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ツーリングイベント「チバイク」とは
「ライダーズ神社」とは、ライダーの交通安全、交通マナーの向上を祈念すると同時にライダーたちの交流場を提供し、地域活性化を目標として立ち上げが行われた。これは、千葉県在住のライダーで組織されている団体「チバイク」と、千葉県内の有名神社がタッグを組んだものだ。
2019年には台風19号や豪雨により千葉県南部で大きな被害があったが、復興支援の目的でツーリングライダー向けイベント「チバイクソロツーリングラリー2019」を開催。ライダーズ神社の認知とともに、参加者に被災地の現状を知ってもらったり、現地の特産品のPRを行った。
チバイク実行委員会 矢野正人さんに聞いたところ「基本的にチバイクは災害復興と観光復興が目的です。ライダーの人たちにこのイベントを通じて千葉に興味を持ってもらって、何度も訪れて地域の活性化に繋がればと思い活動しています」と話していた。
ライダーズ神社を立ち上げたのも地域の過疎化が進み、神社に足を運ばなくなると神社自体がなくなってしまう影響などが考えられるため。ライダー専用のお守りなどを授与することで、観光の目的地となるように取り組んでいる
そして2022年4月24日、千葉県銚子市で新たなライダーズ神社「海上八幡宮」に旗揚げされる記念として、4月24日にツーリングイベント「チバイクソロツーリングラリー2022」が開催された。
参加者同士での交流も魅力的
今回で4回目の開催となるチバイクソロツーリングラリーは、スタート地点である銚子市の海上八幡宮→銚子ポートタワー、銚子電鉄犬吠駅、銚子電鉄ぬれ煎餅駅(順不同)→道の駅くりもと 道の駅多古あじさい館 道の駅オライはすぬま(3つの内1ヵ所を巡る)→八街市役所→第 2 永井隧道→奈良の大仏→市原市の飯香岡八幡宮というルート。
合計49名の参加者が集まり、スタート地点である海上八幡宮では活気ある様子を見せた。前回開催された「チバイクソロツーリングラリー2020」(2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止により中止)と同じくらいの参加人数が集まったのだそうだ。
また各地には「隠れスポット」が存在し、銚子エリアに18ヵ所、銚子市〜八街神社を目指す広域までに14ヵ所、八街神社〜飯香岡八幡宮までに21ヵ所。見事、そのスポットを見つけた人にはゴール地点で豪華なプレゼントが待っているという特典も。
そんな「チバイクソロツーリングラリー2022」に参加し、ゴール地点まで無事たどり着いたライダーたちにチバイクに参加しようと思ったきっかけ、イベントで印象的だったことなどについて聞いてみた。
千葉県からベスパ GTSで参加のSさん「普段はイベントなど大人数で集まるのが苦手なんですけど、今回はソロツーリングをする人が集まって、それぞれが各ゴール地点を目指していく内容ということもあり、(地元の千葉県でやるので)参加してみました。全体的にイベントの内容が良かったですし、千葉県在住だけど全然行ったことがない場所を訪れることができて楽しかったです」
千葉県からホンダ 400Xで参加の海風さん(50代)「偶然、チバイクのポスターを見てソロツーリング目的の人が集まり、一人でも気ままに走れるイベントということもあって、参加してみることにしました。実際に走ってみると、千葉県内にはトンネルや林道など『こんな場所があるんだな』と新たな千葉県の魅力を感じ、とても楽しめましたね」
東京都からホンダ NC750Xで参加の宮崎 淳さん(50代)「ラリー形式のソロツーリングだったので、楽しそうだなと思って参加してみました。今回のイベントに参加したおかげで、意外と千葉にはトンネルや神社がたくさんあったり、美味しいお店があって千葉県の魅力に気づけたツーリングになったのかなと思います」
広島県からスズキ Vストロームで参加の大段 芳彦さん(60代)「3年前にイベントの主催者と縁がありまして、遠路はるばるから今回のイベントに参加しました。ドライブ仲間からおすすめされた犬吠駅も良かったですし、海が果てしなく広がっている絶景スポットがあるなど千葉の魅力を知ることができましたね。あと千葉県を通る道中で富士山がくっきり見れて、とても感動しました!」
筆者も「チバイクソロツーリングラリー2022」に参加してみたが、千葉県の面白さにふれることができ「また千葉に行ってみよう」と思えるツーリングとなった。参加ライダーのコメントにもあったが、イベントではあるものの大人数で行動するわけではなく、一人で気ままに千葉県内を巡ることができるのは個人的にいいと思う。
来年2023年4月末ごろにも「チバイクソロツーリングラリー」は開催予定だという。興味のあるライダーはぜひ参加してみてほしい。
まとめ●モーサイ編集部・小泉 写真●モーサイ編集部/チバイク実行委員会
追記2022年5月15日・インタビューに答えていただいた方のお名前、車種に誤りがありました。お詫び申し上げるとともに、訂正を行いました。