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バイクキャンプをもっと快適に、もっと楽しくするアイテム
大空の下、「密」を気にせず楽しめるキャンプ。
混雑を避けられるパーソナルな移動手段として見直されているバイク。
コロナ禍で注目されているこのふたつを組み合わせ、「バイクでキャンプ」という新たな趣味に目覚めた人もいるのではないでしょうか?
そうした需要を踏まえ、バイク用品メーカーもキャンプ向きな商品を次々に開発中。3月下旬に開催された東京モーターサイクルショー2022にも数多く展示されていました。
もちろん普通のキャンプ用品やアウトドア用品を使っても良いのですが、バイクに積載すること、バイク乗車中の安全性をしっかり考えているのは、やはりバイクのスペシャリストならでは。
当記事では「バイクでキャンプ」に最適、今シーズン注目のアイテムを紹介していきます。
ラフロード「ラフツーリングテントセット」軽量だけど、中は広々!
バイクウエアからカスタムパーツまで、幅広く展開するラフアンドロードですが、東京モーターサイクルショー2022ではキャンプ用品を大々的にアピールしていました。
まず新作となる「ラフツーリングテント」(2万1780円)は、ベーシックなドーム型。ポールは2本のアルミ製。軽量だし設営も簡単です。防水性は非常に高く、耐水圧は4000mm!これは一般的なアウトドア用テントと比較してもまったく劣っていない数値なのです。
さらに2面が大きく開口するためベンチレーション効果も高く、暑い日も快適に過ごせそう。重量は3kg以下、収納サイズは50×14×13cmなので、ツーリングにもってこいですね。
さらにラフ&ロードは、このテントとシュラフ、グランドシート、ツーリングバッグを組み合わせたセット商品も展開。まとめて買うほど安くなるのも魅力的です。
フェニックスライズの焚き火台や鉄板も取り扱い開始
もうひとつの注目トピックが、青森の精密プレス金型会社のアウトドアブランド「Phoenixrise」(フェニックスライズ)の焚き火台や鉄板類の取り扱いをスタートしたこと。非常に高い金属加工技術を持つ専門企業が創り出す焚き火台は、コンパクトでツーリングキャンプにも最適。
某有名焚き火台に似ている構造ですが、足の高さが変えられるなど、独自の工夫も満載です。ぴったりフィットしてずれない焼き網や鉄板も一緒に欲しくなっていますね。ちなみに、火床を外せばテーブルにもなります。収納サイズは193×316mmで厚さは11mmです。
フラッグシップ「アーバン フィールド エディット シリーズ」難燃素材でキャンプにも使える
バイクウエアメーカーのフラッグシップはバイクとキャンプをシームレスにつなげる「アーバン フィールド エディット シリーズ」を発表しました。
バイク乗車中の姿勢を快適にする立体形状やストレッチ素材、全天候に対応する防水性などの機能はそのままに、焚き火の火の粉にも強い難燃性素材、収納力に優れたポケット類、装備を追加できるウェビングなどをブレンド。
より幅広いシーンでの使い勝手が考慮されたシリーズで、ソロキャンプにもぴったり夏ごろに発売予定とのことです。
プロト「マルチキャリア」折りたたみ式という新発想!
オリジナルパーツから輸入品まで、カスタムパーツを数多く取り扱うプロト。
東京モーターサイクルショーの同社ブースに展示されていたホンダ レブル250には超画期的なリヤキャリアが取り付けられていました。
一見普通のリヤキャリヤなのですが、両サイド部分が可倒式になっているのが最大の特徴です。底面の面積が大きいツーリングバッグを載せるとき、両サイドを広げれば安定性抜群。手頃な価格もあって大人気のレブル250ですが、タンデムシートが小さく荷物を積む際にやや苦労する面も。特に、大きなキャンプ用のツーリングバッグなどは不安定になりがちですが……これなら解決!
使用しないときには畳んでおけば邪魔になりませんし、サドルバッグのサポートとしても使えるんです。商品名の通り、まさにマルチなキャリアでした。
現在は開発中ということですが、市販時にはメインのキャリヤと左右の「羽根」は別売りにすることで、ユーザーの好みに対応する予定とのこと。
ちなみにタンデムシートとの交換になるので、1人乗り仕様となります。取り付けはボルトオンで簡単です。
ヨシムラ「CT125・ハンターカブ用パーツ」アウトドアを意識したマフラーとは!?
日本を代表する……いや、世界に名高いチューニングブランドのヨシムラは、ホンダ CT125・ハンターカブをアウトドアテイストにカスタムしたマシンを展示。
ヨシムラと言えば、マフラーやエンジンパーツを始めスポーティなイメージが強いと思いますが、そのヨシムラがハンターカブ!? アウトドア!?と驚く方も多いのではないでしょうか。
中でも注目なのは、やっぱりマフラー。CT125・ハンターカブ用としては、「機械曲 GP-MAGNUMサイクロンTYPE-UP EXPORT SPCE 政府認証」をすでに発売していますが、展示車に装着されていたのは「TACTICAL CYCLONE」(タクティカル サイクロン)。
参考出品という扱いですが、角張った形状とアルミのヒートガードが、CT125・ハンターカブのワイルドさを一層引き立てています。
見た目だけではなく、キャンプ場や森の中など、静かな環境での走行も考慮し、音量はかなり抑えめという工夫が施されているのがポイント。ただし、走りのほうはさすがヨシムラといった気持ちのいいものになっているに違いありません。
そのほか、展示車にはアルミエンジンケースガードKITクランクケースカバー「PRO SHIELD」、メーターバイザーなど、CT125・ハンターカブのツーリング性能を高めてくれるアイテムも装着されていました。開発中のものもありますが、発売がぜひ楽しみですね!
レポート●太田力也/上野茂岐 写真●モーサイ編集部
■ラフアンドロード
TEL:045-840-6633
https://rough-and-road.co.jp/
■フラッグシップ
TEL:048-762-1021
https://flag-ship.co.jp/
■プロト
TEL:0566-36-0456
www.plotonline.com/
■ヨシムラ