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【おすすめ一泊旅】悠々と駆け巡る房総半島横断ツアー その3

観光もグルメも懐かしさ全開

房総半島を一泊ツーリングして改めて知ったのは、小さいけれどもピリッとアクセントの効いた観光スポットが多い、ということ。つまりじっくりと時間をかけて探す楽しみがあり、日帰りで訪れるにはもったいないエリアなのだ。もちろん日帰り旅を繰り返して房総半島を探検していく、という攻略法もアリだ。

「濃溝の滝」は、以前から観光地として存在していたものの、インスタグラムに投稿された一枚の写真がきっかけとなり「首都圏から近い秘境」として人気急上昇中のスポット。そのため観光バスの出入りも多く、混雑しがちだから早朝に訪れたい。

濃溝の滝 ●君津市の清水渓流公園内にあり、かつてトンネルを掘って農業用水を引いた「川廻し」の洞窟の一つ。秘境ムードが人気を呼んでいる

「大山千枚田」も、やはり首都圏から最も近い棚田として有名で、里山の奥に広がる田んぼを眺めると、日本の景色の美しさにほれぼれ。

大山千枚田
●鴨川市にある大小375枚の棚田で、雨水だけで耕作する日本で唯一の天水田でもある。そのため生息する動植物も非常に多様とか!

「道の駅 保田小学校」は、その名のとおり廃校になった小学校の校舎をリフォームして再利用している施設で、校舎の中に足を踏み入れれば気分はたちまちタイムスリップ。

「懐かしくてうれしくて、思わず駆け出したくなるけれど、そんなことしたら廊下に立たされちゃったりして」とジョークを飛ばした小川に、「それは実体験ですね」と石井がツッコミを入れれば、「子供を連れて家族と一緒に来るのもいいけど、こうして大人だけで小学校だった場所訪れるってのも童心に返れていいもんだね」と生田が大人のコメントでまとめる。中年男三人旅も夕飯と風呂と寝床をともにして仲間意識が高まったのか、会話のテンポもますますスムーズになってきた。

「月の沙漠」も子供のころに聴き、よく歌ったもので、今見れば砂漠と言うにはあまりに小さく狭い砂浜なれど、それも大人になったからこその感想なのかもしれない。

房総はグルメも楽しい

さて、房総といえばもちろん新鮮な海の幸だ。宿泊した「おんじゅく大野荘」では自慢の伊勢えびや刺身をたっぷりと味わい、太平洋の恵みを満喫。

 

しかし房総グルメはそれだけにとどまらない。山間部には多くの牧場があり、フレッシュミルクを使ったソフトクリームが絶品。

また、近頃は本格的な石窯を使って焼き上げるピザ屋や、町外れにぽつんとたたずむヨーロピアンスタイルのカフェが注目を集めており、房総の新たなグルメスポットになっている。「村のピザ屋カンパーニャ」もその一つで、古民家を改装した店舗はノスタルジックで、夏休みに泊まりに行った田舎のおばあちゃんの家を思い出す。

道の駅 保田小学校で食べた「鯨カツバーガー」は給食の味。

「いや~、たった一泊、しかも近場の房総でこれほどの夏休み気分を味わえるとは予想外でした!」と、満腹の小川が放った言葉に、二人は黙ってうなずくばかりなのだった。

 

(まとめ●山下 剛 photo●小峰秀世)

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