走りに没頭できる急勾配とタイトコーナー
遮るもののない抜群の眺望が味わえる
八ヶ岳周辺のお薦めルートと言えばここ。諏訪ICからアプローチし、蓼科を過ぎたあたりからがビーナスラインの醍醐味。つづら折れの上りコーナーを抜けると間もなく視界が広がる。眼下には白樺湖、遠くを見渡せば中央アルプス、南アルプス、富士山がパノラマで広がる絶景ポイント。そこから先の車山高原は丘陵地帯の高度の高いカーブの連続で、遮るもののない眺望と高山植物がライディングを楽しくさせる。霧ヶ峰からさらに高度を上げ終点美ヶ原高原に向かうルートは急勾配のタイトなコーナーが連続する箇所がいくつかあり、純粋にコーナリングが楽しめる。ビーナスライン周辺は避暑リゾート地でもあり夏も肌寒く感じるほど。Tシャツを一枚余分に用意しておこう。(佐藤義幸)
人気ルートだけに交通量の少ない平日がお薦め
国道152号の大門峠(1441m)から美ヶ原までの間、中山道最大の難所の和田峠や扉峠を走り抜けて行く。和田峠では中山道の国道142号と交差し、扉峠では県道67号と交差する。特にいいのは、大門峠と和田峠間の霧ヶ峰のワインディング。霧ヶ峰は車山(1925m)周辺の高原で絶景を眺めながら走りを楽しめる。終点の標高2000mの美ヶ原からは日本アルプスを一望でき、「日本の屋根にやってきた!」という感動を味わえる。ただし、ビーナスラインは人気のスカイラインなので、休日は交通量が多いため、平日に走るのがお薦めだ。大門峠からは標高2090mの大河原峠を越えて蓼科スカイラインで佐久に下るのもいい。日本でも数少ない2000m級の峠は格別な味がする。(賀曽利 隆)