビライザーおよび盗難警報

そのほか、新生ノートンから順次投入予定の3モデル

■Manx(マンクス)

ノートンモーターサイクルズ:Manx(マンクス)
ノートンモーターサイクルズ:Manx(マンクス)

マンクスRと同じ設計思想から生まれ、ストリート向けに再構築されたマシン。ストリートファイター的な雰囲気を持ち、技術面での完全性を維持しつつ、アグレッシブなエネルギー感を具現化。主要スペックや装備は未発表ながら、パワーユニット等はマンクスRと共用と想像できる。

■Atlas(アトラス)

ノートンモーターサイクルズ:Atlas(アトラス)
ノートンモーターサイクルズ:Atlas(アトラス)

「ミドルウェイトのアドベンチャーバイクであり、オフロードでもオンロードでも自在に走破できる、頑丈でトルクフルなマシン」と発表されるが、具体的な排気量クラス、マンクスシリーズとの関連性も非公表。ただし、揺るぎない性能と現代的デザインを融合させた、非凡なアドベンチャー性能をねらったモデル。

■Atlas GT(アトラスGT)

ノートンモーターサイクルズ:Atlas GT(アトラスGT)
ノートンモーターサイクルズ:Atlas GT(アトラスGT)

アトラスをベースに、日常のコミューターとしてのほか、ツーリング性能も加味されたモデルの模様。ホイールはアトラスのワイヤースポークに対し、軽量合金製のホイールを採用。こちらもスペックは非公表。

まとめ●モーサイ編集部  写真●ノートンモーターサイクルズ、EICMA

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