平成と令和をまたぐ大型連休となれば、もうツーリングにいくしか選択肢はないはず。しかも、いつもできる日帰りツーリングなんてこの連休にはかなりもったいない。だったらいこう、遠くまで。絶景、絶品を愛車とともに走るツーリングは休みもいっぱいで会社はまだ先だ。ここでは、連休にお薦めしたいツーリングルートを紹介する。まずは志賀草津ルートからスタート。
非日常の風景が!雪の絶対双璧を味わう志賀草津道路の絶景
冬の功罪とも言える"ワインディングの冬期閉鎖"。その解除はライダーが待ち焦がれていた儀式である。寒さの年輪とも言えそうな回廊を駆け抜けるとき、心のボルテージは最高潮に達する。この刺激は、この時期にしか体験できないのだ。今回はそんな開通式の模様をお届けしよう。
〝志賀草津〟の新たな魅力!
開通式当日。テレビの取材が賑やかさを増し、空をヘリが飛びかい、そしてゲート付近が慌ただしくなる。そう、開通式はもう間近だ。綺麗な〝ミス〟に出迎えられ、豪華絢爛な花束や記念品を受け取れば、この先の長野と群馬の県境を経て渋峠へと続く道では、まさに天にも上って行きそうな上々気分でいっぱい満たされるのだった。そして厳しい〝冬〟を乗り越えた道のアチコチには、その厳しさを物語るかのように数mの高さでそびえる雪の回廊がいくつも残されているのである。
そんな道が冬の寒さを克服し、降り積もった雪をアチコチに、時に見上げるほど高く残したまま……そんな期間はほんの僅かな瞬間でしかない。
日本を代表する山岳道路・志賀草津道路は、信州を旅するときに外せないルートだ。
それは群馬県側の白根山周辺や長野県側の横手山周辺から眺める日本離れした雄大な景観に魅了されるのはもちろんとして、四季折々の(もちろん真冬は走れないが)花や木々、そして葉やそれらを育む大地の微妙に異なる色彩が違った空気感として五感に訴えかけてくるから。
このルートは日本で稀有な存在のエリアである。
※当記事は、モーターサイクリスト2019年4月号を一部内容を変更して掲載しています。
※写真は2018年4月の模様となります。
※志賀草津道路 冬期閉鎖解除:草津白根山の噴火警戒レベルが2に引き上げられた影響で、現在のところは通行止。噴火警戒レベルが下がらない限り冬期閉鎖解除の予定は未定とのこと。気象庁が出す草津白根山の火口周辺警報を見ておこう。
問い合わせ:群馬県 県土整備部道路管理課 ☎027-226-3595