第1回トライアンフ・ライディング・アカデミー
開催日●19年2月23日(土) 場所●袖ケ浦フォレストレースウェイ(千葉県袖ケ浦市林妙法台348-1)

●ライディングスキルを身に付けたいなら、クローズドのコースで開催されるスクールに参加することが近道のひとつ。安全な環境で技術向上に専念できる
トライアンフの誇るスポーティな並列3気筒エンジンを積むマシンでサーキットを存分に楽しんでほしい……。そんな思いが込められたイベントが袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催され、18人のユーザーが参加した。

●有料レンタル車両としてストリートトリプルも用意。普段タイガーに乗っているオーナーやクルマで来場した参加者に好評だった
バイク趣味は、車両を選び、買ってからがスタートだ。その相棒とどう遊び、それによって知見や技能を深めながら、いかに趣味性を育みつつ、人生を豊かにするかが重要だ。
第1回目となったトライアンフ・ライディング・アカデミー(TRA)は、初〜中級者を対象としたスクールで、サーキット走行を楽しみながら乗車技術を学ぶものである。

●まずは座学を行い、サーキット未経験者にはフラッグの意味の解説や、コースイン/アウトの方法など初歩的なルールを説明した
この日は、①基本フォームの確認、②ステップワーク、③コーナーへの5段階アプローチを学びつつ、スムーズなハングオフを身に付けるためのメニューを実施。主講師は豊富な経験を持つ佐川健太郎さんだ。

●ハングオフ(ハングオン)に移行するまでのフォームを確認。ハンドルの握り方やステップでの足の使い方、腰の動かし方を覚える
午前中は駐車場に並べたパイロンを使って正しい乗車フォームを確認し、そのうえで“走る・曲がる・止まる”を実践。時にスタンディング姿勢をとり、ステップで車両を倒し込むきっかけを作ることも行っていた。

●午前中はパイロンを使い、コーナリングアプローチを学ぶ。今回は膝スリまではやらず、あくまで安定した旋回のための技術を習得
午後は、コーナリングのための5段階アプローチを覚えた後、いざコースへ。佐川氏の他、2人の副講師が付き添い、3グループに分かれて走行。講師たちは先導するだけではなく全員の走り方を観察し、走行後に的確な助言で各人のスキルアップを図った。走行後はグループごとに質疑応答を行い、走りをチェック。

●午後のサーキット走行枠は3本。3本目となると多くの参加者が体も温まってコースの走行に慣れてきたせいかペースがアップ。3気筒の快音を響かせながらコーナーを抜けていく

●サーキットにおけるフラッグは信号機と同じ。この旗は 〝オレンジボール〞といい、車両トラブル発生のためピッ トインを指示するものだ
実技と座学を効率よく行うことで、よりライディングスキルを早く確実に学ぶことができ、参加者はバイクへの理解が一層深まったようだった。

●ランチにはスペシャルメニューが提供され、トライアン フの本拠地イギリスにちなんだ〝フィッシュ・アンド・チップス〞がふるまわれた

●第1回トライアンフ・ライディング・アカデミー(TRA)は、悪天候による順延があったものの18人が集結。トライアンフの旗を持つ列中央が主講師の〝ケニー佐川〞こと佐川さんだ。トライアンフジャパンは今後もTRAの定期的開催を予定しており、興味のある人はウェブサイトの告知を確認しよう
参加者インタビュー

●これまでレースクイーンやモデルとして知られてきた柳原ゆうさんは、今後トライアンフレディとしても活動予定。「スクールは初めて。スキルを頭で理解してから身体で覚えることでコーナリングがスムーズになりました」

●こちらもストリートトリプルで月1 ~ 2回サーキット走行を楽しむという河野頌二郎さん。「スクールはよく参加します。客観的に見てもらえると発見が多いですから」

●2台のトライアンフを所有するウェス・ハイザーさんは「クリッピングの正確な位置を理解。一般道でも活用できる技術を学べた」と大満足

●鈴木匡弘さんは愛車のストリートトリプルで参加。「腰を落とすタイミングを誤解していて正しいやり方を覚えられた。次回も参加したい」
アドベンチャーでオフ体験も!
昨年11月には富士山麓の朝霧高原イーハトーブの森にて、柏 秀樹氏を講師に迎え「第1回トライアンフ・ア
ドベンチャー・エクスペリエンス」を開催。オフロード走行に重要なスキルを学び、バイクへの理解を深めた。

●当日はタイガー800などがレンタル車両として用意 され、転倒しやすいオフロードにおける乗車技術を安 心して学ぶことができた。こちらも定期的に開催予定だ
問トライアンフモータサイクルズジャパン トライアンフコール ☎03-6809-5233 https://www.triumphmotorcycles.jp
report&photo●山下 剛