関東

「燃費70km/L超え」に驚いた! スーパーカブC125で400km走って実燃費を確かめてみた!!

「えー、うそでしょ……www」
ホンダ・スーパーカブC125の燃費を計算し、表示された数値に思わず吹き出してしまった筆者。
うーむ、燃費計測の数値を見て笑っちゃったのは、今回が初めてじゃないでしょうか。

もう結論から先に申し上げましょう。
スーパーカブC125の実走行燃費を取るべく、千葉県は房総半島をぐるりとほぼ一周する、約400kmの道のりをひたすら走行したのですが、叩き出した最高燃費はなんと……72.9km/L

以前計測したスーパーカブ110の実走行燃費を軽ーく上まわる数値を叩き出してしまったのです。
「排気量も大きいし、それほど燃費は上がらないのではないだろうか?」と考えていたのですが、予想とかけ離れた高燃費に思わず筆者も頭を抱えてしまったのでした(いい意味で)。

一体全体どうしてそんな燃費が出ちゃったのか!? 車両のインプレッションを交えつつ、燃費ツーリングレポートをご紹介していきましょう。

「上質感」を追求したカブシリーズのハイエンドモデル

supercubc125

ホンダ・スーパーカブC125。取材車両のカラーはパールカデットグレーで、車両価格は40万7000円(税込)。

今回燃費計測したホンダ・スーパーカブC125は、多くのバリエーションがあるスーパーカブシリーズの中でも「上質感」を追求して2018年9月14日に発売されたモデル。

初代「スーパーカブC100」のエッセンスを随所に盛り込んでおり、ひと目でカブだとわかる伝統的なシルエットながら、近代的なイメージのデザインとなっています。

また「C125」という名称が示すとおり、エンジンは4サイクルの空冷OHC単気筒125ccエンジンを搭載。エンジン内部の部品を見直すことで、静粛性が高く、変速ショックの少ないスムーズなフィーリングを実現しています。

もちろん、燃料消費率も優れています。
車速一定で走行した実測値に基づいた定地燃費値は69.0km/L(2名乗車時)、発進・加速・停止などを含んだ国際基準走行モード燃費のWMTCモード値も66.1km/Lと、排気量が大きいながらもスーパーカブ110(定地燃費値62.0kmL、WMTCモード値67.0km/L)とほぼ同等の燃費を誇っています。

ただし、燃料タンクがスーパーカブ110の4.3Lより0.6L少ない3.7Lしかないため、満タン時の航続距離は244.6kmと、スーパーカブ110の288.1kmよりもやや少ない数値となっています。

やはり気になるスーパーカブC125の「実燃費」

supercubc125

満タンまで給油して準備万端。今回は余計な荷物を積まず、極力身軽な装備で燃費計測に挑みます。

とはいえ、やはり走って検証してみなければ、実際の燃費や航続距離がどの程度なのかはわかりません。
いつもどおり、筆者の自宅がある千葉県八千代市から銚子市までの往復約200kmにて燃費を計測……と思いましたが、もう少し長距離を走ってみて、スーパーカブC125の魅力に迫ってみることにします。

今回は国道356号線で銚子まで向かい、その後は県道30号線を南下して九十九里浜に沿って走行。そのまま御宿、勝浦、鴨川といった外房の市町村を通過し、千葉県最南端の野島崎灯台に到達。その後はひたすら東京湾側の国道127号線と国道16号線を北上して帰宅するという、房総半島をぐるりと巡る総走行距離約400kmのルートで検証することにしました。

というわけで、またしても溜まった仕事を後まわしにして、スーパーカブC125の燃費調査に出発です!

トルクフルでシルキーなエンジンフィール

走行開始してまず感じるのは、スーパーカブ110よりトルクフルであると言うこと。110は5500回転で0.87kgmの最大トルクを発揮しますが、C125は排気量が15cc大きいためでしょうか、500回転低い5000回転で1kgmの最大トルクを発揮してくれます。

また、上質なエンジンフィーリングのおかげか余計な振動があまり気にならないため、その分疲労が少ないように感じます。
低回転域からキビキビとした走りが楽しめるのはもちろん、高回転域まで引っ張れば車体がするすると加速してくれるので、苦もなく交通の流れに乗ることができるのも大きなポイントでしょう。

最高出力も9.7馬力あり、スーパーカブ110よりもスロットルを開けて走りたくなるパワーと楽しさがあります。そのぶん燃費走行を行おうとすると「もっと気持ちよく走りたい!」と少々もどかしく感じることもありますが、それでもスーパーカブらしいまったりとした雰囲気は十分感じられるのがうれしいですね。

ちょっと気になったのが、前後サスペンションが意外なほどハードなセッティングであるという点。スーパーカブ110より上級モデルであることを示すためなのかかなり固めで、状況によってはサスが路面からの入力をいなしきれず、車体が跳ねてしまうような印象を受けました。個人的には気になりませんでしたが、ライダーによって好き嫌いが分かれる点かもしれません。

燃料ゲージが結構な勢いで減っていく!?

supercubc125

反射していてわかりにくいけれども、55.5km地点でひと目盛り目が消えた!

と、そうこうしているうちに、走行距離は早くも50kmを突破。
スーパーカブC125の燃費を考えればそろそろ燃料ゲージが減少し始めてもよさそうですが、そこから1km、2kmと走行しても、まったくゲージが減りません。
ようやく6目盛りある燃料ゲージがひと目盛り減ったのは、走行開始から55.5km通過時点でのこと。
仮にこのペースで走ったとしたら、タンクが空になるまで300km以上走れそうな勢いです。

supercubc125

第一目標地点である犬吠埼灯台に到着! この時点ですでに燃料メーター表示は半分に……。

これは想定以上の燃費が出るかと思いきや、76.1km走行時点でふた目盛り目が、第一目標地点の犬吠埼灯台(103.3km地点)で半分までゲージが減ってしまいました。
うむむ、目盛りだけで判断すれば、このペースだとあと100km前後しか走行することができません。

一体どこまで走行できるのか……。
一抹の不安を覚えながら、犬吠埼灯台から海沿いに続く銚子ドーバーラインを通過し、国道126号線から県道30号線へとバイクを進めていきます。

supercubc125

国道126号より県道30号へと左折し、さらに飯岡漁港前で右折。しばらく県道30号線を進んでいくことになる。

ちなみに九十九里沿いの幹線道路として国道126号線が通っていますが、太平洋沿岸に沿って走行したい場合は、前述のように県道30号線を走行するのがオススメ。

片側一車線のため平均速度は高くありませんが、素朴な風景のなかをゆったりと走行するのにピッタリのルートとなっていますので、まったりとしたツーリングを楽しみたい人はぜひ走行してみるといいでしょう。

なんの変哲もない道ですが、これがまた妙にマッタリと走行できるのです。

などと風景を楽しみつつ走行していると、走行開始から164km地点となる一松海岸付近でついに燃料ゲージは残りひと目盛りに!
そして県道30号から国道128号へと進入ししばらく走行した182.4km地点、いすみ市岬町江場土付近でとうとう目盛りが点滅を始めてしまったのです!

え!? 燃費68km/L超えだって〜!!

ついに燃料メーターがエンプティ寸前にっ!!

こうなると、あとは燃料がどこまで残っているかを予測しながら走行し、ギリギリのタイミングでガソリンスタンドに飛び込むしかありません。
燃料が切れるのが先か、ガソリンスタンドに飛び込むのが先か……。まさにバイクとの間で繰り広げられる、筆者ひとりが冷や汗をかくだけのチキンレースの開始です(笑)。

燃料がどの程度残っている状態で目盛りの点滅が始まるかは調べておかなかったのでわかりませんが、最低でも20kmくらいは走行することができるはず。そう予想してギリギリと思われる距離まで走行し、「もう限界だ!」とガソリンスタンドに飛び込んだのが、走行開始から195.5km地点となる夷隅郡御宿町でのことでした。

supercubc125

200km以上は走れそうだったが、この先にガソリンスタンドがあるかもわからず……。

さて、ここまでで一体燃費はどのくらいなのか?
ドキドキしながら給油量を確認すると……。え?たったの2.86L?
燃料はほとんど残っていないと予想していたのに、実際には0.8L以上も残っていたのです(※注1)。

ということは……。
ここまでの燃費は……1リットルあたり68.4kmっ!!
スーパーカブ110の計測燃費(59km/L)はもちろん、スーパーカブC125のWMTCモード値(66.1km/L)をも上まわる数値を叩き出したのです。

(※注1):スーパーカブC125の燃料計は、マークがひとつだけになり点滅し始めた際の燃料残量は約1Lとなっている。

この結果には筆者もビックリ仰天! 排気量が大きい分燃費は悪化するのでは……と予想していたのに、スーパーカブC125は見事に予想の斜め上をいく数値を叩き出してくれたのでした。

帰路の燃費で記録を大幅更新!!

supercubc125

ようやく折り返し地点を通過したばかり。まだまだ走り続けます。

とはいえ、この時点で行程の約半分を消化したに過ぎません。
帰路となる後半戦でどれくらいの燃費が出るのか、ワクワクしながら走行再開です。

先ほど同様国道128号線を南下し、県道297号線との交差点から始まる房総フラワーラインに乗り替えて国道410号線をさらに南下。第2目標地点としていた千葉県最南端にある野島崎灯台で一旦休憩を取ります。

supercubc125

千葉県最南端にある野島崎灯台。犬吠埼灯台とともに日本の灯台50選に選ばれている。

さぁ、あとは房総フラワーライン経由で洲崎灯台を眺めつつ館山方面へ。あとは東京湾岸沿いに国道127号線、国道16号線を、ひたすら北上していきます。

ようやく自宅最寄りのガソリンスタンドに到着したのは午後11時半。スタートしてから約12時間かかって、どうにか総走行距離404kmの道のりを走破したのでした。

普段スタート/ゴール地点にしているガソリンスタンドが閉まっていたので、至近のスタンドで燃費調査終了!! 総走行距離404kmと、1日の走行としては久しぶりの長距離となった。

さてさて、帰路の燃費は一体いくつなのか?
給油をしてみると……。おおっ! なんという偶然か、またしても給油量は2.86L! 1回目給油後の走行距離は208.5kmですから……。

帰路の燃費が72.9km/Lっ!!
なんと、燃費記録を大幅に更新することに成功したのです!
給油1回目の燃費は68.4km/Lでしたから、合計すると平均燃費は70.8km/L。まさかリッター70kmをあっさり超えてくるとは……。

仮にこの実燃費で航続距離を計算すると、満タン状態で約261.6kmも走行できてしまうことになります。いやはや、まさかここまで距離を伸ばしてくるとは思いませんでした。これだけ燃費がいいのであれば、3.7Lというタンク容量もまず間違いなく気にならないでしょう。

驚愕の結果に、深夜のガソリンスタンドで思わずニヤニヤと笑ってしまいましたが、それも致し方ないでしょう。
スーパーカブC125の燃費調査は、想像以上の好結果を叩き出して終了することができたのでした。

スーパーカブならではの楽しみかたはまだまだある!

もちろんこの結果は、ベテランのスーパーカーブオーナーさんにしてみれば大したことはないのでしょうが、リッター70km超えなんて経験をしたことのない筆者からすれば、十分な大事件と言えます。

燃費もよく、荷物も一杯積めて、愛嬌たっぷりのスーパーカブ。
今回の件で、筆者は一層スーパーカブの魅力にどっぷりはまる結果となったのでした。

この魅力は、一度乗ってみればきっと感じることができるはずです。

ホンダが展開するバイクレンタルサービス「HondaGO BIKE RENTAL」など、スーパーカブをレンタルできるサービスもありますので、興味を持った方はぜひ一度カブに乗ってみてはいかがでしょうか?

きっと新しい趣味のトビラが開けるはずですよ♪

text/photo:日暮大輔

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