ニュース

俳優の岩城滉一がホンダ・PS250を本気でイジるとこうなる! 大変貌を遂げた250ccスクーターを大解剖‼︎

バイク愛好家としても知られる俳優・岩城滉一さんが、衛星放送スカパー!の番組『〜岩城滉一 Bike Style Life〜 51 SENSE』に出演、カスタムバイクを製作中であることは、2020年12月15日の当サイト(https://mc-web.jp/topics/news/40939/)でお伝えした。

そのときはまだカスタムのベースマシンが明らかになっていなかったが、放送をご覧になった方はご存知のとおり、岩城さんが選んだのはホンダ・PS250だった!
今回はついに完成した「PS250カスタム・岩城滉一スペシャル」の全貌をご覧いただこう。

岩城滉一×ホンダ・PS250!

岩城滉一さんの手によりカスタマイズが施されたホンダ・PS250

「PS250はもともと気になっていたバイクで、一度所有してみたいと思ってました。でもサイズが大きいし重いから、トラックの後ろに載せられなくて諦めてたんです」

前回の取材で、そう語っていた岩城滉一さん。
そうした経緯があり、車格の大きさや重さ、積載のことを考慮しなくてもいい今回のカスタム企画のベースマシンとして選んだというわけだ。

ホンダ・PS250

「ノーマルがアーミーっぽいカラーリングだったから、もっとスタイリッシュに、大人っぽいものにしたいと思いました。今まではバイクといえばブラックだったんだけど、この歳になるとグレーがいいかなあと。今所有しているハーレーと同じカリフォルニアグレーにしました」

グレーにペイントされたPS250は、岩城さんの狙いどおり、落ち着きがあるなかにも爽やかさを感じさせるものに仕上がっている。

一見してPS250とわからないほどのカスタマイズ

カスタムポイントは多岐にわたる。どこをどうカスタマイズしたのか、パーツ毎に見てみよう。

Fフォーク:インナーチューブチタンコーティング(東洋硬化)
Rショック:NITRON
メーター:motogadget
スマートキー:motogadget
Fバーエンドウインカー:motogadget
Rウインカー:Kellermann
ヘッドライト:BMW R1200GSを流用
エアクリーナー:WirusWin
テールライト:KIJIMA
マフラー:Super Trapp
ブレーキシステム:BERINGER
ステップボード:Roland Sands Design
ロールパックス:ROTOPAX
バックミラー:CRAFTMAN
ペイント:JAMTEC JAPAN

注目点は数多いが、まず気になるのはフロントフォークインナーチューブだ。岩城さん曰く「動きを良くしたいのと、パールブラックにすれば見栄えも良くなる」とのことだが、PS250のフォークにチタンコーティングを施した前例はないのではないか。

チタンコーティングが施されたフロントフォークが、グッと引き締まったフロントまわりを演出している。

フロントブレーキキャリパーとマスターシリンダーをベルリンガー製にしている点も、PS250のスペックを超える逸品だ。
しかしブレーキという安全性に直結する重要部品であることを考えれば、「人様に乗ってもらうからには安全第一」と岩城さんがカスタム開始前に語っていたことをそのまま実現したことになるのだ。

フロントのブレーキキャリパーはベルリンガー製。ディスクにペータルディスクを採用し、機能性とスタイル性を両立している

「PS250というスクーターに、リヤショックはナイトロンを付けて、インナーチューブをチタンコーティングして、ベルリンガーのブレーキを付けること自体、最初で最後だと思いますよ」

極小のメーター&ウインカーを装着

motogadget製デジタルメーター「モトスコープミニ」と、バーエンドウインカー「mo-ブレイズコーン」、Kellermann製の超小型リヤウインカーといったカスタムも、これまでハーレーやZ系をはじめとする数多のバイクをカスタマイズしてきた岩城さんのセンスが光っている部分だ。

ハンドル周辺を極力スッキリさせるため、ドイツのモトガジェット製デジタルマルチメーターを採用。ウインカーにも同社製のものが採用されている。

「製作期間は2カ月くらい。ブレーキキャリパーもそうだけど、パーツを装着するためのマウントベースの加工は、ちゃんとパーツを付けるための機能だけじゃなくて格好いいことにもこだわりました。ハンドルバーの内部に配線を通すところや、ヘッドライトを理想の位置に付けるとハンドルを切ったときに干渉したりして、そのへんに苦労しましたね。もっと時間をかけてワンオフパーツも作りたかったです」

BMW・R1200GS純正を流用したヘッドライト。納得のいくスタイルになるよう、試行錯誤を繰り返して位置決めを行った。

なお、ボディサイドにイエローで描かれたフェザー(羽)のグラフィックは、岩城さんがレース活動していたころからヘルメットに描いてきた、いわばシンボルだ。
これはカッティングシートではなく、パーツをまず黄色にペイントしてからグラフィックをマスキングし、全体をグレーにペイントする手法で描かれている。

岩城さんのシンボルでもあるフェザーグラフィック。ボディをグレーにペイントする前にイエローに塗装し、その上からマスキングシートを張って模様を出すという手間のかかったものだ。

PS250カスタムは超高額で落札!

「正直に言って、番組での企画じゃなかったらここまでムチャなことはできなかったですね。その意味ではとても満足しています」

完成したPS250カスタムは、3月8日に51万円でヤフーオークションへ出品され、6日後に入札が終了。落札価格は263万2000円となった。
番組開始前の会見で語っていたとおり、PS250カスタムの売上金は交通遺児育英会へ寄付される。

岩城滉一さんとPS250カスタム

『〜岩城滉一 Bike Style Life〜 51 SENSE』は3月22日に最終回となる第10回が放送されたが、スカパー!オンデマンドにて全話を配信中だ(視聴にはスカパー!加入が必要)。

また、PS250カスタムの詳細動画はYouTubeにて無料配信中(https://www.youtube.com/watch?v=Sx9hU8IsClw)。ぜひとも岩城さんの思いが込められたカスタムマシンの全貌を見てみよう。

レポート●山下 剛 写真提供●『〜岩城滉一 Bike Style Life〜 51 SENSE』

  1. 原付免許で運転できる『新基準原付』4車種の価格と発売日が決定!『スーパーカブ110 Lite』『クロスカブ110 Lite』『Dio110 Lite』『スーパーカブ110プロ Lite』が新登場!

  2. 自分の愛車に合った「エンジンオイル」ってどうやって選べばいい?

  3. 愛車をもっと自分好みにするなら?世界的にカスタム人気の高い『CL500』がお手本にピッタリかも!

  4. 大排気量ツアラー一筋だったベテランライダーがXL750 TRANSALPに乗って感じた自由と楽しさとは?

  5. 原付二種相当のEVスクーター『CUV e: 』ってどんなバイク? 足つき性や航続距離など実際に触れて「わかったこと」を解説します!

  6. のんびりツーリング最強の大型バイク『CL500』がアップグレード!新色にも注目です!

  7. 【嘘だろ】2025モデル『GB350 C』が突き抜けカラーに!? これまで以上に「新車で買えるバイク」だと思えなくなって新登場です!

  8. XL750 TRANSALPで本気のオフを楽しむ!使って走ってなんぼのオーナーのバイクライフが自由だった

  9. Hondaが『EVスクーター』の普及に本気を出してきた!? 新型EVスクーター『CUV e: 』登場!

  10. 【新型登場】大人気『GB350』と『GB350 S』が大胆に変身! NEWカラーもスゴいけど……メーターやテールランプも「カスタムバイク」みたいになった!?

  11. 通勤・通学、二人乗りもOKの遊べる125cc『ダックス125』は初心者の人も安心!

  12. レブル500ってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説します!

  13. ストリートとワインディングで感じた『CBR650R E-Clutch』の素晴らしさ。もうマニュアルクラッチに戻れる気がしない

  14. 免許取り立ての女性ライダーが「スーパーカブ110」と「リード125(LEAD125)」に乗ってみた感想は都内の普段遣いにベストな選択

  15. 50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

  16. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  17. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  18. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  19. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

  20. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

おすすめ記事

「ハーレーダビッドソン ファットボーイ グレイゴースト」発売!世界1,990台の限定生産で3,627,800円! ヤマハワークスマシン「0W」YZR500誕生からスクエア4・V4登場まで、進化の過程を追う 開発者に聞いたホンダ GB350Cの魅力「外装はほぼ新設計&リアル金属」クラシック感を追求した豪華な作りに注目!

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション

ピックアップ記事